2018年12月31日月曜日

馬頭星雲日記〜プリセットMFの便利機能〜

いやはや天体写真の世界は奥が深い。天馬を撮影できる日は来るのだろうか・・

三ツ星の左端付近/片持ちフォーク式TP-2 at 297.5mm 30s ISO3200 F8

2018年12月30日(日)天馬はどこだ

まずはオリオン座の三ツ星の左端周辺を撮影してみました。同じ設定で1分程度の露出なのに今日は星が止まりません(・・?


2018年12月31日(月)お手本

  • カメラ:冷却CCD SBIG STL-11000M(Astronomik LRGB Type-2cフィルター)
  • 天体望遠鏡:タカハシTOA130S/TOA-35レデューサー
  • 赤道儀:タカハシNJPTemma2(追尾精度±4秒角)
  • 露出:15分×8枚
  • 馬頭星雲 | 天体写真の世界






          2018年12月31日(月)ドイツ式

          TP-2は未体験のドイツ式に変更してみました。バランスを取った状態にすると、ピント合わせでLVブースト画面が安定するのが素晴らしい。一昨日のペットボトルのやり方は、逆にバランスを崩していた可能性大です・・

          星が止まらない原因については、赤道儀や三脚周りの点検、極軸方向の水平・角度を見直したがおかしい箇所は見当たらず。TOASTテクニカルサポートに相談したところ、長焦点で長秒撮影する際は、時角のズレ(どの方向に北極星が1度ズレているか)を補正する必要があるとのこと。

          残念なことにオリオン座周辺は曇りで見えず



          2019年1月1日(火)プリセットMFの新しい使い方

          力技で少しは星が止まるようになってきたが、なんにも写らん。しかし、カメラのセッティング方法に収穫はあった。

          長焦点レンズの場合に、微動雲台を使ってテスト撮影しながら最終調整する際に、歯車/D3/ガイド線表示設定を方眼にして、M42など星の位置を確認しながら行うと迷子になりにくい。

          ちょっと微動雲台のノブを緩めただけで、荷重で逆方向に移動したり、軽く回したつもりが大きく移動するなど想像以上に繊細だ。

          M42の位置をライブビューで確認しながら微調整

          また、E-M1 Mark IIでスーパーコンパネから「プリセットMF」を呼び出してINFOボタンを押すと、フォーカス位置をレンズのピントリングを使って設定できる。画面右下のフォーカス位置の数値を見ながら、星にピントが合ったらOKして設定は一旦終了する。

          特にピントリングが延々と回るタイプのレンズの場合は、この数値を覚えておくと次回のピント位置合わせをする際の目安にできます。これは便利だ、いいもの見つけた。MFアシストの併用もできる。

          M42など明るい被写体のときはLVブースト1の方が相性がよいかも。


          同じ機材で馬頭星雲を撮影している方はいらっしゃるようです。露出は3〜6分以上必要?しかし、我が家でそれをやると光害による露出オーバーで白飛びしてしまいます。うーむ。もしかして家から出た方がいいのだろうか。それとも合成しているのかな。


          2023年2月19日(日)ChatGPTに聞いてみた

          • 馬頭星雲は明るさが比較的低い天体ですので、十分な露出時間を確保するためには、通常の撮影に比べて長時間露出する必要があります。また、高精度な追尾装置を使って、星の軌跡に沿って天体を追尾しながら撮影する必要があります。

            そのため、ポータブル赤道儀や自動ガイド装置などを使用することで、より高精度な追尾を実現することができます。また、ナローバンドフィルターや
            Quad BPフィルターを使って星雲の特定の波長帯域を強調することも有効です。

            以上のようなテクニックを使いながら、露出時間を長くとり、正確な追尾を実現することで、馬頭星雲を美しく撮影することができます
           
          ふむふむ。フィルターが必要だったのか。
           
          • Quad BPフィルターは、Baader Planetariumが開発したマルチバンドパスフィルターで、Ha, OIII, SII, H-betaなどの波長帯域を同時に捉えることができます。通常のナローバンドフィルターよりも広い波長帯域をカバーすることができ、より多くの星雲や散光星雲を撮影することができます。Quad BPフィルターは、1つの撮影セッションで多くのデータを収集できるため、ナローバンドフィルターを複数購入する必要がなく、費用対効果が高いとされています
          • Quad BPフィルターを使用して馬頭星雲を撮影する場合の一般的な手順は以下の通りです。
            1. 撮影場所を決定する 星雲撮影には暗く、天候が安定している場所が理想的です。また、シーイング状態が良く、風が弱い夜が好ましいです。

            2. 設備をセットアップする 天体望遠鏡をマウントに取り付け、カメラを接続します。Quad BPフィルターを取り付けた後、撮影用の設定を行います。

            3. 観測条件を確認する 観測前に、天文雑誌やオンライン予報サイトなどを確認して、観測条件を把握しましょう。特に、大気透明度とシーイング状態を確認し、観測に適した条件かどうかを判断します。

            4. 赤道儀をセットアップする Quad BPフィルターはナローバンドフィルターの中でも波長帯域が広いため、ドリフトアラインメントを行うことが望ましいです。赤道儀の操作マニュアルに従って、ドリフトアラインメントを行います。

            5. 撮影を開始する 馬頭星雲を中心にして、撮影を開始します。一般的には、長時間露光を行うことで、星雲の微弱な光をキャプチャすることができます。撮影時間は、撮影場所、天候条件、観測機材、およびカメラ設定によって異なりますが、数時間から数十時間までの撮影が一般的です。

            6. データの後処理を行う 撮影したデータをコンピューターに取り込み、画像処理ソフトウェアで後処理を行います。一般的には、撮影した画像をスタックし、色補正やノイズリダクションを行います。馬頭星雲の場合、Ha, OIII, SII, H-betaなどのデータを組み合わせて、RGB画像を生成することが一般的です。

            以上が、Quad BPフィルターを使用して馬頭星雲を撮影する場合の一般的な手順です

          •  「Macで天体写真を合成するためのおすすめのソフトウェアは、以下のものがあります。

            1. DeepSkyStacker
            2. PixInsight
            3. AstroPixelProcessor
            4. Nebulosity

            DeepSkyStackerとPixInsightは、WindowsとMacの両方で使用できるフリーソフトウェアです。AstroPixelProcessorとNebulosityは、商用ソフトウェアであり、Mac版が利用できます。これらのソフトウェアは、天体写真のスタッキング、カラーバランスの調整、背景のノイズ除去、さまざまな画像処理などに役立ちます。どのソフトウェアが最適かは、あなたの好みやスキルレベルによって異なるため、いくつかのソフトウェアを試してみることをおすすめします