2024年8月16日金曜日 更新:

在宅勤務者は「持久力トレーニング」が超効く

コロナ禍の登山で経験した初めての挫折から2年が経過しました。昨年は自転車通勤を続けることで肺活量を強化することができましたが、どうしても足腰を強くできません。そこで、テレビで観た冒険家 三浦雄一郎氏の「ヘビーウォーキング」を自宅で試したところ、、、

元記事

 

事前準備

三浦氏は若い頃に歩荷やトレランをした下地がありますから、いきなり真似をすると怪我をすると思います。もしも久しぶりに運動する場合は、下記1〜4を参考にしてください。

  1. 在宅勤務で分かった冷え性対策
  2. 短時間で改善!我が家の「テレワーク頭痛」の治し方
  3. 10歳若返る?長距離ウォーキングのすすめ
  4. ヒルクライムに挑戦して分かったミニベロ軽量化のコツ
  5. 在宅勤務者は「持久力トレーニング」が超効く(本記事) 


リュックに重りを入れて生活するだけ!!

冒険家の三浦氏は、普段から足首に重りを付けて歩く「ヘビーウォーキング」に辿り着いた訳ですが、彼が最初に試したリュックに本などを入れて歩くトレーニング方法に興味を持ちました。なぜなら在宅勤務だと月-金まで8時間のデスクワークの間は歩かないなんて当たり前ですから。
 
休日だったので、普通のリュックに10kgの重りを入れて家事や趣味の木工工作をしました。すると、、、2時間で肩が悲鳴を上げました。休憩を挟んでもう1時間頑張りましたが肩がもう限界です。「腰ベルトなしのリュックだとこんなに辛いのか」と驚きました。油断すると背中の筋を痛めそうな気もしました。これが登山でバテる本当の原因だったのです。
 
家族からは急に飛ばし過ぎだと怒られまして、翌日は半分の5kgにしました。こちらは3時間を楽々クリアできました。それでも、背中に結構な汗をかいているではありませんか。
 
3日目は、筋肉痛と強烈な睡魔が何度も襲ってきて休養日としました。(どうやらこのときに、体の中で変化が起きていたようです。)


長距離ウォーキングをすると・・

4日目は、友人たちと18kmの長距離ウォーキングの日でした。すでにウエイトトレーニングの効果が出始めていて、最後まであまり疲れを感じませんでした。たった6時間だけ5〜10kg背負っていただけなのに、なんだか20代の頃に若返った気分です。
 
猛暑日だったので、朝一にDHCの「カルシウム/マグ」 x1、移動中はポカリスエット、冷やしパインソーダー、デカビタパワー、昼に塩分プラスタブレット x3 と「カルシウム/マグ」 x1、午後に「カルシウム/マグ」 x1を飲みました。
 
海風が心地よかった・・

 
仕上げはチャーシュー麺!

 
海外ではリュックに重りを入れてウォーキングする事を「ラッキング」と言うらしい。軍事訓練の定番になっていて、重りは自分の体重の10%以下に抑える。最大でも25%までにする事が推奨されています。

デスクワークするだけでも効果あり!!

5日目は、リュックに7.5kgを入れて3時間のデスクワークをしました。この時も背中に結構汗をかいていました。リュックに重りを入れて作業するだけなのに意味があったのです。
 
子供たちが小学校低学年くらいまでは、週末にお出かけしたときに、よく帰り道に「だっこして」とせがまれておんぶやだっこをしました。自分の荷物もありますから結構疲れた記憶があります。実はそれで自然と肩や体幹が鍛えられていたのかもしれない。
 
  • 0歳:3〜9kg
  • 1歳:10kg
  • 2歳:13kg
  • 3歳:15kg
  • 小1:23kg
  • 小2:26kg
  • 小3:30kg
  • 小4:33kg
  • 小5:37kg
  • 小6:42kg
 
6日目は、リュックに7.5kgを入れて3時間の家事をしました。子供たちが乗っていると思えば、もう少し頑張れるかもしれません。

7日目も7.5kg/3時間のセット。2時間で肩が痛くなったが「痛い痛い」と反応するのも面倒臭くなり、そのまま放置してトレーニングを継続しました。

 

持久力トレーニングの効果1

ことしの2月くらいまでは、少し重い物を持ったまま体を捻るだけで背中の筋を痛めることがあった。そうすると2週間くらい運動が出来なくなるのだが、夜に似たような状況があったが、背中が持ちこたえてしまった。すごい。
 
ほぼ地蔵状態で一日中仕事をしている私にとって、このトレーニング方法はとても効果的のようだ。ヘビーウエイトだけどウォーキングしている訳ではないので、持久力トレーニングと呼ぶことにしました。


”体を鍛える“とは

8日目は出勤日で、自転車通勤でした。荷物の重さを計るとたったの3kgです。往復40分で両肩に何の負荷もありません。

ここでようやく、体のどこかに負荷を長時間与え続ける事が、訓練には効果的であると気付く。自転車で応用するなら、いつもギヤを軽くして早く坂道を登ろうとしていたが、ギヤを少しだけ重くして、足の負荷を感じながらゆっくり移動すべきだったのではないか。さっそく帰り道に実践してみると、いつも以上に汗をかくことができました。

1W背中を鍛えたら次はどうするか。例えばリュックを前にして立ち仕事をすれば、腹筋を鍛えられる。体の前後の筋肉をバランスよく鍛えることができれば、姿勢の改善や体幹の安定につながるはず。ところが実際にやると他の作業がしにくい。背中のままでも姿勢を変えれば腹筋も鍛えられるので、今週も背中一択となりました。


持久力トレーニングの効果2

10日目、座っていると、下の子がときどき肩に乗ってくるのだが、いつもより辛くない。むしろ肩が彼を跳ね返しているかのようだ。3分くらい経った頃、体重を聞いたら50kgとのこと。確実に自分の体が強くなり始めている。

来月、山に登る予定があります。この体のさまざまな部位に負荷を与え続ける持久力トレーニングをしばらく意識して生活してみようと思います。


1ヶ月後

比較した体脂肪計が業務用と家庭用なのでまだ参考値ですが、基礎代謝は昨年末から154kcal増の1740kcal、筋肉量は3.2kg増という結果になりました。後日、年末の健康診断の結果に反映する予定ですが、この体の変化に大変驚いています。

トレーニングを振り返る

反省点は2つあります。

1つ目はトレーニング中にうつ伏せでうたた寝した事があり、これが良くなかった。翌日に腰に違和感があり回復まで2日休みました。ラッキングは、重りは必ず体重の10%以内にする。余計な事は考えず、常に正しい姿勢で続ける事が大切だと思います。

2つ目はトレーニング前半にあまりストレッチをしなかった事です。これは運動している人にとっては当たり前の話で、後半に体のあちこちでバキバキ鳴るようになり、無理せず3日ほど休息しました。日々ストレッチする事で体の調子が戻ってきたので、もっと早くから入念に体を労わるべきだったと反省しています。

改善点はその程度です。あと1回に3時間は長すぎるみたいで、一般的には1〜2時間/日が適切だったようです。