2019年10月23日水曜日

実際にOM-D E-M5 Mark III を見てきた感想

「動体追従クラスター表示」でヒュンヒュン撮れる小型のスーパーカーのようなカメラです。

主な仕様

   :進化
   E-M5 Mark IIと同じ
後継機:OM SYSTEM OM-5
上位機:E-M1 Mark III
  • 有効画素数2037万画素
  • 画像処理TruePic VIII
  • 防滴処理防塵防滴構造
  • 手ぶれ補正5.5段
  • ファインダー有機EL 約236万ドット
  • 液  晶3.0型 2軸可動式 約104万ドット
  • シャッターメカ 1/8000〜60秒電子 1/32000〜60秒
  • 連  写電子 連写H 30コマ/秒、連写L 10コマ/秒
  • 動  画4K30p(最大29分)
  • 記録媒体SDカード UHS-II シングルスロット
  • 電  源BLS-50、1210mAh
  • 外形寸法:125.3 × 85.2 × 49.7 mm
  • 質  量414g(SD、バッテリー含む)


基本情報

  • 製品名:ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M5 Mark III」
  • 希望小売価格:オープン価格、初値146,516円
  • 発売日:2019年11月22日
オリンパスのイベントページ」を眺めていたら、各回7名限定で無料で参加できる体験会が告知されていたので申し込んで行ってきました。15分の製品概要の説明を聞いた後、M.ZUIKOレンズ選び放題の体験会がスタートです。試したレンズは以下の5本。ボディを渡された参加7名全員が、自分好みのカスタマイズ設定のためにしばらく下を向いて固まってしまうという、、、このシーンを見れただけで来てよかったw

今回試用したレンズ
  • 17mm F1.2
  • 25mm F1.2
  • 45mm F1.2
  • 40-150mm F2.8
  • 300mm F4




外観

 
 
残り物には福がある?ブラックにしようかなーと考えていたらシルバーだけしか残っていませんでした。背面ボタンがベコベコして押しづらく、最悪!と思ったがこれは試作機で他のボディを確認させてもらったら問題なかった。このまま鞄にしまって持って帰りたい!(笑)




E-M1 Mark IIだと暗闇でMENUと再生ボタンを押し間違うことがあるのだが、これだけ離れた配置だと問題なさそう。ライブビューボタンが背面から忽然と消えていて「ハッ、消えた!」と焦ったが電源スイッチの上に移動している。ISOボタンは頻繁に切り替えたいという要望が多いため、新規に一等地に設定したそうだ。他の機能に割り当てることも可能です。それ以外は、違和感なく操作できました。
 
 


モードダイヤルのCモード(カスタム)は1つじゃ足りないと思ったが、MENUの中にC, C2, C3を管理する仕様。E-M1Xと同様にBモードが独立、これは納得。面倒だったバルブ撮影、ライブコンポジットモードの切り替えが簡単にできるようになった。


連写スピードは?

♥連写Lは10コマあるので、E-M1 Mark IIと同じように進化したクラスター表示撮影からC-AF中央優先の飛翔撮影まで使用できる性能になっています。25mm以上のAFレンズであればマジで楽しいので是非体験して欲しいです。♦連写Lの連写スピードはE-M1 Mark IIと比べてしまうと物足りない感じ。シャッター音を聞きながら電子先幕で撮りたいという理由からですが、こだわらない場合は影響のない話か。


同一センサー3兄弟の最大撮影コマ数比較表
モード
画質
連写条件(fps)
E-M1X
E-M1M2
E-M5M3
連写H
RAW
15/15/10
103
102
150
連写H
JPEG
15/15/10
132
134
連写L
RAW
10/10/6
287
321
連写L
JPEG
10/10/6
♥連写H
RAW
60/60/30
49
50
23
♥連写H
JPEG
60/60/30
49
51
26
♥連写L
RAW
18/18/10
74
77
152
♥連写L
JPEG
18/18/10
89
91
♦連写L
-
8.5/8.5/5.5
-
-
-

3機種の最大撮影コマ数を、オリンパスの商品仕様ページを元に作成しています。普段、E-M1 Mark IIの動体撮影で良く使うのがRAW+JPEGで、♥連写Lと♦連写Lです。連写速度を落とすと、無限に撮り続けることができる。連写条件は設定メニューから調整可能です。E-M1 Mark IIの最大撮影コマ数が、E-M1Xをほぼ上回っていることに驚きました。なんでだろ・・


バッテリーのスリム化の影響は?

先代のBLN-1(1220mAh)からスリム化したBLS-50(1210mAh)にバッテリーが変更。ボディの小型化のためと、さらなる省電力設計で先代のE-M5 Mark IIと同じ枚数を撮影できる。USB充電を開始すると操作不可になり、充電しながらカメラを使用することはできません。

E-M5 Mark IIIのバッテリーは、ToughやPEN Liteなどのカメラとバッテリーを共有できます。バッテリーは、プロ・ハイアマチュア向けのE−M1シリーズと、趣味層向けのE-M5/E-M10/PEN/TGシリーズという明確な線引きがされたようです。USB充電は4時間で満充電。バッテリー温度が0〜40°Cの場合に充電が可能です。予備バッテリーと別途「USB充電器@Amazon」用意すると安心か。


試写

17mm F1.2 at 1/400s F1.2 ISO200 17mm
25mm F1.2 at 1/80s F4 ISO200 25mm
45mm F1.2 at 1/80s F4 ISO500 45mm
40-150mm F2.8 at 1/250s F2.8 ISO800 150mm
300mm F4 at 1/200s F4 ISO6400 300mm


ECG-5

金属製の外付けグリップ「ECG-5」は、今回の体験会に間に合わなかったとの事。しかし、グリップが若干大きくなったので、PROレンズを左手で支えれば問題ない感じでした。ISO6400はこんなに綺麗でしたっけ?いや、サンヨンが凄いのか!?初代E-M5と40-150mm F2.8の組み合わせで撮影していたので、縦位置の撮影も特に苦にならず。「うっかりサンヨンを触っちゃったなあ」と少し後悔(*_*;



OM-Dシリーズは、製造終了までファームウェアが更新され続ける。しかし、E-M1 Mark IIとE-M5 Mark IIIにE-M1Xの「ライブND」や「インテリジェント被写体認識AF」の搭載は厳しそうです。動物認識AFができたら少しはお裾分けして欲しいですが、さてどうなるでしょう?