TP-2の主な仕様
- 歯 数:150
- 追尾精度:±7秒角以下
- 駆動時間:7時間~10時間
- 動作温度:0℃~40℃
- 本体寸法:104mm×43mm×180mm
- 質 量:約1.3kg
- ±14秒角:100mm
- ± 7秒角:200mm(35mm換算600mmで40秒?)
- ±4.5秒角:300mm
- ±2.8秒角:500mm
秒角は、角度の単位の一つで、1度を3600分割した単位。1秒角は、1度の3600分の1、つまり0.0002778度に相当する。
前回までのあらすじ
35mm判換算420mmで、最大で120秒を止めるのがやっと。セッティングを完璧にしたつもりでも撮影する度に星が止まったり止まらなかったり。所有するポータブル赤道儀が正常なのかどうかも判断できない。また、洗濯干しの邪魔になるのでベランダに三脚を固定する訳にもいきません。毎日ゼロから設置して毎回変わる結果に一喜一憂。ナノトラッカーによる星野写真はまさに七転八倒の連続でした。E-M1 Mark IIで星野写真:カーボン三脚ALTA PRO 2+の剛性アップ
ナノトラッカーでオリオン大星雲(M42)を追尾撮影してみました。
そして、2台目のポタ赤ほしいよ病に
問題の切り分けのためにもう一台ナノトラッカー?拡張性のあるポラリエ?初心に戻って憧れのSWATシリーズ?それともスタイリッシュなTOASTのTP-2?散々悩みましたが、星野写真の花形であるM42などを撮影するために高精度のTOASTとユニテックの一騎打ちに。似たようなスペックですが、最終的にSWATより軽量でマイクロフォーサーズユーザーの利用者が多いTOASTのTP-2に決めました。将来的にオートガイドを導入するのであれば、SWATで決まり?
メーカー
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名称
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TP-2
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SWAT-310
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ウォームホイール(歯数)
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150
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210
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追尾精度
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±7秒角以下
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±7秒角前後
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星野
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STAR(キングスレート)
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STAR(キングスレート)
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月
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MOON(平均)
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MOON(平均)
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太陽
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SUN(平均)
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SUN/LA(平均)
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星景写真
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STAR Landscape(0.5x)
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0.5x
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星景写真(星重視)
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10(0.66x)
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0.66x
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タイムラプス
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30(2x)
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2x
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45(3x)
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−
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90(6x)
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−
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180(12x)
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−
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−
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W HIGH(16x)
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−
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E HIGH(16x)
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360(24x)
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−
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オートガイド
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−
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対応
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北半球・南半球対応
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対応
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対応
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搭載可能重量
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−
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約10kg
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動作温度
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0℃~40℃
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−
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連続動作時間
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7~10時間(単三電池4本)
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10時間(単三電池6本)
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質量
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1.3kg
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2.4kg
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オートガイド:自動ガイド装置を使用することで追尾精度を±1秒角程度まで向上できる
昨日注文して本日届いたTOASTオンラインショップの迅速な対応に感謝。そして、手にしたTP-2の精巧なモノの造りに(人´∀`).☆.。.:*・゚ウットリ。機会があれば外に持ち出すことも考慮して、またポータブルタイプの赤道儀にしたのですが、これはしばらく家の中に飾ってお酒のつまみにしたいくらいです。ポータブル手動式赤道儀の「ハヤブサMk3」が最後まで後ろ髪を引かれたけれど、まずは全自動化を目指します。
外観
「Polar Alignment Hole」による極軸調整の精度
上図、親指付近の穴。TP-2の取扱説明書によると、この実視野約5度の小さな覗き穴に北極星を入れることで、35mm換算100mmを240秒追尾できる精度とのことです。→正しい使い方を纏めましたオプション品の「ポーラファインダーユニット」を導入すれば、北天・南天に両対応かつ北極星の1度のずれを補正して、追尾精度を更に向上させることが可能。
テスト撮影
- STARモード(星野撮影):60秒x7セット、微動雲台の左右の微調整に正しく結果が反映される。ミリ単位の追い込みが可能と思います。
- MOONモード(月撮影):ナノトラッカーは月がじりじりと逃げる印象があったが逃げない。パンニングクランプによる構図決めが容易です。
今回の結果はかなり好印象です。微動雲台の調整結果が、素直に写真に反映されるのが嬉しい。泥臭い作業だと思っていた北極星の見えない極軸合わせが、格段に向上したように感じました。星野写真の楽しさは、この奥深いセッティングの妙が含まれていたようです。TP-2であれば大丈夫だ、そう信じたい(笑)
Lunar phase 19(Hi-Res) E-M1MarkII + ZUIKO AUTO-T 200mm F4 + T-CONx3 |
TP-2の機構や取扱説明書が勉強になることが多く、早速ナノトラッカーにフィードバックできるところから始めています。TP-2は、連続運転するために12VのACアダプターを導入しました。360°で30分回してみましたが、きっちり半回転したので問題ないようです。(0.25°/min x 30 x 24倍 = 180°)
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参考情報
TOAST Blog
TOAST TECHNOLOGY製モバイル赤道儀シリーズに関する新着情報、ユーザー様の投稿作品をご紹介します。
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望遠レンズやBORGなど長焦点光学系を使った撮影に限った場合の話ですが、バックラッシュという現象が撮影の歩留まりに影響を及ぼしてきます。
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