2021年6月16日水曜日 更新:

OM-D E-M1 Mark II とドットサイトEE-1で両眼視〜準備編〜

OM-D E-M1 Mark II とドットサイト「EE-1」を使って両眼視しましょう。

EE-1で両眼視の使用イメージ



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EE-1で両眼視とは

オリンパスのドットサイト「EE-1」は、画角の狭い超望遠レンズ使用時に、被写体をすばやく画角内に捉えることができる撮影補助アイテムです。通常はカメラのホットシューに装着して使用します。欠点としてEE-1で被写体を追いかけている間は、EVFの状態を確認する事ができません。

この問題を解決する手段の一つに「EE-1で両眼視」する拡張キットがあります。下図のように「EE-1」をカメラの左側に設置して、左目で被写体を追いかけながら右目でEVFを覗いて撮影することができます。

 

エツミ「ドットサイトブラケット」より

 

以前からこの拡張キットに興味はありましたが、いつかやってみたいなと思いつつ2年の月日が経過していましたw

Googleで「EE-1 両眼視」を検索してみると、汎用のカメラアクセサリーを組み合わせて自作するのが面白そうです。完成まで時間がかかるかもしれませんが、この方向で考えてみることにしました。 

 

 

コールドシュー付きクランプの作成

M.ZUIKO 300mm F4やM.ZUIKO 100-400mm F5.6-6.3に付属している三脚座やデジタルカメラ用のL型プレートは、アルカスイス規格に対応しています。

ここにコールドシュー付きクランプを装着できれば、EE-1をクイックに着脱可能な両眼視キットが実現できそうです。早速、対応できそうなパーツをお店で探して注文してみました。

 

 

縦位置:三脚座などで使用する

 
横位置:L型プレートで使用する

※本来はLeofotoの「SP-01ストラップ」を装着するためのパーツです


クランプはアルカスイス互換で、裏に1/4インチねじ穴が2つ以上あるものが望ましい。SmallRigのリグ用コールドシューマウントは、ネジ穴の位置が自由に調節できる新型を選びました。

L型プレートは汎用品を既に所有しているが、装着後にバッテリーが交換できず不便です。こちらも前々から気になっていたLeofotoの専用品に新調してみました。

 


LPO-EM1MKII

※装着したままバッテリー交換可能です


EE-1のターゲット方向の確認

EE-1のマニュアルに記載されていませんが、ターゲットの向きを3段階に調整可能です。基本は真っ直ぐにセットします。我が家の場合は、なぜか右向きにセットされていました。いつの間に触ったのだろうか・・





L型プレート装着時の調整1(上下方向)

L型プレート装着のメリットの1つとして、マウント位置を上下方向に微調整できます。目安は、E-M1 Mark IIの端子カバーのヘッドホン端子〜HDMI端子周辺で好みの位置に調整してください。
 




L型プレート装着時の調整2(前後方向)

EE-1は下図赤丸部分にストッパーがあり、SmallRigのコールドシュー上で自由に位置調整ができません。もう歯止めが効かず、ストッパーをカッターで削り取ってしまいました。これで前後方向の微調整が可能になりました。
 


EE-1をレンズ方向に突き出せば突き出すほど、冒頭の画像のような2画面になります。EVFの四隅が欠ける場合はアイカップを薄型にすると解消されます。


 

一方、EE-1をカメラの液晶モニター方向に後退させていくと、左右の目が完全にシンクロして1画面になる位置があります。最初は違和感や戸惑いがあったが、慣れると下図のような面白い見え方をします。

 

この状態を発見したときは衝撃的すぎて笑ってしまった
 

EE-1の位置を調整後にターゲットマークが視界から消えたり、ターゲットマークとEVFの中心が斜めに見えるときは、EE-1とEVFを覗いている顔の位置や角度が変わっています。カメラの傾きや向きを微調整します。

まずドットサイトだけで被写体を追いかけて、ロックオンしたらEVFを中心に見るようにするのもよいかもしれません。 

 

以下、EE-1のベストポジションを探っていた時に、被写体になってもらった雨の日の雀です。

「雨雀」



さあ、後継機のOM-D E-M1 Mark III はどうしましょう。年末に発売される「おーカメラ」も気になります。

 

 

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