2018年6月20日水曜日 更新:

最強動画一眼「LUMIX DC-GH5」の秘密

パナソニックのデジタル一眼カメラ「DC-GH5」が欧州・アジア地域で売上が好調です。日本だと、ニコン「D850」、ソニー「α7III」、キヤノン「EOS Kiss M」が話題の中心ですが、なぜGH5が世界中で人気なのでしょうか。


GH5の歴史を振り返る

「DC-GH5」は、パナソニックの法人向けシネマカメラのVARICAMチームと、個人向けのLUMIXチームが一丸となって開発した初のハイエンドミラーレスカメラです。マイクロフォーサーズにしては少し大柄なボディ。それは、GH3,GH4ユーザーからの要望をヒアリングして製品に反映した結果であり、GH4比で12%増の容積に抑えつつ独自の放熱設計で4K60pの動画記録 時間無制限を実現することが重要でした。それが、他の製品にはないGH5の魅力に繋がっています。

  • 2016年4月、法人向け製品(VARICAM)と個人向け製品(LUMIXシリーズ)の組織を一つに統合
  • 2016年9月19日、フォトキナのプレスカンファレンスで開発発表
  • 2017年1月5日、米ラスベガスで開催されたCES 2017で正式発表
  • 2017年3月23日、販売開始 
  • 2017年4月19日、TIPAアワードで「BEST PROFESSIONAL PHOTO/VIDEO CAMERA」を受賞



GH5が売れると〇〇が儲かる?

Googleトレンドを見ると、GH5の開発発表から正式発表~TIPAアワードの受賞まで、ヨーロッパを中心とする映像・音響分野の専門家に大きな反響があったことを確認できます。クリエイターは小型軽量のGH5を使うことで、これまでにない新しい映像表現を視聴者に提供できます。それによって得た収益のステップアップ先は、高性能なPC、マイクや大容量ストレージまで多岐にわたる訳ですから、機材メーカーにとっても有り難い話です。

そういう道を作ってくれたのがGH5で、更にGH5SやG9PROでビジネスを広げようとしています。欧州・アジア地域と比べるとまだ反応が薄い北米地域ですが、カメラの世代が変わってメディアに多く取り上げられるようになれば、売上がグンと伸びるのかもしれませんね。



ファームウェアアップデート

2018年5月30日のファームウェアVer.2.3で、動画記録中のAF追従性能が改善。「20倍MFアシスト」、「電源表示ランプ・WIRELESS接続ランプの消灯」、「ライブビューブースト」や「ナイトモード」など天体撮影を支援する新機能も追加されました。劇場関係者には目に優しい「ナイトモード」が好評のようですし、ステージ前の複数台の固定撮影に大活躍とは驚きです。ユーザーが多いということは、Gシリーズまだまだ進化しそうです。