2019年8月25日日曜日 更新:

一時間だけの56mm F1.4 DC DN (Eマウント)

街中を一瞬でドラマティックに変えるレンズ。そんな都合のいいレンズがあったらいいよね、ありました。一時間だけのSIGMA 56mm F1.4 DC DN (ソニーEマウント)のレビューです。


主な仕様

  • レンズ構成:6群10枚(レンズ構成図&MTFチャート
  • 防滴処理:簡易防塵防滴構造
  • 最短撮影距離:0.5m
  • 最大撮影倍率:0.2倍
  • フィルター径:55mm
  • 最大径x全長:φ66.5x59.5mm
  • 質量:280g


基本情報

  • 製品名:シグマ 56mm F1.4 DC DN
  • 希望小売価格:62,700円(税込)、初値43,736円
  • 発売日:2018年11月22日(木)
  • 付属品:レンズフード
  • 対応マウント: E, MFT, EF-M, X, Z ※2022年4月にXマウント、2023年4月からZマウントに対応

 

 

外観

α6000シリーズにフィットするサイズ感だとは思いますが、レンズが軽いのでNEX-5でも特に気にならず。軽量かつ高画質を実現したシグマのAPS-C用Contemporary F1.4シリーズの中で最も小さいレンズです。高い精度と堅牢性を兼ね備えた真鍮製マウントを採用。








試写

ソニーのAPS-Cサイズは、35mm版換算で約1.5倍の焦点距離となります。レンズの美味しいところだけを使えるので「オールドレンズの母艦」として密かに人気です。56mmは、x1.5 = 84mmとポートレートの王道の焦点距離になるため、撮影中は楽しくて幸せな気分になります。






空に向けるとAFが結構もたつきます(NEXのせい?)。近接撮影はMFにすれば約40cmまで近づけるようになりますが、常にピーキングをOnにして撮影するのがよいでしょう。しかしこのボケ味は癖になります。いかんいかんとダイヤルを回して少し絞ったりするのですが、すぐ開放に戻してしまいます。




幸せになる理由はもう一つあります。積極的に暗いシーンにもレンズを向けて撮影しました。「大口径レンズだけの特権ですよ」と、レンズが脳を刺激して暗がりへと案内してくれるのですから有り難い話です。





シグマの撒き餌レンズ

値段と不釣り合いのMTF曲線を見てやっと気が付きました。これは「撒き餌レンズ」ってヤツです。マイクロフォーサーズだと45mm F1.8に相当するレンズで外装がシンプル。次第に所有欲が満たされなくなってPROレンズに手を出すのだ。でも、、、騙されてもいいかも(笑)






約束の一時間はあっという間に過ぎ去りました。こんな良いレンズを紹介するなんてシグマはとても酷いメーカーだ!みなさん、シグマの新製品貸出し体験会には気をつけてください。スタッフは気さくで優しい人達ばかりで、はるばる足を運んで良かったです。
 
9月7日(土)のシグマ新製品貸出し体験会(場所:大阪・梅田)は、「SIGMA fp」試作機のショーケース展示からタッチ&トライに変更!また、イルコ氏の撮影セミナーが決定しました。




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