嘘みたいな話だが「打楽器保守」により数日前よりだいぶ良い状態に戻ったE-M5。しかし、起動直後はフリーズが再発します。一体どこが悪いのか。
修理サービス
E-M5は、残念ながら「修理サービス期間が終了している製品」に入っている製品なので、メーカーに修理依頼はできません。
4/1、OMはE-M1・E-M10の修理受付を一時的に再開しました。一般的な修理料金より低価格で提供するとのことなので調子の悪い人はチャンスです。
現象
- E-M5の電源をOFF
- しばらく放置
- 1時間後に電源をON ※
- シャッターを切ると画面が暗くなる
- 電源が落ちる
- 電源をOFF/ON
- シャッターボタンを押しても落ちなくなる
E-M5を分解すると・・
ん? |
だ、断線している \(^o^)/オワタ |
このフレックスケーブルは、外付けグリップ用の配線です。一体どうしてと思ったが、想像するに。
この接点部品をMBのネジを外さずに取り外そうとすると、このケーブルに負荷がかかって切れてしまいそうな動きになる。
たとえば組み立て員が先にMBを組み立てたあとに、この接点部品がボディに収まっていないことにに気づいたとする。それで無理やり押し込んだとか。その時に僅かな亀裂が入った。
購入直後は問題なかったが、普段の撮影や持ち運びを繰り返すうちに、徐々に亀裂が広がり、最終的に切断されてしまったのではないか。
電気接点部品を交換
一旦元に戻すついでに初代E-M5のグリップ、ベースプレート、電池蓋をE-M5エリートに移植する。少しでも昔の思い出を我が手に。そして 「シャッター回数」を調べてみるとまだ6448でした。今後、もしかしたら子供達に貸し出すかもしれないし、完璧に直しておいた方が良さそうだ。
よし、初代の接点部品と交換しよう! |
はんだ付けはいつも失敗が多く不安だったので「ICHIKEN Engineering」さんの動画を見てから実践へ。
- こて先の酸化した皮膜は除去する
- はんだ|はんだ線|こて先で古いはんだを除去
- はんだする部分にフラックスを塗る
- こて先に仮はんだをつける
これで外付けグリップが完璧に動作するようになりました。よかった〜
まあまあ綺麗にできた? |
そして、起動直後の1回のフリーズは直らないのでした。なんでやねん!!(笑)
活入れ手順
この現象は、3年前から「Olympus Om-D E-m5 freezes」というタイトルで騒がれていた既知の問題でした。
- 「私が持っていたE-M5もそうでした。数時間使用せずに置いておくと、シャッターを再び作動させるために一度ブーストする必要がありました。数週間定期的に使用した後は、確実に動作するようになりました。 つまり、定期的にトレーニングするのが好きなのです」
なんと放置したE-M5には、眠りから呼び起こすための電気ショックが必要なのだ。紹介されていたブースト手順をコントロールパネルでクイックに選択できるようにしたのが以下の手順です。
デフォルト設定
- ピクチャーモードで i-Finish 以外を選ぶ
- MENU/歯車J /内蔵EVF/フレームレートを「高速」にする
ブースト手順
- E-M5が安定したらi-Finishにすると、フレームレートが「標準」に変わる
- E-M5が不安定になったらi-Finish以外を選ぶと、フレームレートが「高速」に変わる
フレームレートの高速/標準は「FPS」アイコンの有無が目印です。