2012年4月15日日曜日 更新:

E-M5とフォーサーズレンズの動作報告〜その3

前回に引き続き、所有しているフォーサーズレンズの夜間テストを行った。今回は、パンケーキの25mm F2.8とZD ED 50mm F2.0 Macroです。この2つの4/3レンズを薄暗い中で撮影しようと公園に来ました。

暗所AFの動作

下図の写真はマイクロフォーサーズのキットレンズでは問題ありません。フォーサーズレンズを付けた場合、散々迷ったあとにAFが停止します。

OM-D E-M5 / 25mm F2.8
AFが迷ったまま停止した風景1

OM-D E-M5 / 50mm F2.0 Macro
AFが迷ったまま停止した風景2

これは、高感度に強いOM-D E-M5がもたらした功罪と言えるかもしれない。4/3レンズが創る絵は、キットレンズと比べるとディテールが素晴らしい。しかし、この暗所AFの問題を回避するためにはMF撮影が必須となる。

50mm F2.0 Macroの場合は、日中でもAFが合えばラッキー、ダメならすぐMFという撮影スタイルになる。25mm F2.8と違いフォーカスリングが軽いので、E-M5の豊富なMF機能で撮影に没頭できる。

OM-D E-M5 / ZD ED 50mm F2.0 Macro
小雨の中、桜を撮影

OM-D E-M5 + ZD ED 50mm F2.0 Macro

RECボタンをMF切替。半押し手ぶれ補正、MFアシスト(x5)をONにすると幸せになれる。 

OM-D E-M5 + 50mm F2.0 Macro




フォーサーズレンズの動作報告まとめ

1週間程度の短いテストだったが、OM-D E-M5と所有するFTレンズの使い勝手を数値化した。ハイスピードイメージャAF未対応のレンズは、快適にMF撮影できるレンズかどうかが重要な鍵となる。

*ハイスピードイメージャAF対応レンズ

No.レンズ名 画質ボケ防塵 携帯 AF MF 合計
150mm F2.0 Macro 23
2(参考)12-50mm F3.5-6.3 20
370-300mm F4.0-5.6* x 14
425mm F2.8* x x14
535mm F3.5 Macro x x 11
614-42mm F3.5-5.6* x x10
◎:5 point ○:3 point △:2 point x: 0 point

  • 画質:コントラスト・解像度
  • ボケ:背景のボケ
  • 防塵:防塵防滴
  • 携帯:持ち運びのしやすさ
  • AF:焦点の合致精度
  • MF:フォーカスリングの操作性

E-M5と一緒に使いたい4/3レンズのトップは、50mm F2.0 Macroという結果となった。そして、2位がなんとキットレンズであった。元々キットレンズは、MMF-3が届くまでの繋ぎという位置付けだったが、多少画質が4/3レンズより劣っていたとしてもトータルで優れたレンズであるということです。

小型軽量は正義だ。自分は、今後のマイクロフォーサーズのリリースラッシュに耐えられるだろうか。