題材
昔フランス🇫🇷で発売された初代GM1のカスタムモデルをモチーフにしました。GM1/GM1S/GM5の張り革は全て共通と言われています。つまり、1つ型紙を作ると全てのGMで楽しむ事ができます!
素材の大きさ
- 大きさ:50 x 100mm
- 厚さ:0.6mm
LUMIX GM1の張り革を剥がして測定してみると、最低でも50x100mm(葉書の半分)の大きさが必要でした。厚みを測ってみると約0.6mmとなかなかの極薄サイズです。
牛革を選ぶ
100均のデニムシート、東急ハンズの革はぎれ220円、姫路レザー330円とステップアップしましたが、カメラ用途では耐久性や艶感だけでなく、加工のしやすさも牛革が1番おすすめと感じました。
ただし、本革はアルコールで拭いたりすると色落ちしますし、高温多湿の場所に放置するとカビが生えるので注意です。また、太陽の下で放置すると、色褪せの原因になります。
大まかな流れ
- 元々付いていた張り革をカメラの両端から8割ほど剥がす
- マウントのねじ4、マウントカバーねじx3を外す
- 残りの張り革を剥がす
- Lプレートを剥がす
素材を裏返して細いマジックで型取り→後日、丸ギリに進化- カッターとハサミでカット
- カットした革に両面テープを貼る
- 両面テープをハサミでカット
- カメラに貼り付けて完成
試作3つ目でたどり着いたGM用の張り革を作成する大まかな流れです。両面テープは、以前オリンパスOM-1用の張り革シートを購入したときに付属していた日東のNo.5000NSを使用しました。
フィンガーストラップはカメスズで購入 |
日本では、姫路レザー(国内シェア7割)と栃木レザーが有名らしく、今回はこの素材を選びました。(A4サイズ ¥968もあります)
見事なワニ柄だが、なんと染色した牛革に「アイランドワニ」の型押しを施したのだという。さらに「頭張り加工」という職人が革表面を手塗りで加色することで、ツートーンの色を表現している。購入すると丁寧な取扱説明書が付属するが、撥水効果を持続・向上させたい場合は皮専用の防水スプレーを使ってくださいとのこと。 →「UVカットクリア」で実験中
床面処理剤
購入した素材はでこぼこした感じがなかったので、床面処理剤などは購入せず。革側面のコバは、素材の厚み0.6mmのお陰か両面テープを貼り付けた後に輪郭をはさみでカットするだけで毛羽立ちがなくなったので未処理です。 →後日レザークラフトの基礎を学んだあとは、どんなに皮が薄くても、必ず床面処理剤を塗布するようになりました
お手入れ
張り革のお手入れはどんなものが良いのか。
ユニタスファーイースト株式会社(本社所在地:兵庫県姫路市)の「レザーケアマスターキット」を所有していたので成分を調べてみました。
- レザーソフトクリーナー
- 成分:アニオン/ノニオン界面活性剤、蒸留水、その他
- 液性:弱アルカリ
- 用途:牛、馬、山羊、羊、カンガルーなど革用洗剤
- 原産国:イタリア
- レザープロテクションクリーム
- 成分:ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、フッ素重合体、感触剤、蒸留水、その他
- 液性:弱酸性
- 用途:牛、馬、山羊、羊、カンガルーなど革用保護剤
- 原産国:イタリア
この保護膜には、撥水・撥油効果があり、汚れが付着しにくく、付着しても取りやすくなるため、革が痛むのを抑えてくれるとのこと。
一方、ニベアなどのハンドクリームやオリーブオイル系が革のお手入れに使えるという情報をよく見ます。しかし、ニベアの成分には本革が苦手な成分が混ざっていました。必ずしも万能クリームという訳ではないようです。
- ニベアクリーム
- 成分:水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
- オリーブオイル
- 成分:オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸
最後に・・
そもそもGM1の張り革に傷を付けてしまったことがきっかけで、はじめてレザークラフトにチャレンジしました。自作した張り革は、粗を探すとカットの仕方にイマイチなところもあるが、試作開始から3回目で満足できる仕上がりとなった。オリジナルの張り革というのは、作ってみると非常に満足度が高い。これまでは張り革シートを選ぶだけだったが、素材探しという新しい楽しみが増えたかもしれない。
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