2020年3月12日木曜日 更新:

OM-D E-M1 Mark IIIのニュース

2020年2月12日(水)、オリンパスOM-D E-M1 Mark IIIが正式発表されました。

ニュース

  • OM SYSTEM STOREでの販売が終了しました(23/1/4)
  • 赤外線カメラとして法人向けサイトで復活しました(23/6/15、43デジカメ*ラボ
 
 

主な仕様

   :進化
   E-M1 Mark IIと同じ
後継機:OM SYSTEM OM-1
  • 有効画素数約2,037万画素
  • 画像処理TruePic IX
  • 防滴処理防塵防滴構造
  • ファインダーアイレベル式液晶ビューファインダー、約236万ドット
  • 液  晶3.0型バリアングル液晶、約104万ドット
  • シャッターメカ 1/8000〜60秒、電子 1/32000〜60秒
  • 連  写メカ AF追従10コマ/秒、電子 AF追従18コマ/秒
  • 記録媒体:SDカード(Slot1)UHS-II、(Slot2)UHS-I
  • 音  声ステレオPCM 48kHz、96kHz
  • ネットワーク無線LAN 2.4GHz/5GHz、Bluetooth v4.2
  • 電  源BLH-1 7.4V 1720mAh
  • 外形寸法134.1 x 90.9 x 68.9 mm
  • 質  量約580g(バッテリー、SDカード含む)+6g増

 

基本情報

  • 製品名:ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III」
  • 希望小売価格:オープン価格、初値196,020円
  • 発売日:2020年2月28日(金)


外観(E-M1 Mark IIとの比較)

正面
    • 従来と同じマグネシウム合金ボディ。正面右下にモデル名のバッチを追加
    • E-M1Xと同じ40万回のシャッター耐久性試験をクリア
    • SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)は新コーティングを施してゴミやホコリがより付着しにくくなった
    • E-M1 Mark IIと同じバッテリー
    • パワーバッテリーホルダーはE-M1 Mark IIのHLD-9を流用できる
    • GPSは非搭載だがOI.Trackerアプリを使用して位置情報を付与できる 

上面
    • 電源部のモデル名を廃止・・!
    • Fn2ボタン  → 露出補正ボタン
    • ホットシュー → E-M1Xと同じシルバー
    • iAUTOとART  → BとC4
    • HDRボタン   → フラッシュボタン

背面
    • マルチセレクター(ジョイスティック)を追加!
    • Fn1ボタン   → ISOボタン
    • INFOボタン → 十字キーの下に移動
    • MENUボタン → EVFの左に移動




改善項目

  • ボタン登録の機能を追加
    • LVブースト
      登録したボタンを押すと、LVブーストの On / Off を一時的に切り替えできる。ボタンを押しながらダイヤルを回すと、LVブースト Off / On1 / On2 を切り替える
    • 顔優先AF:登録したボタンを押すと、顔優先AF の On / Off を切り替え
    • 顔選択:AFターゲット枠に一番近い顔を選ぶ。登録したボタンを押しながらダイヤルを回すと、ピントを合わせる顔を選べる
    • フォーカスリングロック:MF 撮影時に登録したボタンを押すと、フォーカスをロック。不意にピントリングに触ってピント位置が変わることを防ぐ
  •  AFターゲット循環設定の機能を追加
    AFターゲットを一番外側からさらに外方向に移動させたときの挙動を選択できる。
    • 循環1 : 同じ行もしくは同じ列の画面の反対側に移動する
    • 循環2 : 次の行もしくは次の列の画面の反対側に移動する
    • Off : 画面の反対側に移動せず、画面の端に留まる
  • 星空AF
    • 速度優先(デフォルト)と精度優先の2つのモードに対応
    • 開放F値が F5.6 以下のオリンパス製マイクロフォーサーズレンズで動作する。その他のレンズやテレコンバーターを併用した場合は、AF動作に時間がかかったり、ピントが合わないことがある
    • ソフトフィルター装着時でも動作する!
    • フォーカスリングのロック機能が搭載されたのでパーマセルテープは不要となった! 
  • 電源 
    • 電池の温度が 0°~ 40°のときにUSB機器による充電ができる。USB接続での本体内充電にかかる時間の目安は以下の通り
      • USB-PD 機器 (9V 2A以上):約2時間20分
      • USB-ACアダプター F-5AC:約2時間40分(別売 5V 1500mA)
  • 動画
    • 動画でも4種のAFターゲットモードが使用できる
    • C-AFの追従感度動作速度の設定が可能
    • ハイスピード120fpsムービー対応
    • ホワイトノイズを低減
    • OM-Log400対応
    • BT.709表示対応
  • ソフトウエア
    • スマートフォンでファームウェアの更新や設定のバックアップ・リストアが可能に!
    • オリンパスのRAW現像ソフト「Workspace」の最新版では、リニアPCMレコーダーを使用して録画されたビデオのオーディオファイルを、高解像度サウンドに置き換えることができる
    • E-M1Xと同様にWi-Fiのデータ転送に対応する
  • 新アクセサリー
    • 専用ショックマウント「SM2 & オーディオケーブル KA335」(2020年4月発売→6月発売に延期)

