2022年3月19日土曜日 更新:

OM SYSTEM OM-1の第一印象

3/18、予約していたOM SYSTEM OM-1が届きました‼︎

グリップ

化粧箱からOM-1を出して最初の印象はあまり良くありませんでした。フロントダイヤルのすぐ下に人差し指を置ける台があり、「なんという心配りだろう」と感動したのもつかの間、後述するリアダイヤルが硬いのと、マウント横にある2つのボタンが握りながら押せなかった。だから予約せず店頭でお触りした場合は、もしかしたら購入しなかったかもしれない。で、2日後にもう一度試したら2つともボタンが押せるんです。不思議ですね。肩に力が入りすぎていたのでしょうか。



 

お気に入りのライカレンズをつけて記念撮影



十字ボタンの長押し

次に感動したのがメニューの十字ボタン長押し対応です。十字ボタンの長押しはオリンパスだけ使えなかった機能で、メニューの上下左右を1クリックで移動できます。E-M1 Mark IIで十字ボタンの長押しが動作するのは、時計設定とダイレクト機能だけでした。

メーカーによって長押しのときのカーソルの移動速度は異なるのですが、OM-1はちょうど良い速度に感じます。
 
 

リアダイヤル問題

位置が少し奥まってしまった。これまでは親指の腹で雑にコロコロと回すことができたが、サムレストに乗せて指先で回す一択になりました。厚手のグローブ装着時などは回しにくいと思うので、十字ボタンの「ダイレクト機能」を有効にして回避するしかないでしょうか。
 
自己責任で楽器用「接点洗浄剤」を軽く注入しちゃいました数日使ってみた感想ですが、最初の状態よりも明らかにダイヤルの動きが滑らかになって不満のないレベルまで改善しました。親指の腹で雑にコロコロと回すことも可能になりました。
 
ダイヤルが硬いという意見は口コミでも多く見ました。誤動作防止のために今後もダイヤル類を硬めで出荷するのであれば、ダイヤルのメンテナンス方法をOMDS公式サポートページに公開してアナウンスした方が親切かもしれません。 
 
あとでモードダイヤルも滑らかにした(^^;
 
 
 

フロントダイヤル問題

2022年5月の寒い日が続いたときに、今度はフロントダイヤルが硬くなりました。リアダイヤルと同様に「接点洗浄剤」を注入したのですが改善されず。更にどんどん重くなって、最終的にフロントダイヤルが動かなくなってしまった。
 
とてもショックでしたが壊れてしまったものは仕方がない。とりあえずUSBで充電しておくかと30分ほど放置した後でしょうか。なんとフロントダイヤルが復活しました。しかも滑らかに動きます。グリップ部は充電の影響でほんのり温かくなっていて、私のOM-1は暖機運転が必要なのかと少々驚いた。
 
それから半年が経過したが、この現象は再現していません。暖機運転も不要で狐につままれた気分です。もしかして、75-300mm II型の「ズームリング問題」と似た話で”慣らし”が必要だったのでしょうか。
 
 

スーパーコンパネのショートカット

E-M1 Mark IIでも使いやすかったですが、タッチ操作対応でさらに進化した印象です。

  1. スーパーコンパネを表示する
  2. 十字ボタンのOKボタンまたは液晶モニターをダブルタップするとスーパーコンパネが格子表示に変わる
  3. 十字ボタンまたは画面タップで変更する設定を選択する
  4. OKボタンまたは画面タップで設定画面に切り替わる

両手でメニューの設定ができるようになりつつあります。Ver.1.0で確認できたタッチ操作ができる設定は以下の通りです。十字ボタンは長押しにも対応しています。できれば、ファームウェア更新でタッチ操作できる項目を増やして欲しいです。(>人<;オナシャス

十字ボタン/タッチ操作対応

  • 絞り値
  • ISO感度 
  • AFターゲットモード 
  • 露出補正
  • ピクチャーモード
  • ホワイトバランス

十字ボタンのみ

  • WiFi/Bluetooth
  • ボタン機能 
  • AF方式
  • 顔・瞳検出(被写体認識ONは操作不可)
  • フラッシュ
  • フラッシュ補正
  • ドライブ
  • アスペクト
  • 手ぶれ補正
  • カードスロット設定
  • 写真画質モード
  • 動画画質モード

