ドイツで2年に1度、開催するカメラ・写真機材の見本市「フォトキナ」。映像業界のトップメーカーが一堂に会して、顧客と新製品、トレンドや革新技術に関して意見交換を行います。なかなか現地に行くことは難しいので、展示を予定している主要カメラメーカーの会場レイアウトと注目の新製品を調べてみました。
フォトキナ2018
来場者数は、CP+の約3倍!フォトキナは隔年9月開催でしたが、来年から毎年5月開催に変わりました。日本のカメラメーカーが欧州で注目される機会が増えることになります。
ざっと調べてみたところ、ホール1~5にカメラ・機材メーカーが集中していることが分かりました。
オリンパスは、「PERSPECTIVE PLAYGROUND」という体感型の写真展を開催する予定です。かなり広大なスペースで、2012年〜2016年まではライカカメラ社がホール全体を使用していたことを考えると、日本企業がこの一角を担うのは大変名誉なことではないかと。
事前登録制のイベントが複数用意されています。様々なアーティストとの体験とは?Coming soonには何が追加されるのでしょうか。
→ 様々なイベントが公開されたが、今のところ新製品の発表は無し。100周年記念の一環として2019年にMFT新製品を発表する(9/25)
ホール2のニコンは、新製品のフルサイズミラーレスカメラ(Nikon Z 7/Z 6)のお披露目が濃厚です。リコーブースは小さいですが、フルサイズ版?またはKPの超高感度アクセラレーターユニット搭載のGRIIIが発表されれば注目の的になるはず。
→GRⅢは新18.3mm F2.8レンズ、24MP新APS-Cセンサー、新画像処理エンジン、手ぶれ補正およびダストリムーバル搭載(9/25)
ホール3は、キヤノンとパナソニックが贅沢に半分ずつ占拠。
欧州で勢いを増すパナソニックは、ライカカメラ社との協業製品と100万円の業務用デジタルシネマカメラ「VARICAM」の動画機能を搭載したGH5Sをこれでもかと紹介してくれることでしょう。更にブラックマジック対抗機のミニGH5SことG90、サプライズでフルサイズに参入することがテスターのリークによって判明した。(8/31)
キヤノンのフルサイズミラーレスカメラは、フォトキナ発表の噂がトーンダウンしている様子。
→直前のリークでEOS Rが9/5に発表されることが判明(8/29)
ホール4は、昨今の富士フイルムの勢いを感じられるレイアウトです。
7月下旬に発表したXF8-16mmF2.8やXF200mmF2などのフジノンレンズ群の反応が気になるところ。X-T3が登場すればより一層盛り上がりそう。オリンパスと最も競合するスチル専門メーカーだけに、業界関係者だけでなく写真ファンもこの戦いに注目です。
シグマはアートシリーズの70-200mm F2.8、タムロンは17-35mm F/2.8-4の発表が期待されています。なんとなく、ニコン、キヤノン、ソニーブースの何れかとくっついた方が良かったような気もしますね。ただし、シグマはXマウントカメラの出荷量が20%を超えた時、参入を検討するのではないかと噂されています。
→ 9/18に5本のリーク情報が登場! 、ライカ、パナソニックと共に「Lマウントアライアンス」戦略的協業と5本のレンズを発表(9/ 25)
2018年8月6日(月)、タムロンのデジタル一眼レフ用の超広角ズーム「17-35mm F/2.8-4 Di OSD」正式発表。
ニコンとキヤノンを迎え撃つソニーも大きなスペースを陣取っています。
α7III、α7RIIIに加えてα7SIIIを発表すれば盤石の体制?しかし、グローバルシャッター搭載のα7000 の発表が有力との噂もあります。これが本当だとすると、2019年以降にマイクロフォーサーズ陣営からも、同等の技術を搭載したカメラが出てきてもおかしくはない。ソニーはパナソニックをライバル視している模様。フォトキナ2018での発表はスキップ?
