2010年11月6日土曜日

風景写真に最適なF値

デジタル一眼レフで撮影した後に写真を確認すると、なんだかボヤッとして眠たい写真だなぁとがっかりする場合と、全体的にシャキッとした画像に感動する場合がある。

Pモードのデフォルトは、F値が小さく設定されているので、一眼レフの特徴でもある綺麗な背景ボケの写真が撮れる。この設定のまま何も考えずに風景を撮ると、冒頭のようなことが起きてしまう。

E-420ファンブックなどの解説を読むと、風景の撮影はAモードに変えてF値を大きくしましょうと書かれているのだが、F値は幾らでも大きく設定できるので、いまいちピンとこない。

一体、どの設定にすればシャキッとした風景写真を撮れるのだろうか。
E-420を使って、最適なF値を調べてみることにした。

使用したレンズは、標準の14-42mm。Aモードにして、F値のみ一段ずつ大きくして撮影した結果が以下の写真である。

E-420 14-42mm F3.5-F5.6

 結果としては、一番上のF5.6の写真よりF8.0の写真の方がシャープに写っている。それ以上のF値も何枚か撮影したがF8.0との違いを見つけられなかった。

インターネットで調べてみると、一般的にデジタル一眼レフカメラで推奨されているのはF8~F11のようだ。E-420ファンブックに掲載されている風景写真をチェックしたところ、見事なまでに全てF8で撮影されていた。

もう一つ気づいたことは、F値を大きくするとシャッタースピードが遅くなる。

風景写真を撮る人たちが必ず三脚を使うのは、手振れを防ぐ為だったのだ。特に曇り空や夕暮れ時などは、ISOを低く設定してF値を大きくするので、三脚は必須だろう。

E-420は、最後に使用したF値を覚えている。一度設定しておけば、普段はPモードで風景を撮るときはAモードにダイアルを回すだけで撮影OKとなる。

 

◆まとめ
  • 風景写真や集合写真を撮る時はカメラの設定をAモードにする。
  • F値はF8〜F11
  • シャッタースピードが落ちるので手振れに注意する。