2021年4月1日木曜日 更新:

男飯〜青じその冷やしとろろ蕎麦

介護生活が始まり早いもので2ヶ月が過ぎた。一番の懸念は、ウン十年まともに料理を作ったことがないことでした。それが今、一番の楽しみになりつつあります。

日本人女性は鉄分不足?

そもそも日本人女性がうつ病やパニック障害などになりやすいのは「鉄分不足@JBIS」が原因という精神科医の意見がある。

米国では1940年代に国民の栄養不足が社会問題となり、その予防策として小麦粉などにあらかじめ鉄を添加することを法律で義務化した。現在、シリアルやフランスパンなどの食品には、日本の4倍の鉄分が含まれているという。 



鉄分不足度セルフチェック

  • めまいや立ちくらみがする 
  • 爪の色が白く割れたりする
  • 顔色が悪い
  • 動悸や息切れする 
  • 肩が凝っている
  • 体がだるい
  • 朝なかなか起きれない
  • 口内炎ができやすい

 

サプリメントや自然食品で摂取する

女性は貧血になりやすい体質です。産後などの緊急時は鉄剤やサプリメントを処方するが、胃がムカムカするなど副作用がある。普段は「PFCバランス」+αで鉄分を食事で摂取すると良い。高齢者はあっさりしたものを好むようになるので、「鉄フライパンで焼いたお肉@AERA」を定期的に食べるようにお願いしよう。

本人が意識して卵や肉を食べるようになれば安心です。+αは、貧血に効く漢方薬を飲んだり、牛乳とネスレのミロや森永ココアなどを飲むと吸収効率が良い。

 
 

親に恩返し

初日は海外出張のときのようにスーツケースにインスタント食品を大量に詰め込んで持ち込んだのだが、本人からまさかの拒否。鍋焼きうどんみたいなものでも嫌だという。美味しいのに・・

やんわり「会えない」と拒絶されていたのは、私を子供の頃と同じようにお世話したいが、病気で何もできないというジレンマから。このままでは、私自身が病状を悪化させる要因の一つとなってしまう。

幸いなことに、テレビやインターネット上には大量の料理レシピやヒントが転がっている。そもそも幼少の頃に最初に興味を持ったのは、ふくらし粉を使ったお菓子作りです。不安もあるが親に恩返しをする時がきたのだ。

 

 

一週間の献立表を作る

まず始めに、一週間の献立表を作ることにした。A4の紙に横軸が日付で縦軸が朝昼晩の簡単な表を作って、少しずつ埋めていく。

朝は、納豆や目玉焼きですぐに埋まった。大豆や黄身が「記憶力向上の助け@納豆PRセンター」になるからだ。問題は昼で、仕事をしながら合間に料理を作らなければならない。できるだけ簡単に、素早く作れるものが望ましい。「男飯」をキーワードに検索すると、相性の良さげなレシピがたくさん見つかった。

夜はできるだけ魚や肉料理を食べてもらう。こちらは「ビタミンD@厚生労働省」や鉄分を自然に摂取してもらうためで、まだスーパーの出来合いがメイン。インスタントでもカレーはOKなことが分かった。事情を汲んで譲歩してくれているみたい。ときどき親戚の叔母さんがきて、料理をお裾分けしてくれるのも有り難い。
 
 
 

はじめてのチャンプルー

何を作ろうかと考えるのだが、盆と正月しか帰省しないから頭に浮かんでくるのは夏料理ばかり。親の好みを意外と知らないことに愕然とする。テレビを眺めていると宮崎あおいさんの新CMが。そういや昔、自家製のゴーヤでいろんな料理を作ってくれたっけ。

「これならできそうだ」とチャレンジしたが、結果は野菜を炒めすぎて大失敗。どうやら調理する素材ごとに、油の量と火加減を調節することが大事みたい。

翌々日に再挑戦して、その理解が正しいことが分かった。そして、よちよち歩きではあるけれど、何とか最初の一週間を乗り切った。
 
 
 

とろふわ目玉焼き

私は子供の頃からインスタント食品やコンビニ・スーパーの出来合いが大好きで、家族みんなで外食に行くのも好きだ。幼少の頃は両親は多忙で一人で留守番することが多かったから、その反動なんだと思う。

昔と比べると冷凍食品の進化も凄まじいものがある。だから自分自身で毎日料理を作るというのは全く想像ができなかった。しかし、実際に作ってみると目玉焼きの焼き加減一つでも何通りもあって奥が深い。
 
いまは、半熟が焼き上がる直前のとろふわ目玉焼きが好みです。
  1. フライパンにサラダ油を薄く引く
  2. 中火にして卵を割る
  3. 菜箸で黄身を中央に固定して30秒待つ
  4. 水を25cc追加
  5. 蓋をして1分30秒後に火を止める
  6. そのまま1分蒸らして完成です!!
ベーコンを先に焼いて皿に移しておくと、サラダ油を省略できます。
 
 

青じその冷やしとろろ蕎麦にハマる

青じその冷やしとろろ蕎麦は、コンビニの冷やしとろろ蕎麦と青じそのネバネバサラダをなんとなく混ぜてみたのがきっかけです。とても美味しくて「これを自分で作って食べさせたい」と思った。
 
 
材料(2人前)
 
  • 冷凍そば(2玉)
  • オクラ(2〜3本) 
  • 山菜ミックス(100g)
    • 下味(みりん小さじ1、砂糖小さじ1/2、塩小さじ1/4)
  • 長いも(10cm)
  • 青じそドレッシング
 
 
作り方
 
  1. オクラのヘタとガクの部分を切り取る
  2. まな板でオクラに塩をふりかけて転がす
  3. オクラの塩を水で洗い流して輪切りにカットする
  4. 長いもの皮を厚めにむいて手がかゆくなる人は水で10分あく抜きする
  5. 長いもの半分を残した状態で縦に千切りしたあと輪切りする
  6. 山菜ミックスをザルにあけて水気を切る
  7. 山菜とオクラとカットした長いもをボールに入れて、みりん小さじ1、砂糖小さじ1/2、塩小さじ1/4を加えてよく混ぜる
  8. 山菜のボールに長いもの残りをすりおろす
  9. 冷凍そばを1分茹でて湯切りをしたあと流水で洗って水気を切る
  10. 皿に蕎麦と山菜とろろを盛り付けて、青じそのドレッシングをかければ完成!
 

 
すごくシンプルな調理手順だけど、腹持ちがいいし食べたあとの満足感が素晴らしい。山菜とろろをご飯に乗せても美味しい。

料理というのは一つやり方をマスターしてしまえば、具材を変えるだけで無限に広がる。最初は不安だらけで「一体何を作ればいいのだろう」だったのに、「次は何を作ろうか」に変わっていきました。
 
気がつけばテレビの料理番組を観察するようになっていて、なんだか不思議な気分です。