DMM.makeで作る第2弾は、フォーサーズの名玉であるZD ED 50mm F2.0 Macro用のフォーカスリングです。
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主な仕様
- 素材:TPU|MJF(熱可塑性ポリウレタン)
- 耐熱温度:約100℃前後
- 最大径x全長:φ70.6 × 15.8mm
- 質量:5.9g
基本情報
- 製品名:FR-ZD5020M
- 価 格:4,000円
- 納 期:9〜20日
- 3Dモデル作成:6/22-24
- DMM.make受付:6/25
- 製作開始:6/30
- 発送:7/9
- 商品到着:7/10
購入から12年後に・・
昔の記事を読み返してみると、2011年5月に「ZD ED 50mm F2.0 Macro」を購入しました。家族写真、野鳥写真、デジタルデュープに風景スナップまで。本当に長い間、様々な分野で活躍してくれました。だから、2023年10月にボロっとフォーカスリングが剥がれたときは、それはもう我が目を疑いましたw
サードパーティ製のゴム製ラバーリング(キヤノンEF 24-70mm f/2.8L II USMレンズ互換)が使えるというので試してみたが、見た目が全く変わってしまう。あのモコモコ感がないと寂しいのです。レンズを買い替えることも一時期考えたけれど、結局またフォーカスリングが加水分解してダメになると思うと手が出ない。
「これはもう自分で作るしかない!!」と、数日、製品画像とにらめっこしながら似た感じの形状を作りました。純正リングの突起は非常に凝った作りで、驚きと感心を繰り返す日々でした。
6/24、注文完了です。前回は失敗したのでまたミスがあるかもしれません。。しかし、納期9〜20日は長い。首が伸びてしまいそうだ。選んだ素材の精度は大味らしく?製造側としても手間がかかる素材なのかも。1度の出力で決まるかどうか。
AIからは、ゴム製品は内径を実寸より0.3mm小さく作るように提案があり、それが最大径が実際より少し小さい理由です。モノづくりの素人ですから細部に至るまで納得するまでAIと議論した内容がこのパーツに反映されています。さて凶と出るか吉と出るか。
海外の3Dモデル
6/26、なかなか製作が始まりません。TPU特有の「バッチ待ち」の可能性があるという。待っている間、「インターネット上に面白い3Dモデルがないかな。このフォーカスリングも既に公開されていたりして」と物色してみたら普通にありました。この方は、「ZD ED 14-54mm f2.8-3.5 (FT)用フォーカスリング」も作っていますし、「OLYMPUS バリマグニアングルファインダーVA-1をOM SYSTEM OM-1 & OM-1 Mark IIに付けられるアダプター」もありました。
素材は一緒だが寸法が若干異なる。やや小さめに設計している。もっと小さく作るべきだったのか。不安だ(笑)
- Focus ring for Olympus D-Zuiko 50mm f2 macro (FT) by Helge Suess氏
- 素材:TPU (MJF)
- 価格:2,937円
- 最大径x全長:φ68.99 x 15.50mm
外観
ついに商品到着。
……なんだか想像していたのと違うものが届きました。
すごく白い。。。 |
さっそく装着してみる。鏡胴に白い粉が大量に付着します。そのまま気にせずに、ずりずりと押し下げていくと、、、
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ピタリとハマった! |
心配していたサイズは大丈夫でした。MF撮影も問題なし。しかし、あの特有のペタペタ感はありません。どちらかというとカサカサとした感触です。すこし不満を言うと、リングの下部は3Dモデルと同じように傾斜が付いているのに、上部は3Dモデルとは異なり、スパッと横にカットされたような形状です。
TPUのような柔らかい素材は、最上層がカットされたような形状になりやすいのか。TPUの水洗いは白い粉を落とすために推奨されるが、熱湯は絶対に避けなければいけません。
水道水で白い粉を落として一晩乾燥。しかし、まだまだ白い。これはDYLONマルチで染色することにしました。
染色
DYLONマルチ + お湯500ml + 酢小さじ1 + 塩小さじ1 + 15分
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FR-ZD5020M |