2020年2月22日土曜日

M.ZUIKO 300mm F4.0 IS PROで夜景スナップ

先日の検証で「ナイトスナップはF0.95〜F1.2のレンズ」という結論に達したのだが、ひょっとしたら・・



SH測光のバックナンバー


 

前提条件

5軸シンクロ手ぶれ補正の組み合わせであれば、F4のレンズでもナイトスナップできるんじゃないか。折角、対応するレンズを入手したので実験することにしました。

  • カメラはE-M1 Mark II、レンズは300mm F4 IS PRO
  • 禁じ手はISO感度を3200〜6400に上げて撮る(5軸シンクロ手ぶれ補正を作動しやすくするため)

「失敗してもいいや」という気楽な感じで、最初はスタートしたのですが・・ 





やっぱり大苦戦・・(*_*;

まず300mm F4で、しかも夜となると「何を撮ればいいの?」という感じだ。E-M5が教えてくれたSH測光にしてもAFの合焦スピードが遅くて、撮影のテンポが生まれない。これは全然楽しくない。

ポケットの中には25mm F1.4 II。もう諦めてレンズを交換してしまおうか・・









突破口はクラスター表示

シャッタースピードを上げられるSH測光モードは必須です。そこからC-AF+クラスター表示に切り替えた瞬間に世界が変わった。クラスター表示は闇夜の中を動き回り、分かりやすくガイドしてくれる。しかも素早く被写体をキャッチできることに気がついた。

AIのアルゴリズムには無限の可能性を感じます。近い将来、私達を新しい世界へ導いてくれるような気がする。クラスター表示は、iPhoneでいえばSiri、Amazonだったらアレクサみたいな存在になるのではないか。もうすぐカメラは喋りだす?それともアメーバのように画面の中をウニョウニョと動き出すのかな。




光を探せ!

ナイトスナップは、どんなカメラでも明るいレンズを使えば日中のように手持ちでパシャパシャと撮影できる。F4だとちょっと厳しい。だから撮影していて、つまらない。かと思いきや、光を探す所作に変わっていった。

1/30s F4 ISO1250 300mm -1EV

1/13s F4 ISO1250 300mm -0.3EV

1/30s F4 ISO2000 300mm 0EV

そして、時々再生ボタンを押して「今のはブレてるだろう」と確認するのだが・・完全に止まっていることに驚愕する。軌跡が残る写真は、以前挑戦した長秒表現をふと思い出した。きっと、ライブNDと組み合わせた時に新しい扉が開くのでしょう。


5軸シンクロ手ぶれ補正対応カメラ

  • 7.5段:E-M1X、E-M1 Mark III
  • 6.5段:E-M1 Mark II、E-M5 Mark III
  •   6段:PEN-F、E-M1(Ver.4.0)、E-M5 Mark II(Ver.2.0)

1/125s F4 ISO1250 +2.3EV

1/4s F4 ISO1250 300mm +2.7EV

1/160s F4 ISO1250 300mm +2.7EV

1/6s F4 ISO1250 300mm +2.7EV

1/13s F4 ISO1250 300 +2.7EV



てくてくと歩きながら「12-100mm F4 IS PROで夜景スナップするのも楽しいだろう」そう考えるようになっていた。

少し風が強かったこの夜。NRはオフです。