銃痕が残る外壁 |
国道駅の由来
1926年(大正15年)に沿線の企業が出資して「鶴見臨港鐡道株式会社」を設立。開業当初は、貨物専用鉄道としてスタートしたため地名はなかったが、1930年(昭和5年)に旅客鉄道として事業を拡大した際に、国道15号線に隣接している駅ということで「国道駅」と名付けた。1943年(昭和18年)7月、国家総動員法の発令により国有化されて現在のJR鶴見線に至る。冒頭の居酒屋「国道下」は現在も営業されていますが、その他は開業当時のままで廃墟状態。
「鶴見臨港鐵道株式会社」は不動産会社として存続していて、サイトには開業当時の国道駅の写真が掲載されています。現状を見たあとでは、またギャップがすごい。モダンでとても素敵な場所だったようですね。
駅名の由来 - 旧鶴見臨港鐵道株式会社
歴史を知るとまた見方が変わります。「鶴見臨港鐵道株式会社」のサイトには、開業から現在の鶴見線への想いが書き綴られています。またこの駅に活気が戻るとよいのですが。どこか寂しげな国道駅を後にして、てくてく歩いて鶴見川へ。
鶴見川の国道駅と鶴見小野駅の区間は、河口付近が広い散策路になっていて、周辺住民の憩いの場になっています。渡り鳥のユリカモメが数多くいましたが、まもなく北へ帰るということで、頭部が夏羽に変わり始めていました。また、てくてく歩いて鶴見線に戻り、ツアー最終目的地の海芝浦駅へ。
海芝浦駅は、鶴見線の浅野駅から分岐する海芝浦支線の終着駅。駅のホーム隣が海という珍しい駅です。東芝工場の敷地内にあるため、関係者以外は外に出れないというのもまた驚きです。ただ、駅の改札を出ると東芝が運営している小さな公園が併設されていて、9:00~20:30はこの公園で少し休憩したり写真を撮ることはできます。夜景が綺麗で、デートスポットとしても人気だとか。
数時間でまるで遠くへ旅をしてきたような、、、そんな印象を帰りの電車でぼんやりと窓の外を眺めながら思いました。歴史あるこの沿線を貴方も散策してみませんか?
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