2022年7月26日火曜日

Firefoxで特定のウェブサイトが正しく表示されない場合の解決方法

ニュースサイトで話題の「Firefoxで特定のウェブサイトが正しく表示されない、ブロックされる」ときの対処方法について調べてみました。

 ニュース

  • 推奨環境の対象外となったブラウザは、画面が正しく表示されなくなる可能性がありますので、ご利用のお客さまは以下のブラウザへの早めのお切り替えをお願いいたします」(2022、PayPay銀行
  • AppleのビジネスWebサイトがFirefoxをブロックしています」(2022、ghacks.net

 

 

ブロックされるサイト

2022年7月26日、我が家のFirefox102.0.1 (64 ビット)にて以下のサイトで警告文が表示されることを確認できました。その他の現象としては、Firefoxの右クリックメニューから「ペースト」が消えていたり不自然な状態でもありました。
 

 

 

対策1:ルーターのIPv6の設定を確認する

ソフトバンク光のルーターの設定に「IPv6を有効/無効にする」設定があります。ソフトバンク光の契約プランによるが、この設定によって5GのWi-Fiが繋がりにくくなる場合がある。Firefoxにもabout:configでnetwork.dns.disableIPv6の設定があるが、どのブラウザやデバイスでも不安定になる場合は、ルーターのIPv6設定を有効/無効どちらが安定するか試すことで改善する場合があります。我が家の場合は、2022年までは無効、2023年は有効の方が調子が良いです。




 

 

対策2:現在のWebサイトのCookieを消去する

  1. アドレスバーの左にある錠前 Fx89Padlock をクリック
  2. 「Cookieとサイトデータを消去する」をクリック 

一部のサイトのみ動作が不調なときは有効なコマンドです。この対策は、ユーザー情報が残らなくても問題ないときに試すことができます。

 

Cookieとサイトデータを消去する前に、ファイル>新規プライベートウィンドウを起動して、現象が再現するか確認することもできます。

 

 

対策3:Firefoxをリフレッシュする

Firefoxのヘルプメニュー/トラブルシューティングモードを起動して「Firefoxをリフレッシュ」すると、ブロックされるサイトにアクセスできるようになり、右クリックメニューの「ペースト」も復旧しました。

この対策のデメリットは、about:configやマウスジェスチャーなどのカスタマイズした設定がリセットされてしまうことです。ブックマーク、パスワード、Cookieなどのユーザー情報は残ります。

 

about:config
  • browser.tabs.closeWindowWithLastTab false(最後のタブを閉じても終了しない)
  • browser.tabs.loadBookmarksInTabs true(ブックマークを新しいタブで開く)
  • browser.search.openintab true(Google検索の結果を新しいタブで開く)


Gesturefy(マウスジェスチャー)は、ツール>アドオンとテーマ>Gesturefyから…>設定>情報>バックアップを実行しておけば、あとで復元できます。

Firefoxは、サイドバーのデフォルトが左側なのも謎である。

 

 

対策4:Firefox ESRの導入・再インストール 

Firefoxは、企業向けの安定バージョン「Firefox ESR」を用意しています。 最新版Firefoxの新機能に興味がない、とにかく安定性重視であれば「Firefox ESR版」という選択肢もある。使用中のFirefoxがESR版かどうかは、Firefoxメニューの「Firefoxについて」から確認できる。ESR版の導入後に不安定になった場合は、特定のサイトのみは対策2、全体的に不調の場合は対策3のリセットまたは対策4の再インストールをする事になるが、次のSyncを有効にする事で各作業が楽になります。これはPCの入れ替えの際にも有効な機能です。


 
 
 
 

ESR版への引っ越し方法

事前に「Firefox Sync」にアカウントを登録しておくと、引っ越しだけでなく再インストール時にもブックマークやアドオンを簡単に引っ越しできるので便利です。

  1. Firefox Syncでアカウントを新規登録
  2. Firefoxメニュー/設定/同期「ログインして同期」
  3. Firefox ESRをインストール
  4. Firefoxメニュー/設定/同期「ログインして同期」