→12本のEマウントレンズの発表予告とAI技術による動物の瞳AFを搭載した新型モデルを2019年発売予定(9/25)
今回、EVFメーカーのエプソンやトラベルラインを拡充するPeakDesignなどのブース情報は割愛しましたが、各社からどんな新製品が飛び出してくるのか楽しみです。
フォトキナ2018
- 会 期:2018年9月26日(水)〜29日(土)
- 時 間:10:00〜18:00
- 会 場:ドイツ連邦共和国 ケルン見本市会場
- 主 催:ケルン見本市会社/ドイツ写真工業会
- 入場券:4,500円(1日)〜11,400円(通し)
ケルンの治安
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来場者数
- 2010年:181,000人
- 2012年:185,000人
- 2014年:183,297人
- 2016年:190,669人
来場者数は、CP+の約3倍!フォトキナは隔年9月開催でしたが、来年から毎年5月開催に変わりました。日本のカメラメーカーが欧州で注目される機会が増えることになります。
会場レイアウト
ざっと調べてみたところ、ホール1~5にカメラ・機材メーカーが集中していることが分かりました。
ホール1(入場ゲート)
オリンパスは、「PERSPECTIVE PLAYGROUND」という体感型の写真展を開催する予定です。かなり広大なスペースで、2012年〜2016年まではライカカメラ社がホール全体を使用していたことを考えると、日本企業がこの一角を担うのは大変名誉なことではないかと。
事前登録制のイベントが複数用意されています。様々なアーティストとの体験とは?Coming soonには何が追加されるのでしょうか。
→ 様々なイベントが公開されたが、今のところ新製品の発表は無し。100周年記念の一環として2019年にMFT新製品を発表する(9/25)
- 12mm F1.2 PRO?
- 150-400mm PRO?
- スーパーハイエンドOM-D?
- E-M5 Mark Ⅲ?
Perspective Playground
ホール2,3
ホール2のニコンは、新製品のフルサイズミラーレスカメラ(Nikon Z 7/Z 6)のお披露目が濃厚です。リコーブースは小さいですが、フルサイズ版?またはKPの超高感度アクセラレーターユニット搭載のGRIIIが発表されれば注目の的になるはず。
→GRⅢは新18.3mm F2.8レンズ、24MP新APS-Cセンサー、新画像処理エンジン、手ぶれ補正およびダストリムーバル搭載(9/25)
- Z 7(8/23発表、9/28発売)
- Z 6(8/23発表、11/E発売)
- GRⅢ(9/25発表、2019年春発売(予定))
その名はZ
高級化が進むミラーレス一眼カメラ市場に、新たな製品がニコンから加わりました。
ホール3は、キヤノンとパナソニックが贅沢に半分ずつ占拠。
欧州で勢いを増すパナソニックは、ライカカメラ社との協業製品と100万円の業務用デジタルシネマカメラ「VARICAM」の動画機能を搭載したGH5Sをこれでもかと紹介してくれることでしょう。更にブラックマジック対抗機のミニGH5SことG90、サプライズでフルサイズに参入することがテスターのリークによって判明した。(8/31)
- Panasonic FF Sシリーズ(9/25開発発表、2019年春発売)
- MFT LEICA 10-25mm F1.7(9/25開発発表)
- LX100Ⅱ (8/22発表、10/18発売)
- G90?
