2020年5月16日土曜日 更新:

4/3アダプターは40-150PROのアクセサリーがよく似合う

マイクロフォーサーズのカメラにフォーサーズレンズを装着するときに使える小技です。

フォーサーズとは

フォーサーズはマイクロフォーサーズの礎となった規格で、今から10年前に発売されたオリンパスのデジタル一眼レフカメラ「E-5」以降は、新製品は発売されていません。オリンパスとパナソニックだけでなく、あのライカがボディを発売していたという、現在のLマウント連合を連想させるような画期的なマウントでした。


撮像センサーとレンズの間に光学ファインダー用の”ミラー”を設置する必要があるため、ボディの厚みはマイクロフォーサーズの約2倍。マウント外径は6mm大きく、マウントの電気接点が2つ少ない。そのため、フォーサーズレンズは大柄で、AF駆動音が大きめの傾向があります。
映像関係者からの強い要望もあり、フォーサーズ陣営は動画に強いマイクロフォーサーズへと徐々に移行。オリンパスとパナソニックは、フォーサーズレンズの後継として、小型・静音・高速AFのPROレンズ、LEICAレンズを2016年頃までにラインナップしてくれました。

その結果、フォーサーズレンズは相場が下落して名玉が選び放題になっております。生産はすべて終了しているので深追いは禁物ですが、現在E-M1系のマイクロフォーサーズボディが進化して、フォーサーズレンズのAFが結構快適に動作します。フォーサーズ後期から写真を始めた人間としては、とても気になってしまうのです。

以前から天体写真の撮影などでフォーサーズレンズを三脚に固定したいときに、40-150mm F2.8 PROの三脚座がフォーサーズアダプター(MMF-3)に装着できるのでよく利用してました。
 
 
 
 

それで今回、40-150mm F2.8 PROの化粧カバー(DR-66)も使えるんじゃないかと調べてみることにしました。


「DR-66」が使えるフォーサーズアダプター

マイクロフォーサーズのカメラで、フォーサーズレンズを使うためにはフォーサーズアダプターが必要です。我が家は、OM-D E-M5とE-M1の新規購入キャンペーンでもらった「MMF-3」が2つあります。1つはMC-14が装着できるように改造済です。

オリンパス純正以外のフォーサーズアダプターを調べてみると、様々なメーカーから商品が発売されています。この中で、外径φ65mmのタイプが「DR-66」を装着できそうだ。

 型名
MMF-1
MMF-2
MMF-3
JY-43F
メーカー
オリンパス
オリンパス
オリンパス
VILTROX
防滴仕様
なし
なし
防塵防滴機構
なし
銀/黒
大きさ
φ65x19.5mm
φ65x19.5mm
φ65x19.5mm
φ65x19.5mm
質量
83g
41g
42g
83g
 
パナソニックとCommliteは、質量からしっかりとした造りなのかな?と想像できるが、パナソニックは外径がφ71mm。Commliteは、取り外しボタンの形状が特殊なため「DR-66」を装着してもガタつく可能性が高い。蛇足だが、質量がヘビー級のレンズのときは、80g超のマウントアダプターが良かったりするかもしれない。

 型名
DMW-MA1
CM-FT-MFT
メーカー
パナソニック
Commlite
防滴仕様
なし
なし
グレー
大きさ
φ71x24mm
φ65x25mm
質量
87g
80g




実際に装着してみた♪

PENやGM1Sなどペンタ部が無いカメラは問題ないのですが、OM-Dだと「DR-66」がペンタ部に干渉してしまうケースがあります。


OM-Dに装着できたレンズ

※初代E-M1とOM-1は装着不可でした。
  • LUMIX D LEICA 25mm F1.4
  • ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8(ただし見た目はイマイチ)

    E-M1 Mark II + LEICA D 25mm F1.4、こりゃいいや♪


    E-M1X + LEICA D 25mm F1.4





    OM-Dに装着できなかったレンズ

    • ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8
    • ZUIKO DIGITAL 50mm F2.0 Macro
    • ZUIKO DIGITAL 70-300mm F4.0-5.6

    ※PENやGM1S系のカメラであれば問題ありません。結構かっこいい。

    PEN E-P5 + ZD 70-300mm F4.0-5.6
    GM1S + ZD 11-22mm F2.8-3.5

    MMF-3にデコレーションリング「DR-66」を装着すると若干緩かった。三脚座に交換したい時もあるので、後で簡単に取り外せるようにDR-66の内側に20.7cmにカットしたパーマセルテープを3枚重ねて貼りました。今のところ、いい感じに固定できてます。



    コントラストAF対応のフォーサーズレンズ

    OM-Dに装着できないときは、PEN E-P5やGM1Sで使用することになる。しかし、位相差AFが未対応なので、使い勝手を優先するとコントラストAF対応のフォーサーズレンズだけに絞られる。


    ZUIKO DIGITAL レンズ
    • ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
    • ZUIKO DIGITAL 9-18mm F4.0-5.6
    • ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6
    • ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 II
    • ZUIKO DIGITAL 40-150mm F4.0-5.6
    • ZUIKO DIGITAL 70-300mm F4.0-5.6
    LEICA D レンズ
    • LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm/F2.8-3.5 ASPH./MEGA O.I.S.
    • LEICA D VARIO ELMAR 14-50mm/F3.8-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
    • LEICA D ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
    • LEICA D SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.


    となると・・テレコン未装着で我が家で活躍できるのは、LEICA D 25mm F1.4 だけだ。ZD 50mm F2.0 Macro は、MC-14を追加すればなんとかOM-Dで使用できそう。

    E-M1 Mark II + ZD 50mm F2.0 Macro + MC-14


    しかし、一度E-M1 Mark IIとフォーサーズレンズの快適さを知ってしまうと、マイクロフォーサーズの古いボディや位相差AF未対応のAFスピードは物足りない感じです。