2023年6月15日木曜日 更新:

男飯〜甘辛醤油だれのネギトロ丼とほうれん草のごま和えビビンバ

介護生活が始まり早いもので2年が過ぎた。ウン十年まともに料理を作ったことがなかったので、作るのはシンプルな料理ばかりです。ところが、そんな男飯でもとびきり感謝される瞬間に出会うことがあります。今回は、そんな料理を2つご紹介します。

作り置きのヒント

親の介護をするようになって2週間が経過した頃に、仕事の合間に朝昼晩と料理を作ることに疲弊しつつあった。
 
「どうすればいいのだろう」と悩みながら食器棚を眺めていると、大小様々な「ノンラップ小鉢」に目が止まる。そうか、空いている時間を使って事前におかずを作っておけばいいのか、と気がついた。

まずは、日持ちしそうな御菜を色々と作って小鉢に詰め込んでいく。ほうれん草のお浸し、ごま和え、きゅうりの塩もみ、茹でブロッコリー、スライストマト、沢庵漬けがよく売れた。
 
一方で、肉じゃが、きんぴらごぼう、ひじきの煮物といった作る手間がかかるのにすぐに飽きられてしまうものもあった。自分の味付けがイマイチらしい。
 
ご近所さんに、無限に食べられるきんぴらごぼうを作る人がいたが、あれは一体どうやって作っていたのだろうか。

 
 

味変すると・・

人気のなくなったおかずはどうすればいいのか。
 
これは単純な話で、味を変えるとまた食べてくれる。例えば、塩コショウ味の野菜炒めが少し残ったときは、翌日に麻婆豆腐のたれを加える、うなぎのたれを薄めて煮物にする、小鉢に残ったきんぴらごぼうやひじきの煮物と混ぜ合わせてごま油で炒めるなど。「もういいね」と、捨てられていたおかず達が、フライパンや鍋の中で復活したのである。
 
この工夫によって、主に昼と夜のメイン料理だけを考えればよいことになり、気持ちがだいぶ楽になった。晩酌を止めて、あちこちの24hr営業のスーパーに買い出しに行くのもよい気分転換になった。献立はできるだけ旬のものを選ぶようになり、乳製品はビタミンDや鉄分が含まれているものにしました。  



甘辛醤油だれのネギトロ丼

作り置きは、仕込みにも応用できた。

ある日、スーパーの鮮魚エリアでネギトロのパックを見つける。刺身はあまり好きではないみたいだけど、ネギトロ丼だったらどうだろうか。作り方を調べてみると甘辛醤油だれのネギトロ丼がヒットした。これなら自分でも作れそう。


甘辛醤油だれ 2人分

  • 醤 油:大さじ2
  • みりん:大さじ1
  • 料理酒:大さじ1
  • 砂 糖:小さじ1
  • 顆粒焼きあごだし:小さじ1/3


上記を器に入れて焼きあごだしが溶けるまでスプーンで混ぜたあと、600Wのレンジ強で1分加熱して煮切りします。4人分であれば全て量を2倍にして2分にします。器が触れる程度の熱さになったら、ラップをして冷蔵庫で冷やします。 焼きあごだしがないときは、粉末のかつおだしでもOKです。

事前に醤油だれを作って冷蔵庫で冷やしておくだけの簡単な料理なのに、一口食べた瞬間、あまりの美味しさに天を仰いだ。

(;°▽°) うんま〜♪ 

ばあちゃんは「ご馳走様でした」といって深々と頭を下げ、子供達には少々アレンジして、ネギトロを大好物のサーモンに変えて作ると、どんぶりを抱えてご飯を口の中に押し込んでいた。こんな光景は見たことがない。

 

 

ほうれん草のごま和えビビンバ

もう一つ紹介したいのが、ほうれん草のごま和えとモランボンのビビンバを合体させた料理です。

モランボンのビビンバをレシピ通りに作ったあと、冷蔵庫で冷やした ほうれん草のごま和えを足して食べたところ、とんでもなくおいしくなった。

「温めるとどうなるだろう」と翌日に残ったビビンバとごま和えをフライパンで混ぜてみたら、、、

まあまあ美味しい

薄切り肉は、牛ハラミが見た目も食感も一番良いと思ったが、食べ終えたあとの感想は「ご飯の味は美味しいけど、お肉ともやしを噛み切るのが大変だった」とのこと。とても柔らかいと思うけど、もっと小さくカットした方が良かったのだろうか。

これはまだ子供達には教えていない。スーパーで買った「ごま和えの素」に秘密があるのかもしれないが、調べるのを忘れて帰ってきてしまった。謎の解明は、次回までお預けである。
 
 

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