2015年9月29日火曜日 更新:

超広角レンズにソフトフィルターを装着する方法

オリンパスが2015年に発売した2つの超広角レンズは、レンズが凸形なので前面にソフトフィルターを装着することができません。星景写真の本を色々調べてみると、レンズの前面ではなくマウント側にソフトフィルターを装着するようなので実際に試してみました。



リア部の構造

ソフトフィルターを装着する前提として、レンズのリア部に下図赤丸部のような平らな面がある必要があります。2つの超広角レンズはどちらもリア側にフィルターを装着可能です。

M.ZUIKO 8mm F1.8 Fisheye PROのリア部

M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PROのリア部



 

用意したもの

用意したのは、定番のケンコーソフトフィルターと両面テープのみです。※2021年12月現在、LEEのフィルターは販売終了しているようです。残念。 →2024年6月、Kenkoより「リアプロソフトン」が発売されました!


作り方

1. フィルターをレンズ枠の大きさにはさみでカットします。8mm F1.8のレンズ枠の直径は28mmだったので、30mm程度に大きめにカットして装着後に調整しました。黒いプラフレームは柔らかい素材なので、無理に剥がさずそのままカットしてもOKかもしれません。(プラフレームの内側がどうなっているのか見たくて剥がしました。)


プラフレームを剥がす場合は慎重に

2. カットしたフィルターの四辺に両面テープを貼り、レンズ枠に合わせて余剰部分をカットして完成です。角は全て面取りしました。フィルターはとても薄いので、多少レンズの接点部分と重なっても支障ありません。

無事完成!


仕上げにこだわる場合は、穴開き防止付きの円切りカッターを購入すると良さそうです。

円切りカッター | Amazon



見た目変わらず...


収納場所

普段、ソフトフィルターを使用しないときは、取り外したフィルターをどこに収納するか、という問題があります。色々考えましたが、現在はリアキャップの裏側に落ち着きました。




1ヶ月ほど使用してみましたが、特に大きな問題は起きていません。万が一剥がれ落ちたとしても撮像センサーよりフィルターの方が大きいので、手前のカバーがフィルターを受け止めてくれると思います。





オリンパスへのお願い

両面テープはいつか粘着力が落ちて貼り直す必要があることを考えると、パナソニック、キヤノン、シグマの魚眼レンズのようにフィルターポケットがあると便利です。

メーカーによるとレンズサイズに拘ったためにフィルターポケットは諦めたそうですが、キヤノンのようにフィルターポケットの金具をネジ止めする構造であれば実現可能だと思います。カスタマイズサービスで、フィルターポケット付きに交換してもらえたら嬉しいですね。


パナソニック HF-008 8mm F3.5取扱説明書より


キヤノンEF 8-15mm F4 製品マニュアルより


そして、、、!