三脚と赤道儀の設営
- 北極星が見えてなるべく平らな場所を探す
- 三脚、微動雲台と赤道儀を設置後、赤道儀の向きを北極星に向ける
- HAKUBA 2ウェイレベラーを微動雲台に載せて赤道儀の土台を水平にする
- 架台とカメラを設置する
- (任意) 手順3を再実施
こういうことやると、キャンプのテント設営を思い出します。街中でも街灯や風を遮る場所であればGoodですね。実際に繰り返し撮影してみると、手順3が最も重要なポイントに感じました。
The Pleiades Star Cluster/すばる(M45, 444.2 light-years) 「フラット補正」という現像テクニックがあるとな? |
ポーラ・アライメント・ホール(PAH)による極軸合わせ
- 北極星の位置を確認する
- 三脚または微動雲台の向きを変えて北極星をPAHに導入する
- 赤道儀手前の円と奥の円が同心円になるように覗く位置を調節する
- 微動雲台を使って北極星をPAHの中心に移動する
- PAHから目を離していき、手順3と4を繰り返す
手順2は、赤道儀の背面から左目でPAH、右目で北極星の位置を確認すると導入しやすいと感じました。PAHに近づきすぎると視差により位置決めの精度が落ちるので、PAHから20cm(こぶし2つ分)ほど離れるのがコツ。
北極星は天の北極(地球の自転軸)からおよそ1度離れたところを回っている。PAHは穴の中心に北極星を配置する手法なので、正確に合わせても1度のずれが発生する。基本は広角~標準レンズの使用に留めること。
- 広角~標準レンズ:Polar Alignment Holeまたは光学式極軸望遠鏡を使用する
- 望遠レンズ: Pole Masterなどの電子極軸望遠鏡を使用する
オリオン座の三ツ星とM42 |
ということなんだけど、ついクローズアップ撮影してしまうという・・。制限を超えた撮影でも150mmで30秒(うまくいけば60秒)の露出は大丈夫そうです。PAHの奥側の穴が見えにくいときは、赤いライトを斜めから照らすといいらしい。
オリオン大星雲(M42) ドイツ式TP-2/E-M1MarkII + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + TCON-17X 2枚コンポジットをTrimming |
モバイルバッテリーのテスト結果(約3時間 x2日間の撮影)
自宅では12VのACアダプターを使用しているので、撮影前は出先での電源が心配になりました。しかし、TOAST TP-2は昇圧回路により5〜12Vまでの電源に対応しているため、電源ランプが緑であれば問題ない様子。メーカーは過放電防止機能付きの製品を推奨していて、赤の点滅に変わったときがバッテリー交換の目安です。- 1日目:付属のUSB電池BOX+エネループPRO、異常なし
- 2日目:Poweradd USB-C モバイルバッテリー 10000mAh(過放電防止機能付き) | Amazon、4つのLEDランプが1つ減った程度
付属の電池BOXは当然として、所有の大容量モバイルバッテリーに問題がないようで良かった。
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