2023年3月29日水曜日

激アツ!!メタボーンズ「オリンパスOM-m4/3スピードブースターULTRA 0.71x」

オールドレンズを調べていたらオリンパスOMレンズ対応のフォーカルレデューサーレンズの存在を知りました。

主な仕様

  • オリンパスOMレンズをマイクロフォーサーズカメラに直接装着できます
  • 開放F値を1段上げます
  • MTFが向上します
  • 0.71倍の広角レンズになります
  • 米国コールドウェル・フォトグラフィック社製の超高指数タンタル系光学ガラスを採用した先進の4群5枚の光学設計(特許取得済)
  • 三脚の脚は取り外し可能で、Arca Swiss、Markins、Photo Clamのボールヘッドと互換性があります

免責事項:製品はオリンパスのライセンス、承認、支持を受けたものではありません。
米国コールドウェル社製光学系(特許取得済) 
 
 

注意事項

  • 多くのマニュアルフォーカスレンズは、後方に突起物(スパイク、レバー、その他の付属物)があり、スピードブースターULTRAの光学系やハウジングを損傷する可能性があります。これらのレンズは、Speed Booster ULTRAで安全に使用するためには、改造が必要です。Speed Booster ULTRAで使用する前に、アダプター/レンズの組み合わせから背面に突起物がないことを確認してください。背面突起物や粗悪なアダプターによるキズや破損は保証の対象外となります」とのこと。
 
以下、互換性のないレンズのリストです。
  • ZUIKO AUTO-W 18mm F3.5
  • ZUIKO AUTO-W 21mm F2
  • ZUIKO AUTO-W 21mm F3.5
  • ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8
  • ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
 

基本情報

  • 製品名:オリンパスOM-m4/3スピードブースターULTRA 0.71x MB_SPOM-m43-BM3
  • 希望小売価格:449.00ドル、B&H価格 68,614円
  • 発売日:2017年
 
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外観

おお〜✨


なんと「ソニーEマウント用」や「富士フイルムXマウント用」もあります。APS-Cのカメラも欲しくなってしまう。

 

オールドレンズに向いているカメラ

オールドレンズに向いているデジタルカメラを調べてみました。焦点距離の設定とボティ内手ぶれ補正が連動するカメラを優先しました。一般的には、フランジバックが短いニコンZシリーズがお勧めだが、機能を見るとパナソニックS5IIも魅力的です。ソニーは「レンズ補正」というアプリを購入すれば、α7 II/α7R II/α7S IIで実現できる。

今回のフォーカルレデューサーレンズの使用を前提とすると、ソニーα6300/α6500、ニコンZ fc、OMDS E-M1 Mark II/III、OM-1/OM-5、富士フイルムX-S10、X-T4/X-T5を選んでおけば間違いないか。ただし、昔の記事を読み返していたら私はレンズ名登録数が6本では物足りないらしい。
 

メーカー

モデル

焦点距離設定

手ぶれ補正

登録数

レンズ名登録

レンズ補正

フォーカス

ピーキング

Panasonic

S5II

レンズ情報

連動

12

対応

 

搭載

Panasonic

S1R/S1/S5

焦点距離設定

連動

3

未対応

 

搭載

キヤノン

R5/R6/RP

焦点距離設定

連動

1

未対応

 

搭載

ニコン

Z 7II/Z 6II

レンズ情報手動設定

連動

20

未対応

自動ゆがみ補正

搭載

ニコン

Z 5

レンズ情報手動設定

連動

20

未対応

自動ゆがみ補正

搭載

OM

OM-1/OM-5

レンズ情報登録

連動

10

対応

 

搭載

富士フイルム

X-T5

マウントアダプター設定

連動

6

対応

歪曲収差補正

搭載




OM-EOS + EF-m43フォーカルレデューサーでも動く?

従来のEF-m43フォーカルレデューサーレンズと、OM-EOSマウントアダプターの2つの製品を合体させたら普通に使えるのではないか。まずはこれから実験してみることにしました。



Lens Turbo II EF-M43
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3/30、商品が到着しました。ドキドキしながら近くにあったOM-D E-M1 Mark IIにLTIIを装着する。続いて、OM-EOSアダプターとお気に入りレンズ「ZUIKO AUTO-S 40mm F2」を付けて電源を入れると、私は感嘆の声が漏れた。40mmのとろけるようなボケ味のまま、画角が広がっている!

