2019年11月10日日曜日 更新:

逆光なんて怖くない?「スポット測光ハイライトコントロール」を使ってみた

ひょんなことから体験することになったオリンパスの独自測光モード「スポット測光シャドウコントロール」は、調べてみると1983年10月発売のOM-4に初搭載された歴史ある機能でした。となれば、次は「スポットシャドウ」の隣にある「スポットハイライト」を使ってみようと近所の公園に出かけてみたのですが・・


HI測光のバックナンバー



逆光を被写体にできるモード

部屋で試しに設定したときは液晶モニターが真っ白になって意味が分からなかったが、スポットハイライトを使用するメリットは森の中に答えがありました。どうやら逆光方向の被写体にカメラを向けると、暗い部分が明るくなる機能のようだ。ESP測光で露出補正に限界があると、記念撮影などで立つ位置を変えてもらったりする。それがボタン1つで不要になるのか・・

ESP測光モード

スポット測光ハイライトモード

モニターの風景は、最初は真っ暗です。でもじんわり明るくなっていくのです。これはかなり中毒性があるし、森の中から出れなくなる。写真ばかり撮り続けて、山行に影響が出てしまう危険な機能かもしれない。写真の仕上がりが、ポジフィルムで撮ったような柔らかい雰囲気になります。




使い方のコツは、スポットシャドウのプラス補正の逆で、画面を見ながら露出をマイナス補正するのが良さそうです。この機能が登場した当時は上級者向けの機能だったと思うが、ミラーレスになって露出の変化が画面に反映されるのでだいぶ使いやすい。







日陰さえも被写体に変える

もう1つ、問題点を見つけました。これまで見ていた日陰の薄暗い風景が・・



スポットハイライトに切り替えるだけで、画面上ではこんな風に見えるようになります。


日陰や室内の風景をエエ感じに仕上げてくるのです。これまで日陰は、写真を撮らずに素通りする場所でした。もう休む暇ないじゃん。最初は「なんだこりゃ」と思った機能ですが、ちょっと待つとふんわりとした絵になるので、あとは露出補正をしてシャッターを切るだけです。






写真:PEN E-P5 + LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II





シャッター音が騒がしいPEN E-P5ですが、低振動モード1/8秒にすると少しだけ軽減されます。液晶モニターを倒して疑似ウエストレベルファインダーで撮影しました。午後の散歩の相棒にちょうど良い軽さのカメラです。


重さの一覧(電池・SDカード含むアイカップなし)

  • OM-D E-M5(防塵防滴): 425g
  • OM-D E-M5 Mark II(防塵防滴): 469g
  • OM-D E-M5 Mark III(防塵防滴): 414g
  • PEN E-P5: 420g
  • PEN-F: 427g
  • OM-D E-M10: 396g
  • OM-D E-M10 Mark II: 399g
  • OM-D E-M10 Mark III: 410g



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