2020年3月6日金曜日 更新:

幸運を呼ぶ、大気の揺らぎ中の月面写真

M.ZUIKO 300mm F4 IS PRO」を購入してそろそろ1ヶ月、三脚とポータブル赤道儀を使った月撮影を再開しました。

大気のゆらぎを撮影

昨夜は、幹線道路の振動と大気の揺らぎでコンディションは最悪でしたが、こんな日もあるんだと撮影中のモニターを録画しました。


以下、カメラとパソコン周りの構成です。液晶画面の録画は、Macの純正ソフトを使用しました。



キセキの1枚

19時半頃は、月が既に空高く昇っていたが、揺らぎが本当に酷くて撮影しても月のあちこちが歪んだりぼやけて写る。Olympus Captureで拡大表示して、初めて大気の揺らぎを理解できた瞬間でした。

撮影した月の写真を見返してみると、なぜか19時台に1枚だけジャスピンで撮れた写真がありました。コペルニクスとティコのクレーターも歪んでいない。しかも21時頃に撮った写真より解像しています。これはとても運がいい、縁起の良い写真です。\(^▽^)/ヤッタ〜(笑)




シーイングに関する一般的な定説

  • 低空の天体は大気の揺らぎの影響を受けやすい。
  • どんよりとした空は大気が安定しているので逆に狙いどき。
  • 澄んだ空で星が瞬いてみえるのは強風の影響。透明度が高くて雲がない日は実は難易度が高い。
  • レンズ内で熱を持つと揺らぎを発生させてしまうこともある。レンズを外の温度に慣らすことは重要。結露対策のためにヒーターでレンズを温めすぎるのもよくない。

上記の問題を解決するために、大気の揺らぎの変形を計算して補正する望遠鏡がある。搭載しているデジタルカメラは、 全長3m、重さ3トン。8億7000万画素とのこと。(・・;)スゲー




過去の月写真との比較

2年前に撮影したと思われる月の写真をFlickrで見つけました。クレーターなどの細部の描写は今回のM.ZUIKO 300mm + MC-20に軍配が上がるが、、、解像感はほぼ一緒です。ということは・・

Lunar phase 19(Hi-Res)

そうか、ハイレゾショットがありましたね。翌日、撮り直しました。(^^ゞ 大気の揺らぎの合間を狙い澄ましてハイレゾショット!!(ポチ

Lunar phase 11.5(Hi-Res Trimming)



この解像感。今後、ポータブル赤道儀の精度を上げていけば、月写真から月面写真に進化できそうです。


参考リンク





その他、気づいた点


三脚座

サンヨン付属の三脚座にM3のネジ穴が付いてるのはいいですね。適当なネジを見つけて取り付けました。これで、クランプ脱着時のうっかりミスによる落下のトラブルを回避できます。




話題の新機能「星空AF」


オリンパスの新製品「OM-D E-M1 Mark III」の新機能「星空AF」は、特に精度優先モードが天体写真の分野で有効なのか気になるところ。E-M1 Mark II の「プリセットMF」は、広角レンズ使用時はOKだが長焦点レンズの場合は微調整が必須です。薄いピント調整が楽になって、更にフォーカスをロックできるとは、、、ずるい!




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