2018年2月8日木曜日 更新:

E-M1 Mark IIで星野写真:カーボン三脚ALTA PRO 2+の剛性アップ

ナノトラッカーでオリオン大星雲(M42)を追尾撮影してみました。まだ星雲の現像スキルがないのでほぼ素の状態ですが、星野写真の記念すべき最初の1枚ということで^^; ※M42の中心部の白飛びは、調整する現像テクニックがあるみたいです。

    機材

    • E-M1 Mark II
    • ナノトラッカー & アングルプレート 
    • M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO + MC-14 + TCON-17X 
    • プレシジョンレベラー→SWAT用微動雲台にアップグレード
     
     
    オリオン大星雲 M42
    露出60秒、合成なし、シャドウ&色温度のみ調整実施
     
     
    我が家はiPhoneのデジタルコンパスと方位磁石が狂いまくるので、Googleマップで極軸を合わせる方法を考えてみました。ナノトラッカーは1倍速、単またたきの恒星追尾モードです。 


    Googleマップで極軸合わせ Version2

      1. Googleマップで自宅の向きと真北のずれを計測(iPhoneだとDegtanceを使うと簡単)
      2. エレベーターを外した三脚とアングルプレート付き微動雲台を連結(初回のみ)

        六角ボルト(3/8x40) + ステン丸座金M10x40x2

      3. 1で計測した角度にアングルプレートの向きを合わせて固定する
      4. ベランダに設置してカメラを固定する
      5. 30秒のテスト撮影で微動雲台の角度または左右を微調整する
      現在は赤枠の形にカットしたダンボールを使って
      アングルプレートの位置決め精度を向上




      ところが毎日撮影を続けてみると、一度きっちり極軸を合わせたはずなのに、星が止まらない写真が含まれていることが気になりました。精度が悪いと評判のナノトラッカー。分解までして2週間近く動作検証を続けたのですが、悪いところが見つかりません。調べていくとカメラの設定や三脚周りに原因があることの方が多いようです。



      ナノトラッカーのトラブルシューティング

      •  1分程度の露出で星の軌跡がジグザグに写る:5軸手ぶれ補正がONになっていないかチェック
      •  毎回星の軌跡の結果が変わる:レベラーや三脚のエレベーターのがたつきを解消する
      • 苦手な位置がある→引き続き調査が必要

      カメラを少し触った程度でグラグラする構成では長焦点レンズの安定稼働は無理でした。剛性のあるSWAT用微動雲台を三脚に直付けすることで、撮影結果が格段に向上。微動雲台による極軸調整が可能になりました。


      超望遠で露出2分達成。ナノトラでも露出は伸ばせる

      北側の子供部屋で、実際に北極星に位置合わせしたところ、冒頭の結果と一致したため、Googleマップの北は真北であり、北極星の見えない極軸合わせは正確で有効であることが分かった。



      (おまけ)LVブースト2で簡易極軸合わせ Version2

      1. 三脚とアングルプレート付き微動雲台を設置
      2. カメラを雲台に設置してLVブースト2:ON、表示罫線表示:対角線
      3. カメラを北極星に向けてアングルプレートと同じ35度に固定 ※地域によって異なります
      4. 30秒のテスト撮影で微動雲台の角度または左右を微調整

      北極星が見える場合は、望遠レンズとカメラの液晶モニターで素通し穴レベルの極軸合わせができました。E-M1 Mark IIのLVブースト2はかなり高性能なので、肉眼では見えない北極星の真上の似たような星を北極星とよく勘違いしました。ぐるぐるの撮影結果をみて子供と二人でひっくり返ったのはよい思い出です(笑)




      星野写真用の機材強化

        昨年発売された月刊天文ガイド7月号を読んで、 まずは自宅で練習と始めてみたのだが、望遠レンズ+1分の露出があれば肉眼では見えない星が都市部でも綺麗に撮れることに驚いた。先人たちの撮影記録を読んで理解を深めた結果、今後も自宅で楽しめると判断して星野写真用の機材を強化しました。追加した機材は以下の通り。(リンク先は全てAmazonです)




          上記写真では見づらいかもしれませんが、ユニテックの「2WAY傾斜ウェッジ」を導入しました。純正のアングルプレートよりコンパクトで、ポラリエにも使えます。極軸望遠鏡が拡張できるようになっていて、屋外での位置合わせが楽しそうです。ベランダ天体観測で室内外の寒暖差が大きい日は、カメラの結露より人間の方がダメージ大なので、冬の時期は薄着で作業は避けるべし。



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