2022年7月13日水曜日 更新:

OM-1、転ばぬ先のSDカード

OM-1の残りの空きスロットをSUNEASTの「ULTIMATE PRO 128GB」で埋めてみました。

主な仕様

  • ビデオスピードクラス:V90
  • 最大読込速度:300MB/s
  • 最大書込速度290MB/s
  • セル方式:pSLC方式
  • 記憶容量:128GB
  • 動作温度:-25℃ ~ 85℃
  • 外径寸法:24 × 32 × 2.1 mm
  • 質  量:2g

外観は、こんな感じ



基本情報

  • 製品名:SUNEAST ULTIMATE PRO 128GB
  • 希望小売価格:オープン価格、初値17,380円
  • 保証期間:5年
今回も128GBをチョイス



pSLC方式とは

SDカードの記録方式は、大きく分けてSLC、pSLC(疑似SLC)、MLCの3つがある。pSLCは、「MLC方式のまま容量の半分をキャッシュ化することでSLCの性能に近づけることができる技術」とのこと。耐久性とコストパフォーマンスに優れた特長を持つため、ドライブレコーダーやバックアップの分野で注目されています。

  • SLC方式(耐久6〜10万回):サンディスク Extreme PRO、プログレードデジタル コバルト、ソニーTOUGHシリーズ
  • pSLC方式(耐久2〜3万回):SUNEAST ULTIMATE PRO
  • MLC方式(耐久3000〜1万回)



入れ忘れ防止

容量的にはOM-1用に購入したプログレードデジタルの「コバルト128GB(過去記事)」1枚だけで、特に困っていませんでした。しかし、先月にうっかりSDカードの「入れ忘れ」をしたことがあり、もしものときの為に残りのスロットを埋めておくことにしました。ということで、SUNEASTの「ULTIMATE PRO 128GB」をポチり。



COBALT 128GBとの比較

以下の前提条件で連写速度を測定してみました。

前提条件
  • OM-1+M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO
  • ♥連写SH2
  • LSF+RAW
  • 比較手順
    1. シャッター長押し
    2. 左上のカウント[0]でシャッターを離す
    3. 左上のカウント[90]が消えるまでの時間を記録



測定結果

OM-1のSDカードスロット設定毎に測定した結果、「ULTIMATE PRO 128GB」と「COBALT 128GB」の書込み速度に差はありませんでした。参考として、E-M1 Mark IIから使用しているSanDisk Extreme PRO 32GB(R300MB/s)の結果も同じでした。小数点以下は、測定者のシャッターを離すタイミングやストップウォッチ停止の誤差があります。
 

記録設定

メーカー

タイム

標準

SUNEAST

31.93

標準

PROGRADE

31.36

標準

SanDisk

31.53

自動切替

SUNEAST

31.66

自動切替

PROGRADE

31.40

振り分け

(1)PROGRADE[RAW]

(2)SUNEAST[LSF]

31.30

振り分け

(1)SUNEAST[RAW] 

(2)PROGRADE[LSF]

31.76秒※

振り分け

(1)SUNEAST[LSF]

(2)PROGRADE[RAW]

31.66

同一書込

(1)PROGRADE

(2)SUNEAST

31.85

同一書込

(1)SUNEAST

(2)PROGRADE

31.23

 
※振り分けでスロット2がPROGRADEのときに、[LSF]の書込み完了が59秒、44秒と遅延が発生するケースがありました。PROGRADEのカード初期化を行い、その後は正常に戻りました。



試写

いきなり読み取り不可になり突然死しました。テスト撮影では好調だっただけにビックリです。PCでも読み取りする事ができなくなり、サポートに見てもらったところ初期不良とのこと。交換または返品の選択ができました。






(おまけ)OM-1の供給不足は解消

これまで納期2ヶ月だった「OM SYSTEM OM-1」は、2022年7月から納期2週間に改善されました。海外ではOM-1が入手できないという不満コメントをよく目にしたので、これで落ち着くとよいですね。一説には「OM SYSTEM OM-5の初期ロットの量産が落ち着いたのではないか」という話があります。