2022年5月30日月曜日

OM-Dの動画専用マニュアル

今更ながらオリンパスのデジタル一眼カメラの動画機能全般の使い方が分かる「E-M1 Mark II ムービー機能ガイド」の存在を知りました。

ダウンロード

 

リンク先の場所は、OMDSのサポート&ダウンロード/デジタル一眼カメラ/取扱説明書/E-M1 Mark IIです。全55ページあり、マニュアルの発行日によると2017年9月に公開されていました。

いや〜、気付かなかった・・

 


以下、これまで子供達や野生動物を動画撮影しているときに疑問だった点について

 

 

ムービーモードとその他の撮影モードの違い(Page2)

どの撮影モードでも録画ボタンを押すと録画を開始できるため、どう使い分けるべきかよく分かっていませんでした。マニュアルによると、フル機能版と機能限定版の2種類あると考えればよさそうです。

  1. ムービーモード:動画を中心に撮影するモードで動画のフル機能が使える
  2. その他:静止画撮影の合間に動画を撮影するモード

機能に違いがあるのね・・

 

具体的には下表のような違いを見つけました。動画撮影中にシャッタースピード(SS)や露出補正を微調整したいときがあります。このとき、ムービーモードはフロント/リアダイヤルと静音操作タブで変更できますが、その他のモードのときは静音操作タブの露出補正のみといった違いがあります。(Ver.3.6で確認)

機能

ムービーモード

その他

フロントダイヤル

露出補正

変更不可

リアダイヤル

SS

変更不可

静音操作タブ

SS/露出補正

露出補正

十字ボタン上

変更不可

変更不可


こ、こんなところに・・



画質モード(Page6)

画質モードは適当に設定を変えてしまい、元々どんな設定だったのか分からなくなることがよくあります。以下、各画質モードのデフォルト値は以下の通り。5番を使うのが便利そうな印象です。

  1. FHD/Fine/30p/4s:マイクリップス専用(後述)
  2. 4K/30p(102Mbps)
  3. FHD/SuperFine/60p(52Mbps)
  4. FHD/Fine/60p(30Mbps)
  5. C4K/24p:シネマ4K、マイクリップス、スロー/クイック再生用
  6. Motion JPEG

 


マイクリップス(Page31)

OM-D動画の最大の謎機能がついに解明です。上記 画質モードの1と5で時間リミッター(クリップス)を設定して撮影すると、カメラ内のマイクリップス管理エリアに保存される。作成したクリップは、同じ画質モード毎に自動でグループ化される。再生/OKボタンからマイクリップス書出を選ぶと、アートフィルター効果、トランジョン効果、BGMなどを追加して出力できる。デフォルトのBGMは「Party Time」のみ。オリンパスの下記サイトから別のBGMをダウンロードして、カメラ内にインポートしてBGMを差し替えることもできる。(Ver.3.6で確認) →24/4/1掲載終了



動画エフェクト(Page39)

工場出荷状態のデフォルトはオフになっています。MENU/動画/表示設定/Info表示/カスタム表示1/動画エフェクトをオンにしたあと、画質モードをMotion JPEGにします。本マニュアルを見るまでは知らない機能でした。(Ver.3.6で確認)



(補足)動画と静止画の違い(マニュアル記載なし)

静止画メインで撮影してきたので、動画のセオリーを最近まで理解していませんでした。本マニュアルにも記載はないのですが、フレームレートやシャッタースピードの基本的な考え方は、ソニーの解説サイトが参考になります。

動画の場合は、シャッタースピードは「固定」しての撮影が一般的です。残りの絞りとISO感度で露出をコントロールすることになります。そして、シャッタースピードの設定は、先述のフレームレートによって決まります。これには動画ならではのルールがあり、一般的にフレームレートの2倍の分母分の1秒と言われています。また、ぴったりな数字が無い場合は、一番近いシャッタースピードに設定します」(2022、ソニー公式