DxO PureRAW 2.1で「OM SYSTEM OM-1」のRAWがサポートされたので実際に使ってみました。
OM-1のRAW現像
これまでMac環境でOM-1の撮影後にRAW現像処理する際は、以下の方法を採用していました。
No. |
ワークフロー |
コメント |
1 |
OM Workspaceで読み込み、OM Workspaceで現像処理 |
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2 |
OM WorkspaceでTiff出力後、他社ソフトウェアで現像処理 |
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3 |
Capture Oneで読み込み、Capture Oneで現像処理 |
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4 |
Adobe DNG Converterで非圧縮DNG出力後、他社ソフトウェアで現像処理 |
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5 |
Apple Camera RAW対応後、他社ソフトウェアで現像処理 |
過去記事 ※10/25対応 |
1〜3の結果は素晴らしいのですが、1と2は古いMacだと処理が遅くて3は高価。4と5は元の色合いが変わってしまうので事後処理が面倒だったり、バージョンによって品質が良くない場合があります。43RacePhotosさんがOM Workspaceを快適に使うためのGPU選びのヒントを紹介してくれています。
DxO PureRAW 2とは
作業の流れとしては上記4に非常に近い。異なる点は非圧縮DNGファイルの出力時にDxO社の独自技術(DxOレンズ補正、シャープネス、ノイズ除去など)を自動適用する。さっそく先日のイワツバメの飛翔写真を試してみたところ、、、
(;・∀・)すご・・ |
(参考)DxO PureRAW 3 DeepPRIME |
(参考)OM WorkspaceのAIノイズリダクション:標準 |
なんとトリミング耐性が上がりました。元々ノイズ少なめの写真ですがこれはビックリ。以下の3つのモードの1つ「DeepPRIME」をOnにしました。
HQ(高画質) |
処理速度と品質を両立したDxOの標準方式
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PRIME |
色とディテールを保持するために画像を深く分析する方式。スムージング処理をせず、CPUのみで分析と計算をするため長い時間がかかる |
DeepPRIME |
AIとディープラーニングに基づく画像の分析、デモザイキング処理をする方式。古いデジタルカメラで撮影された写真にも有効で、分析と計算の一部はGPUが使用される |
ハイレゾショット
続いてこちらも先日撮影した月のハイレゾショットのRAWデータをテストしました。こちらも読み込みは問題なしです。通常のORFファイルと同様にORFファイルをダブルクリックまたはPureRAW画面にドラッグ&ドロップして、左上の「画像を処理」ボタンをクリックする。あとは非圧縮DNGファイルに自動変換されるのを待つだけでした。
- 通常撮影:10秒
- ハイレゾショット:12秒
全体シャープネスの強度
DxO光学モジュールの全体シャープネスのOn/Offの強度の目安は以下の通りです。PureRAWでシャープネスをかけた場合は、連携先の現像ソフトウェアで強くシャープネスをかけることは推奨しないとのこと。ノイズ処理も2重処理にならないように注意が必要だ。
On |
「DxO PhotoLab」の+1相当 |
Off |
「DxO PhotoLab」の 0相当 |
DxO光学モジュール
最後にAdobe DNG Converterで変換トラブルがあった風景写真をテストしました。撮影時に使用したレンズはフォーサーズの「LEICA D 25mm F1.4」ですが、DxO光学モジュールがダウンロードできたのには驚きました。「画像を処理」ボタンの右側のアイコンで、DxO光学モジュールの状態を確認することができます。
DxO光学モジュールは、以下のレンズの欠陥を補正してレンダリングを改善します。
ヴィネット |
画像の周縁部が暗くなる現象 |
ディストーション |
直線が変形する現象 |
色収差 |
強いコントラストのせいで発生する境界沿いの色のついたボケ |
レンズシャープネス |
画像全体のシャープネスの均一化と最適化 |
DNG変換後のデータは色ズレもなく、いい感じです。全体シャープネスをOffにして出力しています。
ダウンロード
- 制限:なし、完全バージョン
- 期限:14日間
- 料金:不要
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