2024年4月14日日曜日

OM-1 ファームウェア Ver.1.6 リリース

4/11、OMはOM-1のファームウェア Ver.1.6 をリリースしましたが、海外では早くも使用レポートが続々と登場しています。それはなぜかと言うと・・


Ver.1.6 更新内容

  • 動作の安定性を向上しました。
  • スマートフォン接続のセキュリティレベルを選択可能にしました。Wi-Fi接続できない場合には「WPA2」を設定してください。取扱説明書を更新しましたのでご参照ください。

 

更新手順

みなさん、スマートフォンで更新されているようです。
  1. OI.Shareで設定をセーブ
  2. ファームウェア更新(公式ガイド
  3. ハードリセットにより言語、日付、時刻は再設定が必要
  4. OI.Shareで設定をロード

 

私はM2 MacでOMの手順通りに進めましたが見事に失敗。「セキュリティ設定」は変更済みなのにOM-1を繋ぐことを許されず。以前の手順で無事成功しました。

 

4/26、公式の手順書に「メモ2」が追加されました。


欧米のフォーラムの声

海外では早くも使用レポートが続々と登場しつつあります。


  • 低照度のS-AFの合焦が改善した

  • Pen and Tell は被写体検出の大幅な改善に気づいた(URL
  • 最も小さな最も遠くにいるツバメさえも捕捉される 
  • 以前よりもはるかに遠くに飛んでいる小鳥を捉えてより追従するようになった
  • 枝にいる鳥に対するAF命中率が非常に高い

  • すべてのレンズでC-AF時の焦点捕捉が向上した (URL
  • キヤノンEF 100mm F2が以前より高速かつ正確に動作する
  • フォーサーズの35-100mmは高速に動作する
  • フォーサーズのシグマ 105mm F2.8 MacroのAFでの使用がはるかに便利です
  • フォーサーズの50mm F2 MacroのAFがこれまでより優れている

 

OMの伝統として、リリースノートに変更内容をあまり詳しく記載しませんが、主に3つの改善が含まれている模様。特に2つ目の改善はOM-1の被写体検出性能の限界だと思っていただけに嬉しい報告です。逆に3つ目は危険な報告ですね。いろんなレンズが欲しくなってしまいますから。


試写

この噂は本当なのか、プラセボか。まずは目の前に飛んでいたクマバチでテストです。



90mm F3.5 Macroで撮るともっと凄いのかな?






これは、トンボの田中先生の記事で知った撮影テクニック - 「AF+MF: On」で撮影しました。 レンズはM.ZUIKO 300mm F4 IS PROです。

 

4つの撮影モードの使い分け

これまでは3つの撮影モードを切り替えて撮影してきました。最近1つ加わりまして4つになりました。AI被写体認識AFで撮影するときの追従感度の印象は下表の通りです。これを場面場面に応じて、切り替えて撮影しています。

AF方式

AF+MF

AFターゲット

追従感度

C-AF

Off

ALL

+2

C-AF

Off

ショートバー
設定詳細

+1

C-AF

Off

ロングバー
設定詳細

−1

C-AF

On

ALL/Short/Long

−2

 

「AF+MF: On」は、「鳥認識AF」で本当に「AF+MF」をOnにするだけです。フォーカスリングを回さなくてもAFが「超粘る」(またはその場に留まる)印象があります。桜ジローの撮影で有効でした。

しかし、私は「S-AF」や「AF+MF: On」をVer.1.5までしっかり使っていない機能なのでVer.1.6との比較ができません。以下は、C-AFによる被写体検出とフォーサーズレンズの動作報告になります。


Ver.1.6の感想

AF-ONボタンを押しっぱなしでもウォブリングが無くなった気がします。👍です。フォーサーズレンズは我が家で最も使用している1本、ZD 50mm F2 Macroを装着。「猫認識AF」をONにすると確かにAFが高速かつビタッと決まるし、AFターゲット表示On2が瞳付近でずっと離れない安心感たるや。はて、こんなに良かったっけ?


 

遥か遠方にいる豆粒のような肉眼では判別できない小鳥たちをM.ZUIKO 300mm F4 IS PROで撮影してみる。こういった混み入った場所では引き続きShort/Longバーは有効でした。
 

もう簡単に撮れちゃう・・

これはVer.1.3の進化?


1時間ほどの撮影でしたが、4つの撮影モードを切り替えながら楽しく撮影できました。


春だなあ〜

 

新しいファームウェアVer.1.6のC-AF+「AF+MF: Off」を試運転した印象としては、まさに「動作の安定性が向上した」の一言。次の機会では、もっと高速に動く被写体で試してみましょうか。