マウント

型名

従来

LTII

M43

EF-M43

81mm F2

58mm F1.4

APS-C
(Nikon/Sony/Fuji)

EF-NIKON Z
EF-NEX
EF-FX

59mm F2

43mm F1.4

APS-C(Canon)

EF-EOS R 0.71x

62.7mm F2

44.5mm F1.4

M43:焦点距離x0.726x(35/17.3)
NSF:焦点距離x0.726x(35/23.6)
Canon:焦点距離x0.71x(35/22.3)※キヤノンは純正のFRレンズ「EF-EOS R 0.71x」を2020年11月に発売しています。

アダプターの厚みが薄くなったので、見た目が従来品よりかなり良い。「ZUIKO AUTO-W 28mm F3.5」を装着すると、M.ZUIKO 12mm F2 のような姿になって格好いいです。35mm判換算で40mm F2.5という平凡なスペックだが、モノコートなので赤帯びたオールドレンズの写りをするのが佳きです。
 
また、メタボーンズ製では互換性なしにリストされている「ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8」が装着できました。これが中一光学製FRレンズのメリットの1つと言えるでしょう。流通しすぎて格安で取引されているこの標準レンズが、35mm判換算で73.4mm F1.3というお化けレンズに生まれ変わるのは非常に面白い。
 
海外の有志の方によるLTII互換表によると、「ZUIKO AUTO-W 28mm F2.8」についても問題ないようです。
ただし、7年前のLTIIは、組立作業者が適当な仕事をしてしまったのか製造品質が良くない報告があった。
  • LTIIの製造品質には非常に失望しました。レンズの取り付けは非常にきつく、レンズリリースピンは非常に怪しいものでした。レンズを固定する機能を果たさないか、完全に折れてしまうまで長く使えるとは思えない」(2016、Flickr
     

OMDSのOM-1にも付けてみました。レンズ名登録がOM-Dよりも設定しやすく、EVFが綺麗なので撮影が楽しい。OMレンズを付けた姿はとても素敵で、しかも旧製品と同じ名前ですから最高におすすめのボディと言えます。
 

 
 
 

ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8 試写

マイクロフォーサーズで「36.3mm F1.3」というレンズはこれまで存在しなかった。家猫で試し撮りしたところ刺激しない距離感で、自然な様子をいい感じに仕上げてくれる。雰囲気の良い写真を量産できる可能性を感じたので、翌日に街角スナップでも試してみようとなった。
 
OM-1 + ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 at 1/8000 F1.3 ISO200 -1.7EV
OM-1 + ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 at 1/640 F1.3 ISO200 -1.3EV


結果は、あまりにも相性が良くてビックリです。よく写真は一歩踏み込めと言うが、この焦点距離だと踏み込む必要はなく。琴線に触れたものを見つけたらファインダーを覗くと、いい塩梅でその被写体がクローズアップされている。あとはピントを合わせてシャッターを切るだけです。

OM-1 + ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 at 1/640 F1.3 ISO200 -0.7EV

OM-1 ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 at 1/6400 F1.3 ISO200 -2EV
 
OLYMPUSのHI測光と組み合わせると、ポジフィルムで撮影したような描写になるのは知っていたけれど、更にOMレンズを通すとグリーンフリンジが起きやすいせいか、よりフィルムっぽくなります。

あとは、少しピントをずらして写るんです風に仕上げてもよし、フォーカスピーキングでしっかりピントを合わせてポジフィルム風に仕上げてもよしです。
 
ボケ味はM.ZUIKO 17mm F1.8に似たふんわりボケで、周辺がぐるぐるすることもなく、光があれば綺麗な玉ボケで背景を彩ってくれます。写真って楽しいな、と思い出させてくれるレンズです。

OM-1 ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 at 1/2500 F1.3 ISO200 -2EV


 
 
OMDSは、自社の歴史ある技術や製品開発の専門知識を最大限に活用することができる。今後も市場で競争力を持ち続けるためには、AFレンズだけでなくFRレンズを開発することで、市場での地位を強化できるのではないか。Lens Turbo II EF-M43は、そのような可能性を感じさせる製品です。


NEXは?

LTII EF-m43に「MFT-NEXアダプター」を追加して使えるかどうか試してみました。結果は、下図のようにケラレてしまった。残念。

NEX-5 + MFT-NEX + LTII EF-m43 + m43-EOS + OMレンズ


m43用とNEX用をよくよく見比べてみると、FRレンズの大きさが全く違います。LTIIは、マウント毎に「専用品@中一光学」を購入する必要がある。しかし、m43用と違ってマウント面とFRレンズの距離が短い。メタボーンズで挙げられている互換性のないレンズは、OMレンズ装着時に注意した方が良さそうだ。
LTII EF-NEX | Amazon