2025年7月3日木曜日 更新:

DMM.makeで作る:14mm F2.5/17mm F1.8用バヨネットフードアダプター Ver.2.0

7/3、LUMIX 14mm F2.5やOMの17mm F1.8(I型)に装着できるバヨネットフードアダプターを作成しました。


主な仕様

  • 素材:PA11|MJF(植物由来ナイロン)
  • 耐熱温度:185℃@ 0.45 MPa
  • 最大径x全長:φ51.29 × 3.94mm
  • 質量:0.4g

6/29、プロ用のデジタルノギスを導入。LEICA 15mmのバヨネット部分を改めて測定したところ、前回の装着時に、やや緩く感じられた原因を特定できました。内径は所有する複数の46mmフィルターに対応するために微調整してあります。PA11による2回の出力は、この小さな部品でありながらどちらもSTLデータの寸法とほぼ一緒でした。とても再現性が高く、軽量・高耐熱で構造的にも優れた素材です。 

Ver.2.0の3Dモデル

 

基本情報

  • 製品名:46mm BHアダプター Ver.2.0
  • 価 格:PA11(MJF)1,821円 

 

  • 3Dモデル作成:6/29
  • DMM.make受付:6/30
  • 製作開始:6/30
  • 発送:7/1
  • 商品到着:7/2

 

外観 

ねじ部をプロテクトフィルターにするアイデアはよかったと思うが、フードやデコレーションリングを外すときに意外と強く負荷がかかるため緩みやすい。これはフィルム両面テープをプロテクトフィルターに貼るときに、レンズ本体を1mmほど含めておくと回避できました。


 

LEICA 15mmフードのみ快適に着脱できます。デコレーションリングは、外爪の位置まで3.7mm程度の深さが必要でした。このままだと硬めの装着感で、1.33mm厚の輪ゴムを足すなど工夫が必要でした。

これでDRもスムーズになった

 

7/12、「DYLONマルチ」でPA11を染色すると、ボディカラーに馴染んでかっこよくなった。めでたし、めでたし? 

 

試写 

世界に一つだけという嬉しさもあり、14mm F2.5を久しぶりに外へ持ち出すきっかけになった。14mmは35mm判換算で28mmなので、GM5と組み合わせるとMFT版GRって感じで撮影は軽快そのもの。その抜群の携帯性に「なぜもっと使ってあげなかったのだろう」と反省してしまったほどだ。




山でiAUTOモードにして撮影すると、全体的にアンダーで撮影される傾向があります。リアダイヤルをプッシュして露出をプラス補正してもよかったかも。

 

更新履歴

  • 25/6/19、「DMM.makeで作る:14mm F2.5用バヨネットフードアダプター」の記事公開。
  • Ver.1.0の主な仕様: 
  • 素材:PA11|MJF(植物由来ナイロン)
  • 耐熱温度:185℃@ 0.45 MPa
  • 最大径x全長:φ51 × 5mm
  • 質量:0.4g

    3DモデリングはBlenderで。設計するのは初めてなので、操作はすべてAIに相談しながらの作業でした。

  • 基本情報:
  • 製品名:46mm BHアダプターリング
  • 価 格:1,845円
  • 3Dモデル作成:6/14
  • DMM.make受付:6/15
  • 製作開始:6/16(石川県加賀工場
  • 発送:6/18
  • 商品到着:6/19
  • 外観: 
  • 商品が到着。どんなものかと恐る恐るプチプチから出したときに、ちょっと緊張して、しばらく手が震えました。なんて儚い部品だろうか。今にも折れてしまいそうだ。でも軽く力を入れると反発して弾力もある。

  • このバヨネットフードアダプターを46mmのプロテクトフィルターに付けると、ねじ部はアルミで強度抜群という作戦である。

    レンズは裏にあるストッパーを取ると簡単に外れた


  • BHアダプターの装着:
  • プロテクトフィルターの外側はツルツルで良く滑る。そこで滑り止めとして5mm幅のマスキングテープを用意して貼り付けた。耐衝撃の瞬間接着剤で固定することも考えたが、AIからは「それは絶対にやめた方がいい。どうしてもやりたいならコニシG17を点で等間隔」と言われて接着剤はやめました。
  • PA11は多少は伸びるという言葉を信じて、先に固定した位置とちょうど反対側を縦に少し伸ばして引っ掛けたあと、両サイドをじわじわと押し込む。

  • よし(๑•̀ㅂ•́)و✧、バヨネットフードアダプターがLUMIX 14mm F2.5に付いた。早速、LEICA 15mm F1.7付属の「デコレーションリング」を装着しようとしたが、なぜか空回りして付かない。
えーどうして??
  • LEICA 15mm F1.7 のバヨネット形状とBHアダプターを見比べてみる。そして、バヨネットの外爪の長さが異なることに気が付きました。測ってみると自分のはすごく短い。やってしまった。(;・∀・)アチャー
  • 今回の反省:
  • なぜ最後にすべての寸法を点検しなかったのか。AIにお墨付きをもらって安心してしまったのかもしれない。そもそも形状が違っていたら意味ないよね。。。ああ〜 
AIに厚み分析を依頼したら出力してくれた図
  • 家族からは「たった1回の失敗で諦めるのか」と励まされる。しょうがない。もう1回やるか・・・と未練がましく失敗作のBHアダプターにデコレーションリングをぐりぐりしていたら、突然「パキッ」っと鳴りまして。なんと、デコレーションリングがロックされました。 
なぜか装着できた
  • ちなみに15mm F1.7付属のバヨネットフードは固定できませんでした。残念。 →フードをくるくる右に回したり左に回したりしていると、この短いバヨネットの外爪となぜか噛み合う位置があり、固定されました。しかし、パズルのようで頭が混乱しますw
  • バヨネットの形状は、1mmの円柱から60mmの立方体を作って引き算したのだが、データを再チェックしたところ3Dならではの測定ミスをしていた。
  • 外爪の修正と、少しはみ出していたので全長約4mmのVer.2.0を作成しました。Ver.1.0が壊れたら、またDMM.makeにお願いしよう。(でもこれを見る限り壊れないかも)
  • 失敗と思われたVer.1.0(φ51 × 5mm)でしたが、なんとOMの17mm F1.8に0.08mmのマスキングテープ + Amazonで物色して見つけた寺岡製作所の0.06mmのフィルム両面テープで嵩増しすると固定できることが判明した。外爪が少し短いことよりも、実は両端の面取りの角度の方が重要でした。カッターで浅くカットしたところ、LEICA 15mmのフードをスムーズに装着できるようになりました。→第2弾のフォーカスリングを待っている間に、以前から興味があったデジタルノギスを注文。商品のBHアダプターを改めて測定すると、その精度の高さに舌を巻く。これならBHアダプターを完璧にできると興味が湧いて、Ver.2.0作成となりました。

 

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