パナソニックのフルサイズミラーレス戦略
2018年9月25日、Panasonicがフルサイズミラーレスカメラを発表するのではないかと噂されています。
キヤノンのフルサイズミラーレスカメラは、フォトキナ発表の噂がトーンダウンしている様子。
→直前のリークでEOS Rが9/5に発表されることが判明(8/29)
- フルサイズミラーレスEOS R (9/5発表、10/25発売)
- RF24-105mm F4 L IS USM
- RF50mm F1.2 L USM
- RF28-70mm F2 L USM
- RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ホール4
ホール4は、昨今の富士フイルムの勢いを感じられるレイアウトです。
7月下旬に発表したXF8-16mmF2.8やXF200mmF2などのフジノンレンズ群の反応が気になるところ。X-T3が登場すればより一層盛り上がりそう。オリンパスと最も競合するスチル専門メーカーだけに、業界関係者だけでなく写真ファンもこの戦いに注目です。
- X-T3(9/6発表、9/20発売。富士フイルム版プロキャプチャーのプリ撮影&4K60P動画搭載!4K60P連続20分、4K30P連続30分, バッテリー1260mAh)
- GFX 50R
- GFX 100S(100MP)
シグマはアートシリーズの70-200mm F2.8、タムロンは17-35mm F/2.8-4の発表が期待されています。なんとなく、ニコン、キヤノン、ソニーブースの何れかとくっついた方が良かったような気もしますね。ただし、シグマはXマウントカメラの出荷量が20%を超えた時、参入を検討するのではないかと噂されています。
→ 9/18に5本のリーク情報が登場! 、ライカ、パナソニックと共に「Lマウントアライアンス」戦略的協業と5本のレンズを発表(9/ 25)
- 28mm F1.4 DG HSM | Art(発売日、価格未定)
- 40mm F1.4 DG HSM | Art(発売日、価格未定)
- 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports(発売日、価格未定)
- 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports(シグマ,キヤノン用10/12、ニコン用10/26発売)
- 56mm F1.4 DC DN | Contemporary(発売日、価格未定)
2018年8月6日(月)、タムロンのデジタル一眼レフ用の超広角ズーム「17-35mm F/2.8-4 Di OSD」正式発表。
- 17-35mm F/2.8-4 Di OSD (8/6発表、9/6発売)
ホール5
ニコンとキヤノンを迎え撃つソニーも大きなスペースを陣取っています。
α7III、α7RIIIに加えてα7SIIIを発表すれば盤石の体制?しかし、グローバルシャッター搭載のα7000 の発表が有力との噂もあります。これが本当だとすると、2019年以降にマイクロフォーサーズ陣営からも、同等の技術を搭載したカメラが出てきてもおかしくはない。ソニーはパナソニックをライバル視している模様。フォトキナ2018での発表はスキップ?
→12本のEマウントレンズの発表予告とAI技術による動物の瞳AFを搭載した新型モデルを2019年発売予定(9/25)
- FE 24mm F1.4 GM(9/21発表、10/26発売)
- α7000?
- α7S III?
今回、EVFメーカーのエプソンやトラベルラインを拡充するPeakDesignなどのブース情報は割愛しましたが、各社からどんな新製品が飛び出してくるのか楽しみです。
9/25発表会スケジュール(日本時間)
- 17:00:ソニー(特設サイト)
- 12本のEマウントレンズをまもなく発表
- AI技術により動物でも瞳AFを動作可能にする
- 18:30:ライカ(ライブ会場)
- 64MPの中判デジタルカメラS3発表
- SLレンズのロードマップ発表
- 2019
- APO-Summicron-SL 35mm f/2 ASPH
- APO-Summicron-SL 50mm f/2 ASPH
- 2020
- APO-Summicron-SL 28mm f/2 ASPH
- APO-Summicron-SL 24mm f/2 ASPH
- APO-Summicron-SL 21mm f/2 ASPH
- ライカ、シグマ、パナソニック三社による戦略的協業を発表「Lマウントアライアンス」
- 19:30:パナソニック(ライブ会場)
- フルサイズミラーレスカメラ2機種を正式発表、2019年1Q発売)
- S1R:47MP, 4K60p, Dual IS, XQD & SD, 3-aixs tiltable LCD, 100% sealing
- S1 :24MP, 4K60p, Dual IS, XQD & SD, 3-aixs tiltable, LCD, 100% sealing
- 50mm F1.4、24-105mm、70-200mmなど2020年までに10本のSレンズを拡充
- マイクロフォーサーズはLEICA10-25mm F1.7を開発
- 2017年に日本で開始したPROサービスを欧米に拡大
- LUMIX Gシリーズを継続する
- 20:30:富士フイルム(ライブ会場)
- GFX 50R発表、51MP、2018年11月発売、$4500
- GF 50mm F3.5、45-100mm F4, 100-200mm F5.6の公式ロードマップ追加
- GFX100Sの開発発表、4K対応、2019年前半発売、$10,000
- 22:00:キヤノン
- 23:15:ニコン(ライブ会場)
- 24:30:オリンパス(ライブ会場)
- 100周年記念の一環として2019年にMFT新製品を発表する
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星景写真関連の注目製品(CP+2018)
今年の2月までは確実に天体ファンだったのだが、M42が自宅のベランダから見れなくなり、そこからプツリと関連記事の更新をやめてしまった。なので2月まで遡りましょう(*_*;