2024年8月19日月曜日 更新:

ベランダ天体観測用のカメラ台座を自作してみた

夏休みの工作は、ベランダの手すりに固定する天体観測用のシンプルな台座を作ってみました。

 


材料

  • エスコ 101x101x 76mm L型連結金具(スチール製)
  • 光大産業 WOOD PARTS H-20厚板(ひのき)
  • YAHATA 足長コの字ボルト x 2
  • M6 皿ネジ x 2
  • M6 六角ボルト x 2
  • アサヒペン 高耐久ラッカースプレー(L型金具の防錆)
  • 大阪ガスケミカル 水性キシラデコール ウッドコート(厚板の防錆)
  • ユニテック テーパーキャッチャー


構想2年!(アイデアが浮かばず放置していただけですが(汗))、三脚だとベランダ設置が面倒 & 我が家は幹線道路からの振動がひどいので、手すりに固定すれば改善できるかもと淡い期待を込めて作ってみました。

六角ボルトを回して高さを微調整できます!!


試作1号は大失敗

実はこの台座は2代目でして、最初は手すりに引っ掛けるプランター用のフックと木材を組み合わせた横幅30cmのテーブルタイプを作りました。2日かけてやっとできたのに、機材を乗せたら強度不足でたわむ、大柄で嵩張る、最終的に天板がバキっと折れそうで怖い感じでした。

手すりの上より、もう少し下げて台座を設置したいなあと、ホームセンターをウロウロしていたら、上記のL型連結金具に出会いました。


カメラ台座の強化案

ベランダ手すりの笠木部分は平坦ではなく、台座に固定したテーパーキャッチャーのちょうど真下から傾斜があります。ここが唯一の懸念点で、短めのL型金具を1枚追加して台座の足場を固めてもよかったかもしれない。最低でも笠木の傷防止に、ゴムを間に追加しましょうか。笠木の強度が分からないので、このまましばらく使って様子を見るつもりです。

台座にしたL型連結金具と厚板を固定するネジ穴は、M6のドリルとねじ切りで作りました。ひのきは硬い素材なので、ねじ締めすると結構しっかり止まっています。もし緩んだら、エポキシパテでネジ穴を埋めて補強しようと思います。


カメラを設置する

恐るおそるカメラを設置しました。しかし意外と頑丈で水準器の気泡の位置が変わる事もなく安定しています。これは大成功です。OM Captureに繋いでライブビュー画面を見ても、星にぶれはありません。実際の強度は不明ですが、一般的な住宅のベランダやバルコニーは、1平方メートルあたり約200kg以上の荷重に耐えるように設計されているらしく、少々のことではビクともしないでしょう。


 

試写

生憎の曇り空でしたが、カメラの設置・撤収が簡単ですごく良い!!(自画自賛)土台がしっかりしてカメラがあまり揺れなくなった分、自分が原因で揺れることもあると気づく。USB-CケーブルとAC電源ケーブルは、弛むくらいの長さが良い。

カメラを手すり近くに設置することで、低空の天体も狙えるようになった。星や月が画面の外へジリジリと逃げて行く事もない。というより、狙った天体がずれてきたと思っていると、いつの間にか画面中央へ戻る感じ。同じポータブル赤道儀なのに、また違った動作を体験できました。

「太陽の光を浴びる月」

OM SYSTEM OM-1 OLYMPUS M.300mm F4.0 at 1/100 F11 ISO80 -0.7 EV

 

MC-20を追加

いつも設置の際に、三脚の水平を出すのに苦労していました。この作業がないだけで天体撮影のハードルはかなり下がります。セットアップの再現性が高いので、精度もかなり向上したように思います。

大型トラックが幹線道路を通ると、従来通り振動が伝わってくる。けれど、揺れが増幅せずに早く収まるようになった。また、走行音から察するに、振動の影響は登り車線からの影響はなく、下り車線だけに限定される。台座を作って本当に良かったです。

さらにTCON-17Xを追加



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