2022年3月27日日曜日 更新:

OM-1のJPEGデータをPixelmator Proで再現する

 OM-1のJPEGデータを他社RAW現像ソフトウェア「Pixelmator Pro」で再現してみよう。

 

元データ

低振動モード0秒、NRオフ、F8、+0.3EVで撮影しました。OM-1から直接作成されたJPEGです。



 

DNG変換

macOSがOM-1のRAWにまだ対応していません。従って、現時点ではORFファイルを中間フォーマットのDNGファイルに変換する必要があります。ところが、「Adobe Digital Negative Convertor 14.2」を使ってDNG変換したところ問題が発覚しました。

嘘でしょ・・


Pixelmator Proに読み込んだあとにパラメーターを調整しながら試行錯誤を繰り返しましたが、ちっともオリジナルの画像に近づけません。画像を拡大して目を凝らして眺めていたら「江の島シーキャンドル(展望灯台)」のエッジにパープルフリンジとグリーンフリンジの色収差が盛大に出ていることに気がついた。(;・∀・)エー!!

 

DNG非圧縮変換

互換性の設定:Camera RAW 14.0〜5.4まで上記の傾向が発生していました。ファイルの圧縮率が低くて敬遠していたCamera RAW 4.6、4.1、2.4は色収差が低減されていました。なるほど圧縮されなければ正常にPixelmatorにデータが渡るのか。ところで一番下の「カスタム」って何だろうと開いてみたら、ありました「非圧縮」ボタン。



下位バージョンは、DNG1.1〜1.6まであり、最小のDNG1.1が一番綺麗でした。リニア画像はAdobeの解説によると

画像データは補間した(「モザイク解除」)形式で保存されます。この方式は、カメラ特有のモザイクパターンが DNG 対応のソフトウェアでサポートされていない場合に便利です。初期設定のモザイク形式は、データ保存の度合いを最大限にします。モザイク画像データはリニアデータに変換できますが、逆はできません

とのこと。OM-1のORFは入れても入れなくても違いが分からなかったのでチェックを外しました。

 

Pixelmator Proで再現する

ORF/DNG非圧縮ファイルをPixelmator Proに取り込み、試行錯誤して何とかオリジナルに近づけることができました。



手順

  1. 「MLカラーマッチング」でパラメーターの傾向を掴む
  2. オリジナルのヒストグラムと同じ形にする


やってみて分かったことはRAW現像の必要性はまだ若干残されている。けれどたった1枚の結果で判断するのは時期尚早、しばらくRAW+JPEG設定で勉強しながら撮影していこうと思います。


(おまけ)旧機種に適用する

OM-1風プリセットができたので、オリンパス旧機種の写真に適用してみました。OM-1のJPEGは、FUJIFILM X100Fベルビアを薄めたような仕上がりになるイメージがあります。だから好きだなと思うのかもしれない。

E-M1

E-M5

E-M5



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