ウォーミングアップ(19時〜)
三脚とナノトラッカーを設置。初期型のZUIKO OMレンズは、月の輪郭にグリーンフリンジが出る場合があり、今回の撮影には向かないと判断。小さくても高解像度。そんな皆既月食の写真があってもいいでしょうと、M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + MC-14でハイレゾ写真を撮り続けることにしました。→Hi-Res過去記事皆既月食撮影の流れ(20時〜23時)
部分食の始め | 20時48分 |
皆既食の始め | 21時51分 |
食の最大 | 22時29分 |
皆既食の終わり | 23時08分 →曇りになり強制終了(¯―¯٥) |
部分食の終わり | 0時11分 |
一般的には、皆既食の始めと終わり前後のターコイズフリンジのシーンが貴重でお勧めのようです。私は、食の最大の30分前の様子が一番感動しました。月が暗くなり、周りの星が浮かび上がってくる瞬間は、痺れるほど美しかった。ただ、家族に「たこ焼きみたいだね」と言われてしまい、もうたこ焼きにしか見えません。
食の最大前後の時間帯は空が真っ暗になるので、ISO感度をISO Lowから一気に1600〜3200まで上げる必要がありました。E-M1 Mark IIはハイレゾショットの上限がISO1600までなので、すこし不便に感じた(改善要望済)。空はかなり不気味な雰囲気に。後で気づいたことだが、皆既月食中は新月とほぼ同じ状態になるので、星景写真を撮りに行っても良かった。次回の皆既月食は、2018年7月28日。頑張って早起きすれば、天の川と月の写真が撮れるかも?
機材・撮影の評価
- デュアルスロットはあると便利で、一枚は撮影、もう一枚はPCで確認というように並行して撮影を進められた
- ナノトラッカーは月モードにセットするだけで自動追尾する。ポタ赤を使用した月の撮影は改めて構図決めが容易だと感じた→ナノトラ過去記事
- 三脚座は雲台に直付するとカメラの安定感が増す。バッテリー交換ができるメリットもある
- デジタルテレコンをONにすると拡大1.5x〜2.5xが使用可となり更にピントを追い込むことができる
- 動画を撮ったが幹線道路の振動を拾う。22時以降は交通量が減り映像が安定したが皆既中は高感度ノイズが出てしまった。(動画の画質設定/高感度ノイズ低減は弱)
- 三脚および雲台を剛性の高いものにする(詳細)
- 高感度ノイズはコンポジットなどNRのスキルアップが必要
- F値を絞った状態でもピント合わせが難しい。振動で動くのでパーマセルテープは必須
- 皆既食の時間帯は周囲の星も撮りたくなる。当然ズームリングを回して100mm付近で撮影したがピンぼけ多数。ズーム後はモニター表示を拡大してピントのチェックを忘れずに
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