2023年7月23日日曜日 更新:

Pixelmator Proが富士フイルム圧縮RAWに対応

Pixelmatorと Photomator Pro のアップデートがリリースされて、X-T5や X-H2を含む 20台を超える富士フイルム デジタルカメラの圧縮RAWがサポートされるようになりました。 


 


念願の?

今回のアップデートには、最新のFujifilm X-S20モデルから圧縮RAWを開いて編集する機能が含まれています。Pixelmator と Pixelmator Proは、Appleが標準サポートしていないRAWフォーマットを初めてサポートします。 

  • X-T2, X-T3, X-T4, X-T5
  • X-T20, X-T30, X-T30 II
  • 100S, X100F, X100V
  • X-E3, X-E4
  • X-H1, X-H2, X-H2S
  • X-S10, X-S20
  • X-Pro2, X-Pro3
  • GFX, GFX 50S, GFX 50R

 

受付フォーム

これを機にPixelmatorチームは、RAW未対応フォーマットの受付フォームを開設しました。ユーザーの声が多ければ、正式対応の優先順位が上がります。


従来の問題点

Photomator と Pixelmator Pro はどちらも Apple 標準のCamera RAW 処理エンジンを使用してきました。これは写真やプレビューなどのApple標準アプリで使用されているものと同じものです。このフォーマットを採用することで、RAWデータを高速編集できる強みがあります。

しかし、RAWデータが使用できるかどうかはAppleに完全に依存していました。近年は、RAWが正式対応されるまで、新しいデジタルカメラが発売されてから1年近く待たされる機種がありました。

上記はマイクロフォーサーズ機の話で、「Apple Camera RAW対応リスト」を確認したところ、富士フイルムのカメラはすべて"非圧縮RAWのみ"の注意書きがありました。つまり、富士フイルムユーザーの中で人気が高まっている圧縮RAWは、MacやiOSでサポートされていなかったのです。


 

今後に期待すること

このマイルストーンの変化は、マイクロフォーサーズユーザーにも恩恵があります。

例えば、オリンパスのハイレゾショットは、今もApple Camera RAWは未対応です。ハイレゾショットを撮影すると「ORI」ファイルが必ず生成されるので、これまで繰り返しRAW現像するものは、拡張子を手動でORFに変えてプレビュー対応していました。ユーザーからの要望が多ければ、いつかハイレゾショットRAWをPixelmator Proで直接編集できるようになるかもしれません。

また、近年のApple Camera RAWの品質についても、私は以前の検証結果より疑念を抱くようになりました。いまは大切な写真はOM WorkspaceでTiff出力、またはDxO PureRAWでDNG変換してからPixelmator Proにインポートしています。 →2024/10、「HDR現像」の手順に変わりました。

Pixelmator Proには、AIを使った面白い機能がたくさんあります。将来的にLightroomやDxO PureRAWのように、RAWデータからダイレクト変換して楽しめる機能が充実されることを期待したい。そのような未来が楽しみなニュースでした。

 

 

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