※EVF撮影中の変更は、OKボタンでスーパーコンパネ表示後に黄色の選択項目をフロント・リヤダイヤルでクイックに切り替えることもできる。カメラ1/7.ドライブモード/連写設定とセルフタイマー設定で不要なものは非表示にできました。
 
 

マイメニュー

E-M1Xに初搭載されたマイメニューをようやく初体験です。なんて便利な機能なのでしょう。メニュー画面でお気に入りの項目を選択した状態で録画ボタンを押すと、マイメニューに登録できます。マイメニューの中でもう一度録画ボタンを押すと、順序を変更することもできる。
 
最初の頃は[My]アイコンをタッチすればマイメニューに一気にジャンプできるといいのにと考えていましたが、5つのマイメニューが充実していくうちに気にならなくなりました。フロントダイヤルでクイックに移動できました
 
 
 

カスタムモード呼出

初代E-M1とE-M1X/E-M1 Mark IIIに搭載されているカスタムモード呼出が帰ってきた。P/A/S/Mモード使用中にスーパーコンパネの⚙で設定できる「一時的にC1〜C4の設定を呼び出せる機能」です。例えばAモード使用時にAELボタンを押すと、Aモード使用中に瞬時にSモードを呼ぶ、なんてことができる。

初代E-M1で多用していたので、E-M1 Mark IIに搭載されないと知ったときはとても残念でした。設定中はかなり混乱するのも含めて、とても懐かしい気分です。→もしかするとカスタム呼出をロードする時に一部更新されないバグがあるかも?(3/21) 暫く使うのはやめました


USB-C

こちらもE-M1Xから搭載されたUSB-C充電を体験できました。OM-1は外部電源として15V 3A、15V 2A、9V 3Aに対応していますが、MacBookのUSB-C Power Adapter(9V)で問題なく充電できています。すごい楽ちん。
 

メインPCは機種が沢山あってどれにするか迷っていたけれど、「Apple M2」にしてこの機会にUSB-Cに統一することにしました。
 
 
 

AFターゲット&被写体検出

3/18は、上記カスタマイズとAFターゲットモードをあれこれ考えているうちに終わってしまいました。次の日の朝、ヒヨドリを被写体検出でパチリ。前日に試行錯誤したAFターゲットモードは一瞬で無効化され、しかも簡単かつ確実に撮影できてしまったので目が点になりました。

早速、ISOボタンを被写体検出に変えて、ON/OFFと長押し+ダイヤルで被写体をクイックに変更できるようにしました。クリスさんありがとう!


 

OM SYSTEM OM-1のシャッター音と画質は概ね満足。ISO感度は3200まで綺麗に撮れすぎる印象です。あとは設定に夢中になりすぎて、カスタマイズが終わらない状態がしばらく続きました。街中で何度も立ち止まって下を向いて固まってしまった。設定は程々に。。

 

OM-1 FAQs

OM-1を購入してから気付いたことやカスタマイズで迷った内容をリスト化してみました。
 
  • Q. 画質は?
    A. 高精細でノイズが少ないため、従来のマイクロフォーサーズ機と比較して絞っても立体感を感じる写真を撮れる印象です。
  • Q. ISO感度上限
    A. ISO3200までは問題なし。5000〜6400はディテールは残るが背景にカラーノイズが出始めるので使用は撮影者の「RAW現像」の腕次第。
  • Q. SH1/SH2の連写バッファ
    A. 今のところプログレードの「コバルト」にして正解の印象。
  • Q. シャープ/コントラスト/彩度/階調はどこ?
    A. スーパーコンパネのシャープ/コントラスト/彩度/階調は、ピクチャーコントロールへ移動しました。
  • Q. ハイライト&シャドウコントロールはどこ?
    A. ハイライト&シャドウコントロールは露出補正ボタン+INFOで呼び出します。またはスーパーコンパネの⚙からボタンに割り当てします。
  • Q. メニューの一番上が十字ボタンで移動できない
    A. 一番上のメニュータブはフロントダイヤルで移動します。 
    • タブの切り換え:フロントダイヤル
    • ページの切り替え:リアダイヤル/十字ボタン左右/マルチセレクター
    • カーソルの移動:十字ボタン上下/フロント・リアダイヤル/マルチセレクター
    •  決定/次の画面に進む:OKボタン/マルチセレクター中央ボタン
    •  操作の中止/前の画面に戻る:MENUボタン