2018年6月13日水曜日 更新:

果報は寝て待て?

思春期だ自己中だと心配していたのは何だったのだろうか。あらゆる手は尽くし、腹をくくった。時には金八先生のドラマに出てきそうな修羅場もあったような気もするが、すべて過去のものとなった。



皆が寝静まったあと、昔の写真をほじくり返して、ふと思う。色々あったけれど、家族全員が少しだけ成長したのだろう。と安心したのも束の間、今度は「修学旅行にデジカメを持っていきたい」と来たもんだ。



今どきはデジカメ持参OKなんだと驚いた。慌ててスーパーへ行き、埃のついた「写ルンです」を見つけて安堵。「これを持っていきなさい」と渡すも記録係なので39枚では足りないという。

(あっそうなの?)

 
それではと、我が家の小型のデジタルカメラ(SONY, Panasonic, OLYMPUS)をテーブルに並べて、各製品の長所と短所を一通り説明すると、「これがいい」と12-32mmを付けたE-M5を手にとった。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 
それじゃ撮ってみてと渡すといきなり力任せに全押し。だめだめだめ。まず半押し、そして優しく全押しだよと説明する。
  • EVFと液晶モニターの切り替え方
  • AFとタッチパネルの使い方
  • モードダイヤル、露出、F値ダイヤルと再生と削除ボタン
  • 主要なメニュー操作とバッテリーの交換
長々と説明したところで、こんなに一気に詰め込んでも無理だろうなと思い「これも持ってき」とE-M5の小冊子を渡した。


困ったらiAUTOやぞー!



友達の笑顔を上手に撮れるかな。建物や風景はF8まで絞ってビシッとした写真を撮れるだろうか。紛失してしまったり、突然壊れたりするかもしれない。保険で写ルンですも一緒に持たせたが、友達とのお喋りが楽しくて1枚も撮らないかもしれない。
 
しかし、いつも話を聞いてもらえないけど、カメラの話は真剣に聞いてたなあ。





後日談

E-M5は記録係としての役目を全うしたようです。アルバムを少し見させてもらいましたが、友達と楽しそうな写真が沢山あって安心しました。風景はしっかり絞って。というより、ずっとパンフォーカスで撮ってたのかな。自分の人生を歩み始めたんだねと、そっとアルバムを閉じました。