前回の検証でOM-1の鳥認識AFの特徴が見えてきたので「次は何を撮ろう」と考えた結果、カワセミに挑戦することにしました。
機材
事前に参考にしたサイト
- 「シャッタースピード優先でブレを回避。野生動物の撮影は待つことが大切。撮影可能な場所に来るまで、根気強く待つ。採餌のために、水面を見下ろせるような場所が有望です」(2017、ニコン)
- 「飛び込みを撮るコツは、アップではなくやや引いて撮ること」(2013、キヤノン)
- 「サイレント シャッターは必須です。鳥が潜っている時の完璧な形や最高の水しぶきを逃さないように、常に10コマ/秒で撮影しています。 ISOを高く保ち、被写体を静止させるために、ISO1600、3200、またはそれ以上で撮影することがよくあります」(2021、ソニー)
- 「魚を咥えてないのはこれは狩りに失敗した訳でなく、水浴びのための飛び込みだと思います。なので同じ場所で2度3度と飛び込んでくれて、なんとかタイミングを合わすことができた」(2021、I AM A DOG)
ふむふむ、なるほど。電子シャッターの連写設定をすべて10コマ/秒に抑えてみました。今日は曇りなので撮れるかどうか分かりませんが、きっとOM-1が助けてくれるはず。お守りとして海洋堂の「カワセミ」を握りしめ、息子が絶望した通称「カワセミ公園」へレッツゴー!
いきなり遭遇(12:50〜)
現地に着くとバーダーの皆さんが既に臨戦態勢でした。「えっ、どこどこ」と立ち止まってキョロキョロしていると、散歩中のおじさんが「木の上にいるよ」と小声で教えてくれた。
かっ、かわいい・・ |
撮影の設定は鳥認識AF+「もっと粘る」モードです。あまりの愛嬌の良さにドキドキしていると、なんと私の側にやってきた。そして、颯爽と池に飛び込み、、、
捕まえた魚を私に見せてくれた。
ええ〜??近い |
もっと近づいてきて😳!!、丸呑みする一部始終を見せてくれました...
(以下、掲載自粛) |
至福の10分間 |
飛び込みシーン(13:00〜)
さて、ここからが本題です。事前に参考にしたサイトを見てカワセミの「飛び込みシーン」を撮ってみたいと思いました。しかし、「もっと粘る」モードは池にダイブするカワセミを画面中央に収め続ける技術が必要です。少し離れた位置から何度もトライしましたが、「撮れた!」と思っても微妙にピントが合っていません。
(´;ω;`)くぅ〜 |
このままでは無理なんじゃないかとしばらく考えていると、「何かいるのですか?」と話しかけられた。「あの木の上にカワセミがいるんです」と指を差すと女性は撮影をはじめました。最近は、ご夫婦やカップルが野鳥撮影や野鳥観察を楽しむ風景をよく見るようになった。時代は変わったなあと思っていると、カワセミはどこかへ飛んでいってしまった。
丘の上の見晴台へ移動して、ベンチで遅いお昼を食べることにした。そして、横位置から飛び込むカワセミを追いかける技術がないのなら、鳥認識AFの「特徴7」を逆手に取って「AFターゲット:All」でOM-1に撮ってもらえばいいのではないかと考えた。
プロキャプチャーSH2の設定
お昼を食べ終えると、また「ピピピ」とカワセミの鳴き声が聞こえてきた。丘の上から池の方を覗き込むとカワセミが戻ってきている。そして、図らずもニコンの提唱する「カワセミを俯瞰する」状態となり、鳥認識AF+「AFターゲット:All」で飛び込みシーンを撮影することに成功しました。
プロキャプチャーSH2の設定は「25/10/10」で撮影を開始したが、最終的に飛び出しは「25/15/15」、飛び込みシーンは「25/15/20」にしました。
飛び込みシーンは可能な限り少しでも高い位置から狙うべし |
DxO PureRAW3 DeepPRIME XD |
「お任せ」モードの改善案
「飛び込みシーン」を撮影できた時は全てのコマが完璧でしたが、飛び込み中はピントが合わず「カワセミクラウン」のときだけピントが合うケースもあった。全体的に「AFターゲット:All」の連写の合焦率は画面構成によって大きく変わる印象で、もう少しAFターゲットエリアを制限すればよかったと後で思いました。またはイワツバメのように「AFリミッター」を併用してもよいかもしれない。
カスタムターゲット案1 |
カスタムターゲット案2 |
閉幕の儀(15:00〜)
ともあれ、OM-1の鳥認識AFでカワセミの「飛び込みシーン」が撮れてしまった。15時になり、そろそろ帰ろうかなと思ったときに、なんとまたカワセミが側にやってきた。
別のカワセミだ |
どうやらここは、カワセミ達のお気に入り捕獲ルートの1つだったようだ。日が沈んで辺りが少し暗くなったので、シャッタースピードは少し落として撮影しました。プロキャプチャーで半押ししたときにEVFが暗くなるときは、ISO感度を上げるかシャッタースピードを落とす必要があります。
今度は私にウンチを見せつけて、、、
チョコチョコと横歩きしたあと、、、
さっと飛び立ち、、、
最後の食事シーンを見せてくれました。
バイバイ、またね |
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