 
 

実際に見てきました♪

 

実際にE-M1 Mark IIIを触ってみましたが、IIとIIIの基本部分はぶっちゃけ一緒です。と切り捨てることは簡単だが、今後、E-M1初代、Mark IIのようにファームウェア更新で深化することは十分考えられる。

E-M1 Mark IIメンテナンスパッケージ購入者は、にゅるにゅる前ダイヤルとペコペコSDカバー問題がメンテナンスで改善されたが、E-M1 Mark IIIにも同じものが適用されている。ハードもソフトもE-M1 Mark II Ver.4.0の状態で販売を開始することで、初期ロットの故障率を低減する作戦だろうか。

「一家に一台EOS Kiss」や「α7 IIIのベーシックモデル宣言」の成功事例がありますが、E-M1 Mark IIを原点として、道具の1つとして世の中に浸透させようとしているのかな?という印象を持ちました。→OM-1で大幅に外観が変わり、単純にコスト削減だった模様
 
 

MENUボタン問題

中身はE-M1 Mark II Ver.4.0です。だからMENUボタンを左端に置いたメリットを感じることができなかった。E-M1XもMENUボタンは左側にあるため、ゆくゆくはハードに特化していく。例えば、左手でMENUボタンを押しながら右手の前後ダイヤルでファイルのロック解除といった機能が増えると、ボディの左端にMENUボタンを置いた事が活きてくるかも。→解決しました。

マルチセレクターの優位性

マルチセレクター搭載による操作性向上の可能性を大いに感じました。器用な人ならAEL/AFLボタン(親指AF)を押しながら、マルチセレクターを指の腹で操作できるのでは?「AFターゲットパッドがあるじゃないか」という意見があると思うが、マルチセレクターの方がAEL/AFLボタンからの移動量が少ないため、咄嗟の判断のときに有利です。 


C-AFの進化

「若干食いつきが良くなった?」という感触で、店頭のテストでは限界があります。C-AF+TRの動作は相変わらずの印象で、今後、被写体認識AFが搭載する計画があるかどうか。

いくつかのインタビュー記事によると、被写体認識AFは2つのプロセッサーでのみ実行できる機能のため、現時点ではE-M1 Mark IIIへの搭載を期待するのは厳しい状況です。しかし、将来は1基のみで実現できるように研究開発中とのことで大いに期待したいところ。

 
 

その他、確認事項

  • 手持ちハイレゾショットの処理速度はE-M1Xと同じ(UHS-II使用)
  • スーパーコンパネと撮影情報表示の切り替えはINFOボタン、設定で非表示可
  • Fnレバー mode2はAF方式とAFターゲットのみ(IIと同じ)
  • カスタム保持設定/保持する・保持しないは便利
  • パナソニックレンズの絞りリングは未対応


