2015年11月14日土曜日

OM-D E-M1に外付けマイクを装着してみた。その2

前回、風切音対策としてE-M1に外部マイクを導入したのですが、カメラに直接装着するとカメラの動作音を拾ってしまいます。所有していたECM-DS30Pがノイズに弱い可能性があるため、もう1つマイクを購入してみることにしました。下表が最終候補に残った製品で、すべて延長ケーブルに直接挿して動作する小型のマイクロフォン[1]です。

メーカー
SONY
SONY
audio-technica
audio-technica
Olympus
型名
ECM-DS30P
ECM-DS70P
AT9911
AT9910
ME51SW
周波数特性
100~10,000Hz
 100~15,000Hz
100~17,000Hz
70~16,000Hz
100~15,000Hz
正面感度
-40dB
-38dB
-40dB
-39dB
-40dB
インピーダンス
1.5kΩ
1.5kΩ
2.2Ω
質量
約17g
約10g
約8.2g
約16g
約7g
発売日
2002/10/10
1997/9/10
2008/3/14
2008/3/14
2004/4/16

この中で唯一、周波数特性[2]で低域をカバーするaudio-technicaの「AT9910」を選択しました。実際にE-M1に装着したECM-DS30PとAT9910を聴き比べてみると、AT9910の方は、吐息まで記録してくれます。AT9910以外の製品の低域が100Hz以上になっているのは、会議などの録音で余計な音を拾わないように特化しているのかもしれません。


OM-D E-M1 + AT9910

AT9910は、機器の外部振動ノイズを低減する「ピボットフローティング構造」を採用しています。この構造のお陰で、E-M1の「コォォォォーーー」という動作音は非常に小さく録音されるようになりました。さらに延長ケーブルとマイクの間にイヤーチップ、二段重ねしたホットシューの間にゴム材を挟んだ結果、動作音がほとんど聞こえないレベルまで改善できました。(^o^)/ ヤッタ−


ただ、音量を大きくして注意深く録音を聴いていると、内蔵マイクは「シャー」というホワイトノイズ。AT9910は「ザー」というピンクノイズが確認できます。E-M1の動画メニューにある「録音レベル調整」や「入力リミッター」といったマイク感度調整で解決できるのか、もう少し調べてみようと思います。

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脚注
  1. 各マイクは単一指向性で、前方以外の音を拾いにくい反面、ハウリングやかぶりに強い特徴を持つ。
  2. 人間の耳が認識できる周波数特性は、20〜20,000Hz。大人になると16,000Hz以上は聞こえなくなるので、高域は十分と判断しました。