2022年11月14日月曜日 更新:

ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8を分解清掃

久しぶりにZUIKO DIGITAL 25mm F2.8を持ち出してスナップ撮影を楽しみました。

主な仕様

  • レンズ構成4群5枚(レンズ構成図&MTFチャート
  • 防滴処理:なし
  • 手ぶれ補正:なし
  • 最短撮影距離:0.2m
  • 最大撮影倍率:0.19倍(35mm判換算 0.38倍相当)
  • フィルター径:43mm
  • 最大径x全長:Ø64 x 23.5mm
  • 質量:95g

 

最終玉に非球面レンズを採用した変形ガウスタイプです。

 

 

基本情報

  • 製品名:ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
  • 希望小売価格:49,875円(税込)
  • 発売日:2008年4月17日(木)
  • 購入日2008年11月5日(水)

 


外観

フォーサーズマウントで唯一のパンケーキレンズです。全長23.5mmは、同社のフィルム一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1」用のパンケーキレンズ「ZUIKO AUTO-S 40mm F2」の全長25mm以下を目指して設計された。もう少し広角寄りの双子の兄弟レンズも検討していたが、全長25mmを若干超えたためにお蔵入りとなった。

OM SYSTEM OM-1とMMF-3/ZD 25mm F2.8



メンテナンス

今年で14年目の大ベテランということで、分解清掃にチャレンジしてみました。まず始めに前玉のモルトプレーンの経年劣化を発見。レンズ内がゴミだらけになっても困るので、応急処置で取り除きました。光が乱反射しないように、あとで1mm厚の緩衝材を入れた方がよいかもしれない。

 

前玉をひっくり返してボロボロな状態に驚く
 

続いてDCモーターに接点洗浄剤を数滴。さらに分解してみるとレンズの周りは塵だらけ。照明にかざすと後玉にクモリがあり軽く動揺する。レンズ周りの汚れは無水エタノールとクリーニングクロスで綺麗に取れたが、レンズのクモリは何度磨いてもなかなか綺麗にならない。しばらく悩んだあと、これならどうだろうと無水エタノール+綿棒を試すと大成功。目立つクモリを一気に無くすことができた。

 

 

沈胴問題

カメラを電源オフしたあとに、沈胴が収納されずに出っぱなしになる場合があります。我が家で現象を確認できたのは「OM-1」と「E-M1 Mark II」です。なんてこったい。→後日、原因が判明しました。

 

 

試写

OM SYSTEM OM-1にZD 25mm F2.8を装着して近所の公園へ。14年前に初めてE-420とZD 25mm F2.8を購入したときも公園に行って試し撮りをした。その時は写りに感動して、PCのスライドショーにして毎日眺めていたほどです。


OM-1のアートフィルターやハイライト&シャドウコントロールなどを重ねてみたが、どうもしっくりこない。ZD 25mm F2.8は子供達を撮影していたレンズなので、余計なことをしない方が好きかもしれない。


AFは相変わらず「ギャッ、ギャッ」と鳴いて、緑の合焦マークが点灯したらシャッターを切ります。当時は完全新作のギアユニットで、レイアウトにはパズルを解くような苦労があったとのこと。


E-M1 Mark II」のときと同じような場所で「ZD 25mmは空の階調が綺麗に撮れる」と感じたことを思い出して夕日を撮影してみると、全く同じような仕上がりに逆に困惑してしまう。逆光で色収差やゴーストはそれなりに出ます。


遠くにいる白鷺を手持ちハイレゾショット。大昔は25mmの画角をカバーするために現地で4〜6枚撮影して、自宅で「Microsoft ICE」を使って合成していた。いまはカメラだけで自動で16枚を加算平均して合成するまで数秒で終わってしまいます。ZD 25mm F2.8も、令和になってもこき使われるとは思っていなかったでしょうね。そして、5年前と同じように「日常の風景を残すためにいいレンズかもしれない」と思うのであった。