Pモードのデフォルトは、F値が小さく設定されているので、一眼レフの特徴でもある綺麗な背景ボケの写真が撮れる。この設定のまま何も考えずに風景を撮ると、冒頭のようなことが起きてしまう。
E-420ファンブックなどの解説を読むと、風景の撮影はAモードに変えてF値を大きくしましょうと書かれているのだが、F値は幾らでも大きく設定できるので、いまいちピンとこない。
一体、どの設定にすればシャキッとした風景写真を撮れるのだろうか。
E-420を使って、最適なF値を調べてみることにした。
使用したレンズは、標準の14-42mm。Aモードにして、F値のみ一段ずつ大きくして撮影した結果が以下の写真である。
結果としては、一番上のF5.6の写真よりF8.0の写真の方がシャープに写っている。それ以上のF値も何枚か撮影したがF8.0との違いを見つけられなかった。
インターネットで調べてみると、一般的にデジタル一眼レフカメラで推奨されているのはF8~F11のようだ。E-420ファンブックに掲載されている風景写真をチェックしたところ、見事なまでに全てF8で撮影されていた。
もう一つ気づいたことは、F値を大きくするとシャッタースピードが遅くなる。
風景写真を撮る人たちが必ず三脚を使うのは、手振れを防ぐ為だったのだ。特に曇り空や夕暮れ時などは、ISOを低く設定してF値を大きくするので、三脚は必須だろう。
E-420は、最後に使用したF値を覚えている。一度設定しておけば、普段はPモードで風景を撮るときはAモードにダイアルを回すだけで撮影OKとなる。
◆まとめ
- 風景写真や集合写真を撮る時はカメラの設定をAモードにする。
- F値はF8〜F11
- シャッタースピードが落ちるので手振れに注意する。