シネマ品質の動画を手持ち撮影できる"OM-D MOVIE"とエントリー機で初めて5軸手ぶれ補正を搭載したOM-D E-M10 Mark IIが正式発表されました。
:進化
:E-M10と同じ
後継機:E-M10 Mark III
上位機:E-M5 Mark II
- 有効画素数:1,605万画素 4/3型 Live MOS センサー
- 画像処理:TruePic VII
- 手ぶれ補正:4段
- ファインダー:約236万ドット
- 液 晶:約104 万ドット 可動式液晶
- シャッター:メカ1/4000〜60秒
- 連 写:連写H 8.5コマ/秒 連写L 4コマ/秒
- 記録媒体:UHS-II シングルスロット
- 電 源:BLS-50 1210mAh
- 外形寸法:119.5 × 83.1 × 46.7mm
- 質 量:399g(SD、バッテリー含む)
基本情報
- 製品名:ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M10 Mark II」
- 希望小売価格:オープン価格、初値78,729円
- 発売日:2015年9月4日(金)
外観
気になるポイント
EVF周りが強化されていて、上位機種譲りの236万ドット化だけでなく「AFターゲットパッド」と「OVFシミュレーション」が加わりました。「AFターゲットパッド」は、ファインダーを覗いたまま、背面のタッチスクリーンを使って、ピントを合わせる位置をすばやく決めることが出来る機能で、従来だと1.カメラを被写体に向けてシャッターを半押し、2.構図を決めてシャッターを切るという2段階の動作が必要でした。ファインダーを覗いているときに鼻が触れたらAFターゲットが勝手に動いて面倒じゃないかと思うのですが、そこは液晶画面をポンポンと2度タップしてON/OFFができるようです。もう一つの新機能「OVFシミュレーション」。どちらかと言うとこの機能の方が気になります。最近のEVFの唯一の弱点として、逆光時に見難くなるというのがあると思います。ファインダーに目をぴったり付ければ問題ないけれど、映像のダイナミックレンジを拡大させる機能ということで注目してます。
ファインダー倍率はスタイル3で約1.23倍ということで、E-420の瓶底OVFでカメラを始めた自分にとっては十分すぎるスペックです。ボディを金属にしたのも好印象で、やはりカメラは見た目が大事です。エントリーであっても妥協して欲しくないところを上位機種並にしたところは素晴らしいと思います。
1万円キャッシュバックキャンペーンは11月1日まで。運動会などのイベントで妻に撮影を頼む時はE-M5を渡すのですが、やはりマイカメラでエントリー機から始めた方が上達するでしょうね。E-M5はまだまだ使えるけど、普段使いの家族のためのカメラが1台欲しいかも。
実際に見てきました♪
実際にOM-D E-M10 Mark II ブラックを見てきました。
最初に試したのが新機能の「AFターゲットパッド」。指でAFターゲットを操作するだけで、こんなにも使い勝手が良くなるのかと正直驚きました。鼻が背面液晶に触れても誤動作することはなく、指でタッチしたときだけ正しく反応します。直感的にAFターゲットをコントロールできるので、OM-Dシリーズの定番機能の1つとなりそうです。→液晶の右側半分だけ反応する仕組み。
「OVFシミュレーション」は、Fnボタンに割り当てて使用する機能で、ONにすると暗部のディテールが確認しやすくなります。ホワイトバランス、露出補正、仕上がりなどのカメラの設定がファインダーに反映されなくなるので、常用する場合は撮影確認をOFFにするのが良さそう。ON/OFFの状態は、EVF内のOVFアイコンで確認できます。
LVブースト2搭載!
エントリー機でありながら星空を撮影するときに大変便利な「LVブースト2」が搭載されています。他のエントリーモデルであるPEN Liteには搭載されていないので、星景・星野写真を撮る人には密かに人気機種になるでしょう。往年のOMシリーズの電源部を復刻! |
実機を見に行ったお店はブラックのみの展示で、全体的な質感はフジのX-T10に似ていました。シャッター音は、フィルムカメラのような「バシャ!」という音がします。背高ノッポのモードダイヤルは誤操作を避けるためでしょうか、細身で新鮮。頻繁に使うシャッターボタンとリアダイヤルは手にぴったりフィットします。
OM-D E-M1、X-T1ほどの高級感はありません。しかし、普段使いでガシガシ使えるのはE-M10 Mark IIのような気がします。OM-Dシリーズで、最も普及するのはこのカメラかもしれませんね。