E-M1 Mark III かE-M5 Mark IIIか

E-M1とE-M5ではプリ連写枚数やレンズ情報登録数など細かいところでも差別化しており、購入後に知ってがっかりしないように事前に確認する必要があります。しかし、E-M5 Mark IIIのカスタマイズ設定セーブ・ロードとOlympus Capture 使用不可のデグレードって、それは酷すぎるんじゃないかと。 →後継機の「OM-5」で改善されました。

OM-Dシリーズの主な違いは以下の通り。

  • E-M1X:全部入り
  • E-M1 Mark III:GPSなし、被写体認識AF使用不可、Slot2がUHS-I、マルチセレクターx1など
  • E-M5 Mark III:マルチセレクター/マイメニュー/カスタム設定セーブ・ロード/Olympus Capture 使用不可など


    他社製RAW現像ソフトの対応状況

    • Adobe 
    Camera
    拡張子
    Camera Raw plug-in
    Lightroom
    Lightroom Classic
    Lightroom Perpetual
    OM-D E-M1 Mark III
    ORF
    3.2
    9.2
    -

    • Apple OS 
      • 2021年7月対応

      • SILKYPIX 
        • SILKYPIX Developer Studio Pro10(Ver.10.0.2.0) *ハイレゾショットは未対応
        • SILKYPIX Developer Studio Pro9/9(Ver.9.1.17.0) *ハイレゾショットは未対応


      更新履歴

      • 2/19、E-M1 Mark IIとほぼ同じ性能は実績があり必要十分とも言えるし、変化がなく寂しいと思う人もいました。発表から1週間が経過して新機能に好感を持つ人が増えつつあります。
        • TruePic IXに進化!
        • 50MP手持ちハイレゾショット搭載!
        • 三脚ハイレゾはJPEGで80MP出力が可能に!(従来まではRAW現像ソフト必須)
        • ライブND搭載!
        • 星空AF搭載!
        • 顔認識、瞳優先AFが進化!被写体と10m距離が離れている状態でも認識するようになり、複数人の際にボタンやタッチ操作で選択が可能になった。
        • 5軸手ぶれ補正はレンズと併用で7.5段、ボディー単体で7.0段を実現!
        • E-M1Xと同じ多機能なマルチセレクター(ジョイスティック)搭載!
        • E-M1XのカスタムAFターゲットモードを搭載! 
        • 新しいコンパネ表示と計35項目登録可能なマイメニューを搭載!
        • ライブコンポジットは最大3時間→6時間に! 
        • インターバル撮影の記録コマ数は最大999コマ→9999コマに!
        • USB給電に対応!
      • 2/26、発表記念おみくじは2/26(水)11時まで。E-M1 Mark III 発表記念おみくじ|Fotopus|オリンパス(終了しました)
      • 購入までのチェックポイント
        • 2020年3月31日(日):お買い替えキャンペーン期限日
        • 2020年5月12日(日):発売記念キャンペーン期限日
        • 2020年12月31日(木);『フォトパスポイント』の使用期限日
        • E-M1X Ver.2.0」が2020年冬にリリースされる。新機能の一部や改善内容が将来Mark IIIにも提供される可能性大なので要チェック。
      • 2020年3月、店頭でテスト中に小さい子供が思いがけずフレームイン。アドバンスト瞳優先AFが瞳を捉えてキビキビと動作するのを見て、これは欲しくなるマズイと慌てて電源を切った。危ないところだった。
      • 2020年4月、USB給電・充電できるのはよい。以前購入したE-M1 Mark IIメンテナンスパッケージの保証が終了するのが6/10。発売記念キャンペーンの終了日が5/12です。
      • 2020年5〜9月、コロナ禍で仕事が激務となり、あっという間に日々が過ぎる
      • 2020年10月、11月末にE-M1Xを1日試用する予約を入れました。ここでどちらにすべきか決めたい。ファームウェアVer.2.0の出来次第では、購入をスキップしてOMDSの新機種待ちでもいいかも。
      • 2021年7月、遂にApple OSのCamera RAWに対応しました。しかし、新型カメラの噂があります。