2020年3月1日日曜日

今、改めてOM-Dのプロキャプチャーモードを使ってみた感想

最初はとっても感動したOM-D E-M1 Mark IIの「プロキャプチャーモード」、実は・・


正直に告白すると・・

自分で狙って撮った気がせず、少しずつズルい機能という気持ちに変わっていきました。それで積極的に使わず3年が経過してしまった。プリ連写枚数が増えたVer.2.0のときも近所にメジロを撮りに行き、あっけなく飛翔写真が撮れたことに驚くと同時に「こりゃチート技だ!」と禁じ手にした。

その後、Ver.3.0でC-AFが深化。私でも飛翔写真を撮れるようになり、プロキャプチャーモードはますます疎遠になった。




時を経て

それが新しい望遠レンズを購入した後に考え方が変わった。「機能があるんだからどんどん使おうよ」って。(;・∀・)ハハッ 

「陸上自衛隊の富士総合火力演習で、実弾射撃訓練の発射シーンを確実に撮れるので重宝している」という話を実際に聞いたことも後押しした。




しかし、本格的に使い始めてみると、なかなか思うように撮れません。

本当は、翼を広げてから画面の外に出るまでをコマ送りで撮りたいのに途中でフッと消えてしまったり、飛び立つ前に連写が終わる失敗写真が多いことに気がついた。

どうやら早めにシャッターを切って、バッファ切れが発生していたようなのです。



プロキャプチャーH

S-AFまたはMF専用モード。つまり置きピンで撮る。野鳥が上下左右に移動するときに有効なモードです。連続撮影枚数は約60コマ/秒。15、20、30、60コマ/秒に設定できる。

おすすめ設定
  • S-AFまたはMF
  • 1/3200〜
  • 連写速度:60fps
  • プリ連写:25

撮影の流れは、野鳥にピントを合わせてシャッター半押しで待機。

シャッター半押し中はずっと記録されているので、飛び立つ前の早めのシャッター全押しは不用です。また、画面の外へ飛んでいったと慌ててシャッターボタンを強く押し込む必要はありません。落ち着いて、やさしく「ぽん」と押して終わりだ。

プリ連写を最大35枚に設定すると、余計なカットが増えすぎてあとで整理が大変。25を基準にして、微調整するのがよいと思う。Gifアニメーションを作る場合は、プリ連写15はちょっと少ないと感じました。

あ、飛んでいった。ぽん。終わり。


プロキャプチャーL

プロキャプチャーLはもっと使う気がしない機能でした。でも面白く使う方法を思いついた。

おすすめ設定
  • C-AFまたはC-AF+TR
  • 1/3200〜
  • C-AF追従感度:+2
  • AFターゲット:25点
  • 連写速度:18fps
  • プリ連写:15

撮影の流れは、シャッター半押しと親指AF長押しで待機。ロックオンした野鳥の上下左右は勿論、前後の移動に対応する。飛翔中の野鳥に対応させるため、AFターゲットは25点を推奨。

ファインダー内に被写体をロックオンし続けて、素早い動作を認識したあとに、シャッターボタンを「ぽん」と押す。

カモメが小魚を捕まえる瞬間を狙って撮るなんて100%無理です。だって人間は何をしたのか見えないのだから・・

以前ご紹介した飛翔写真の設定+プロキャプチャーLでカモメを撮影した結果、私の手のひらが高速に180度回転した(ぶりん!)


すごいぞ!プロキャプチャー


プリ連写枚数を控えめに設定することで連続撮影が可能になり、想像以上に面白い”瞬間”が簡単に撮れるようになった。

これぞまさにプロキャプチャーです。これは参った。3年間放置した私はアホです。







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