2016年2月15日月曜日 更新:

OM-DとPENで星景写真を撮影しよう! 〜実写編その1〜

マイクロフォーサーズのレンズラインナップにF2.8以下の明るい広角レンズが充実してきた。OM-DとPENにはライブコンポジットやLVブーストなど夜間撮影に便利な機能が搭載されていて、気軽に星景写真を楽しめる環境が整いつつある。星景撮影を始めて、色々調べたことや体験したことをご紹介したいと思います。今回は、実写編その1です。


カメラの設定と撮影場所

最初の1枚は、満天の星空を撮ってみたいと思いました。しかし、どこに行けば良いのか全く分からない。そこで、カメラの設定や撮影場所を参考にしたサイトが以下です。星景写真の設定は特殊なので、通常撮影と動体撮影用に加えて新たに星景撮影用のマイセット3を登録しました。




天気予報と星座の位置

現在、9月から月1回のペースで撮影を続けています。前回は殆ど雲に覆われてましたが、今回ついに満天の星空を撮影することができました。\(^^)/ ヤッター!(笑)

無料アプリ「Planets」のSky 3Dモードがお気に入り。オプションメニューの「自動日付と時刻」をオフにすると自由に日付や時間を変更できるので、現地の緯度と時間を入れれば事前に撮影をシミュレーションすることができます。このアプリと「そら案内」で天気を確認するようになってからは、無駄足になることは大分少なくなりました。天気予報は、21時〜3時が三日月アイコンで風の弱い日がお勧めです。

神奈川県城ヶ島周辺


ピント合わせと構図決め

LVブースト1搭載機種は、必ずLVブーストをONにする。そして、レンズの特徴を事前の練習で体に叩き込む。コレしかない!(^^; オリンパスの場合、反時計回りで無限遠になります。反時計回りに一周ピントリングを回したあと、少し戻すと無限遠になります。この状態で、明るい星をMFアシストで拡大して、ピントを微調整する。レンズリセットはOffに設定しておき、調整後はピントリングを一切触らないようにします。構図は、LIVETIMEの確認時間を0.5秒と短めに設定して、撮影結果を確認しながら調整します。

最新機種では、E-M1 Mark IIの「プリセットMF」でピント位置が把握しやすくなり、E-M1 Mark III以降は全自動でピント合わせができる「星空AF」、うっかりミスを軽減する「フォーカスリングロック」、視覚的にピント位置が分かる「フォーカス距離指標」、OM-1以降は天の川まで視認できる「ナイトビジョン」が搭載されました。どこまで便利にするつもりだろうか・・


 

LVブースト2搭載機種は、LVブースト2をONにしてLIVETIMEとMFアシストを使って星にピントを合わせます。フォーカスピーキングは紛らわしいのでOFFの方が良いです。あとは、構図を決めてシャッターを切るだけ。初めての撮影でも拍子抜けするほど簡単です。ただし、バッテリーはかなり消費しますし、E-M1ではボタンの応答が遅延する欠点があります。E-M1 Mark IIで改善されましたが、気になる場合は構図を決めたらLVブースト1に切り替えると良いです。

OM-1のナイトビジョンは確かに天の川まで視認できて凄いのですが、すこし液晶の色味が気になりました。





風に要注意

撮影場所で風の弱い日がお勧めと書きました。OM-DやPENを好んで使用しているということは、大多数の方は軽量の三脚を所有していると思います。背を高くすればするほど風の影響を受けやすくなり、長秒露光で星がブレてしまうことがあります。風の強い日は、エレベーターは一番下に降ろして、脚が4段階であれば1〜2段で使用します。三脚のストーンバック用のフックにカメラバッグをぶら下げたり、ゴムを付けて足で固定する方法も有効のようです。





手ぶれ補正はOFFにする

普段の手持ち撮影で威力を発揮する、強力な5軸手ぶれ補正。三脚使用時は設定をOFFにします。これは、三脚から伝わる地面の微妙な振動の周波数が手ぶれ補正を誤作動させてしまうケースがあるためです。ONのままでも大抵は問題ありませんが、失敗写真の時に問題が切り分けにくくなるため、手ぶれ補正はOFFにするのが無難です。尚、最新のデジタルPEN-Fについてメーカーに確認したところ、従来機と同様に三脚使用時の推奨設定はOFFでした。今後発売されるカメラについては、取扱説明書を確認してください。





次回は、実写編その2です。