下準備
2020年6月18-19日に、2012年の『金環日食』の記事が急に読まれていることに気づく。「そうだ、曇り空で・・」と、当時は撮影できなかった悔しさが蘇る(笑) 懐かしい気持ちで記事を読み返したあと、ガサゴソと道具箱を調べると日食観察用プレートを発見。「リベンジしてみるか」と久しぶりに朝日を撮ってみたが、ただただ恐怖でした。好奇心はなく畏怖の念しかありません。撮影中は太陽を直視せず、短時間で撮影を終了するように気をつけました。それでもジリジリと自分の顔だけでなく、日食観察用プレートやレンズフードが熱くなっていくのが分かりました。太陽怖い。。。
ARトラッキングアプリ
すぐに太陽撮影用のフィルター「ND100000」を購入すべきと思いましたが、あいにく日食の天気予報は曇りです。今回は、このまま「日食観察用プレート」で撮影することにしました。
『ARトラッキングアプリ』で太陽の位置をシミュレーションすると、16時頃はiPhone6sだと太陽が隣の建物に隠れてしまうがiPhone8では問題なし。iPhone8の方が標高(気圧センサー)の精度が優れているようだ。いずれにせよ食の最大の17時10分頃は、自宅の2階の窓から撮影できそうです。
機材は2018年の『皆既月食』のときは40-150mm F2.8 を使用しました。今回は5軸シンクロ手ぶれ補正が使えるので、300mm F4 IS PROとMC-20のセットに決めました。
2020年6月21日(日)16:00〜
「また、曇りか☁️」と思ったが、太陽の光が僅かに漏れる空でした。となると雲は常に風で流されているので、もしかすると数回は撮影のチャンスがあるかもしれない。曇りの日は雲がNDフィルターの代わりとなるので、日食観察用プレートを外してのんびり待つことにした。雲が晴れて強烈な光を感じたらすぐ戻せるように、自作フィルターは手元に残します。するとその予想は的中。太陽の光が少しだけ眩しく感じたら雲が薄くなった合図です。超望遠レンズを太陽に向けると、、、部分日食が始まっている様子を捉えることができた。
ちょっと欠けはじめる |
2020年6月21日(日)16:21〜
20分後、また太陽が少しだけ眩しく見える。レンズを太陽に向けると、一瞬だけ日食が見れました。300mm F4にMC-20テレコンを付けて、自宅の2階から手持ち撮影しています。また見れた♪ |
その後は、しばらく真っ黒な雨雲が西の空を覆い隠す。
2020年6月21日(日)16:55〜
もうダメかと思ったが、突然、雨雲の合間に光が!もう無理かなと思っていたので、この時が一番感動しました。とても幻想的な風景です。
動画も撮りました。月の輪郭には大気の揺らぎを確認することができます。一脚を使えば、より安定した映像を撮れたかも。
2020年6月21日(日)17:00〜
更に5分後。部分日食をしっかり撮影できたのは、これが最後です。
曇り空でも露出補正が足りない場面があったので、Kenkoの新型NDフィルター「バリアブルNDXII」やK&F Conceptの「バリアブルNDフィルター」が少しだけ欲しくなった。それとも1段暗くなるPLフィルターを装着すればよかったのかな?
2020年6月21日(日)17:10〜 食の最大
食の最大は、一部だけ見れました。このあとは太陽の光が漏れることはなく、しばらく雨雲が続きそうだったので撮影を終了しました。今回、肉眼で日食状態はまったく見えなかったが、超望遠レンズであれば撮影できることがわかった。8年前も簡単に諦めなければ、きっと部分日食は撮影できていたに違いない。曇り空でも露出補正が足りない場面があったので、Kenkoの新型NDフィルター「バリアブルNDXII」やK&F Conceptの「バリアブルNDフィルター」が少しだけ欲しくなった。それとも1段暗くなるPLフィルターを装着すればよかったのかな?
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