2019年4月29日月曜日

Google AIY Vision Kit V1.1購入

Targetで$89.99、ビデオゲームコーナーのNintendo Labo売り場の隣に陳列されてました。

AIY Vision Kit


AIY Vision Kit V1.1とは


  • Googleが手軽にAIを体験できるように開発したキット
  • Raspberry Pi Zero WHとPiカメラ V2、OS書込済み8GB MicroSDが付属(*MicroUSBケーブル用の電源コンセントは別途必要)
  • ディープラーニング推論に特化した専用プロセッサを搭載
  • クラウドを利用することなくリアルタイムに撮影したモノを認識
  • 付属するデモプログラムで1,000種類のモノを認識したり「悲しみ」や「笑い」など表情の「喜び度」を評価できる






作り方



上記サイトから最新版のOSのリンク先と作成手順が公開されています。同梱のMicroSDには2018-02-21版が入っていたので、Etcherを使って2018-11-16版に更新しました。組み立ては40〜50分程度でしょうか。組み立て作業中、子供がちょいちょい「これを見て」と最近無料アップデートされた「スーパーマリオオデッセイ」のVRモードの素晴らしさを熱く語っていたのが印象深い。

子供たちが大人になったとき「レディ・プレイヤー1」のような世界になるのでしょうか。

話は戻って難関は手順30〜33で、ピンが結構固いのですがくるくる回しながら最後に押し込んだらスコっと入りました。flexケーブルも折り目がつかないように慎重になりますが無事完成。



Macとlocal接続


付属のUSBケーブルをMacとAIY Vision KitのPowerコネクタに接続してデモモードを一通り遊んだあとは、Macとlocal接続してみます。Windowsの場合は手順5が「Tera Term」に変わるくらいでしょうか。

    1. AIY Vision KitのPowerコネクタに繋いでいたUSBケーブルを抜く
    2. 付属のMicroSDカードをPCに挿して空のsshフォルダを作成
    3. USBケーブルをDataコネクタに差し込む(電源と兼用の様子)
    4. AIY Vision KitのLEDが点灯するのを待つ ピロリ♪
    5. Terminalを開いて ssh pi@raspberrypi.local を入力してEnter
      見つからない場合はarp -a またはUSBマウス
    6. 初期パスワードはraspberry



Wi-Fi接続とApple Magic Mouseの設定

家のWi-FiとBluetoothマウスを繋いで、AIY Vision Kit単体で動くようにします。

    1. vncserver と入力してEnter(RealVncがインストール済でした)
    2. raspberrypi.local:1 が付与される
    3. VNC Viewerをダウンロードして起動する
    4. raspberrypi.local:1で接続する
    5. ID: pi
      Password: raspberry
    6. 画面右上のBluetoothアイコンと↑↓アイコンでApple Magic MouseとWi-Fi接続を設定
    7. RaspberryアイコンからShutdownを実行
    8. Macに接続していたUSBケーブルを外してUSBコンセントでAIY Vision Kitを起動


ssh接続からvncserverをもう一度起動してVNC Viewer で接続したり、AIY Vision KitにモニターをHDMI接続して、Wi-Fi接続やApple Magic Mouseが自動接続されたことを確認できました。

ファイルマネージャーからPicturesフォルダに移動して、ようやくデモで撮影された自分の間抜けな写真の存在を確認(苦笑)Raspberryデスクトップのスタートメニュー/Preferences/Raspberry Pi ConfigurationからTimezoneなどを修正。

リモート接続に成功


うーむ。モニターとマウスがつながると、小さなAIカメラ付きLinux PCを購入した気持ちになってきました。それもそのはず、コアとなる「Raspberry Pi」は、2012年にイギリスのラズベリーパイ財団が教育目的で開発したARMプロセッサー搭載のミニコンピューターなのでした。

2007年に流行したネットブックや「OS自作入門」を思い起こさせるが、更に小型化してWi-FiとBluetoothに対応させたバージョンを今回入手したようだ。




Raspberry Pi 最新モデルの特徴

  • 推奨OS:Raspbian(Debain系Linux, Download


Zero WH
3 Model B+
発売日

20181
20183
価格

$14
$35
大きさ

65mm x 30mm
85mm x 56mm
質量

9g
45g
電源

1.2A
2.5A
消費電力

150mA
459mA~
SoC
Broadcom
BCM2835
BCM2837

CPU: ARM
1GHz(1Core)
1.4GHz(4Core)

RAM
512MB
1GB

USB
2.0 x1(micro)
2.0 x4

Display
miniHDMI
HDMI

LAN
N/A
300Mbps

Wi-Fi
b/g/n/ 2.4GHz
b/g/n/ac 2.4GHz, 5GHz

Bluetooth
Ver.4.1
Ver.4.2



Zero WとWHの違い


Zeroには3種類のモデル(無印、WとWH版)がある。基本性能は同じで無印は無線機能なし版、WとWHはどちらもWi-FiとBluetoothに対応している。2017年2月に発売されたZero Wに周辺機器拡張用のGPIOピンが最初からはんだ付けされているのがWH。

今後ボードを追加購入する際に、Hi-ResオーディオやGPSユニットなどの拡張を考えた場合はWHの方が楽ちん。公式ケースにコンパクトに収納して使用する場合は、無印またはWが良さそう。





Raspberry PiとApple Wireless Keybordの接続

    1. Wireless Keybordの電源ボタンを長押しして電源OFF
    2. 再び電源ボタンを長押ししたままにする
    3. 長押ししたままLEDランプが点灯〜点滅となったときにRaspberrypiデスクトップのBluetoothアイコンからAdd DeviceでApple Wireless Keybordを選択
    4. ペアリングナンバーが表示されるのでWireless Keybordでタイプする

Apple Wirelessキーボードは、とてつもなく応答が遅い。初期セットアップは素直にUSBキーボードを使った方が良さそうだ。AIYと似たようなキットやパーツが公式のKSYショップやAmazon(価格高め)にわんさかあります。

これらのパーツとAI専用プロセッサを1パックにしたAIY Vision Kitの販売価格は、妥当な金額のように思います。しかも付属のPiカメラは監視カメラで定番のソニー製808万画素CMOSセンサーで、オプション品で赤外線カメラも用意されている。

Raspberry Pi Shop by KSY
      Piカメラ V2の主な仕様
      • ソニーIMX219PQ
      • 画素数:808万画素
      • 動 画:1080p30, 720p60, 640x480p90
      • 静止画:3280 x 2464 



      他のデモを試す



        Joy 停止
        sudo systemctl stop joy_detection_demo
        sudo systemctl disable joy_detection_demo
        再び有効化はenable

        pi@raspberrypi:~ $ cd /home/pi/AIY-projects-python/src/examples/vision
        pi@raspberrypi:~/AIY-projects-python/src/examples/vision $ ls -l

        any_model_camera.py
        dish_classification.py
        dish_detection.py
        face_camera_trigger.py
        face_detection_camera.py
        face_detection.py
        face_detection_raspivid.py
        image_classification_camera.py
        image_classification.py
        inaturalist_classification.py
        mobilenet_based_classifier.py
        object_detection.py
        object_meter
        video_capture


        AIY Vision KitをHDMI接続で直接モニターにつなぐと、face_detection_camera.pyやimage_classification_camera.pyはより楽しめました。一通り遊んだあとは、我が家では駐車場のワイヤレスライブカメラ(モーションキャプチャ対応)として運用を開始しました。今年はRaspberry Pi 4が出るとか出ないとか。順当に行けばZeroはRAM1GB, USB3.0に対応でしょうか。