2017年10月27日金曜日 更新:

「GIZMON Utulens」 L39マウントアダプターの無限遠調整

先日購入した「GIZMON Utulens」ですが、どうやら自分のはピントが無限遠に合っていない様子。カメラのピーキング機能を使って調整した結果、近くも遠くもピントが合うパンフォーカスで撮影できるようになりました。その調整手順と調整後の撮影結果をご紹介します。



ピーキングを使った無限遠調整の手順


L39とマイクロフォーサーズのフランジバックの差は、(L39)28.8mm - (MFT)19.3mm = 9.5mm。マウントアダプターがこの厚み以下の場合は、スペーサーなどを追加して不足分を調整するのがこれまでのやり方のようです。しかし、L39マウントは構造上、レンズ毎に微調整が必要みたいです。以下、ミラーレスカメラの「ピーキング」という機能を使って最終調整する手順になります。


  1. ピーキングをONにします。
  2. レンズユニットを緩めて3m先にピントが合う位置で止める
  3. ノギスや物差しを使って隙間の厚みを測る
  4. L39マウントアダプターの側面にある3箇所のネジを付属のL型レンチで緩める
  5. レンズユニットを金属リングごと取り外してリングを隙間なく締める
  6. L39マウントアダプターの上面に手順3で測定した厚み分のスペーサーを置く


  7.  金属リング付きのレンズユニットをL39マウントアダプターに戻す


  8. 3箇所のネジをL型レンチで本締めする
  9. 手順6で挟んだスペーサーを取り除いて完成


手順8でネジを本締めした時に金属リングが傾いてしまう人は、金属リングを反転させると良いかもしれません。調整後のマウントアダプターは金属リングが少しせり出した状態になり、厚みは約10mmとなりました。スペーサーに使用するものは同じ厚みであればゴムでも厚紙でも何でもOKですが、水平になるように3箇所のネジ穴の上に挟むのがベストと思います。


(参考)OM-MFTマウントアダプターの無限遠調整


無限遠調整後の試写


早朝の江ノ島を散歩してきました。低感度で撮ってもUtulensは「写ルンです」ですね。






オールドレンズだと色収差が出る場面、、、写ルンですって優秀だ。
これが蛍光灯フレア。外では意外と出ない







近くの看板を撮影した写真を見ると、文字が読めるようになった!仕上げはVivid、彩度は+1で撮影。F16だと被写体ブレしやすいので、晴天でもISO感度を上げてもいいかもしれない。今日はLINEに再販の通知があったけど、あっという間に売り切れましたね。散歩のお供に面白いと思います。




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