日本写真学会 技術賞は、写真および画像の工学あるいは科学分野における優れた技術開発や応用に関する業績を表彰する賞です。過去の受賞歴は以下の通りです。
過去の受賞一覧
年度 |
メーカー |
技術開発内容 |
2023 |
ニコン |
フルサイズミラーレスカメラ ニコンZ 9の開発 |
2023 |
OMDS |
感動の瞬間を切り取る OM SYSTEM OM-1の開発(ニュースリリース) |
2022 |
足柄製作所 |
フィルム劣化対策剤 Siglo と、ビネガーシンドロームの進行を定量的に評価する手法の開発(商品サイト) |
2021 |
オリンパス |
焦点距離 2000mm 相当での手持ち撮影を可能にする超望遠 PROレンズの開発(ニュースリリース) |
2021 |
富士フイルム |
4億画素ピクセルシフトマルチショット技術の開発(ニュースリリース) |
2020 |
コニカミノルタ |
画像処理技術による行動検知を活用したケアサポートシステムの商品化(ニュースリリース) |
2020 |
リコー |
3回屈曲魚眼光学系を用いた全天球カメラRICOH THETA Z1 |
2019 |
オリンパス |
M.ZUIKO DIGITAL ED PROシリーズレンズの開発 |
2019 |
ニコン |
ニコン Zマウントシステムの開発 |
2018 |
コニカミノルタ |
蛍光ナノ粒子を用いた高感度タンパク定量 in-vitro/in-vivo イメー ジング技術の開発 |
2018 |
富士フイルム |
ハイブリッドインスタントカメラ instax SUQUARE SQ10 の開発 |
2017 |
タムロン |
遠赤外線カメラ用ズームレンズの開発 |
2016 |
キヤノン |
色収差を高度に補正した BR レンズの開発(EF35 mm F1.4 L II USM) |
2016 |
富士フイルム |
アポダイジングフィルターを搭載したフジノンレンズ XF56 mm F1.2 R APD の開発 |
2015 |
富士フイルム |
FUJIFILM X-T1 搭載 リアルタイムビューファインダーの開発 |
2015 |
パナソニック |
空間認識技術 “DFD テクノロジー ” とオートフォーカスへの応用 |
2014 |
キヤノン |
デュアルピクセル CMOS AF の開発 |
2014 |
パナソニック |
LUMIX GM(小型電子先幕シャッターユニット)の開発 |
2013 |
富士フイルム |
FUJIFILM X-Pro1 搭載 X-Trans CMOS の開発 |
2013 |
ニコン |
ニコン D4・D800 91K ピクセル RGB センサーを用いたアドバンストシーン認識システム |
2012 |
コニカミノルタ |
リン光を用いた有機 EL 照明の開発 |
2012 |
富士フイルム |
ハイブリッドビューファインダーの開発 |
2011 |
富士フイルム |
撮影素子内臓型位相差 AF の開発 |
2011 |
キヤノン |
サブ波長構造を用いた高性能反射防止膜 “SWC” の開発 |
2010 |
ニコン |
ナノクリスタルコートの開発 |
2010 |
富士フイルム |
デジタルマンモグラフィ用高精細ディテクタの技術開発と製品展開 |
2009 |
オリンパス |
デジタル一眼レフカメラ用ダストリダクションシステムの開発 |
2008 |
キヤノン |
デジタル一眼レフ用大型低ノイズ CMOS 撮像素子の開発 |
2008 |
富士フイルム |
デジタルカメラにおける高感度&ダイナミックレンジ技術の開発と商品展開 |
2007 |
コニカミノルタ |
高感度 X 線シンチレータ材料技術 |
2006 |
コニカミノルタ |
大気圧プラズマ法による易接着処理技術の開発 |
2006 |
富士フイルム |
水溶媒で塗布する医用ドライフィルムの技術開発 |
2005 |
コニカミノルタ |
デジタル一眼レフでのボディ内蔵手ぶれ補正システムの開発 |
2005 |
セイコーエプソン |
インクジェットプリンター用フォトクオリティ顔料インクに関する研究 |
2004 |
富士フイルム |
小型高性能を実現した新デジタルミニラボシステムの開発 |
2003 |
京都工芸繊維大学 |
分光学的手法による写真感光材料の極微小構造体形成に関する研究 |
2003 |
コニカ |
小焦点 X 線管を用いた X 線位相イメージング技術開発 |
2002 |
ニコン |
デジタル 1 眼レフカメラ ニコン D1 シリーズの開発 |
2002 |
富士フイルム |
デジカメ用新規構造 CCD の研究開発 |
2001 |
富士フイルム |
印刷製版用ドライフィルム技術の開発 |
2001 |
セイコーエプソン |
6 色カラーインクジェットプリンタの高画質化に関する研究 |
2000 |
東京工芸大学 |
銀塩写真の現像機構に関する研究 |
2000 |
コニカ |
空隙型インクジェット用光沢紙の研究 |
1999 |
富士フイルム |
光伝導法によるハロゲン化銀中の写真感光過程に関する研究 |
1999 |
コニカ |
キレート型染料熱転写記録の画像保存性 |
1998 |
富士フイルム |
デジタルラボシステムによる高精細カラーの研究開発 |
1997 |
富士フイルム |
カラー写真用新規発色剤(主としてマゼンタカプラー)の形成方法の研究開発 |
1997 |
コニカ |
カラー処理錠剤化システムの開発 |
1996 |
富士フイルム |
直接感熱記録方式によるフルカラー記録材料の開発 |
1996 |
大阪大学 |
医用 X 線画像の画質評価と X 線スペクトルの測定 |
Congratulations! by epiCRealism |
個人的にデジタルカメラのどんな技術に感動をしてきただろうと振り返ってみると、、、近年はMLを駆使した分野で驚くことが増えています。今では当たり前となった2009 SSWF、2010 ナノコーティング、2011 反射防止膜などの技術が、MLを組み合わせることで更に進化することになりそうです。
- 2010:ソニーNEX-5のチルト液晶機構、ニコンD7000ボディ
- 2012:オリンパスOM-D E-M5の5軸手ぶれ補正、ニコン1 V2ボディ
- 2013:パナソニックGM1ボディ、PeakDesignのアンカーリンクス
- 2014:オリンパスOM-D E-M1 低振動モード0秒
- 2015:オリンパスOM-D E-M1 Ver.4.0 電子シャッター
- 2016:オリンパスOM-D E-M1 Mark II プロキャプチャー
- 2017:ソニーα7R IIIの瞳AF
- 2018:GoPro HERO7のHyperSmooth
- 2019:オリンパスOM-D E-M1 Mark II Ver.3.0(E-M1XのAFアルゴリズム)
- 2020:キヤノンEOS R5ボディ
- 2021:Pixelmater ProのMLスーパーレゾリューション
- 2022:オリンパスOM-1の鳥瞳AF、DXO PureRAW 2のノイズリダクション
- 2023:PICO 4 8K映像、サイトロンジャパン スターエンハンサー