2014年12月10日水曜日 更新:

今、改めてOM-Dの5軸手ぶれ補正機構を検証する

「なぜ他社は、オリンパスの5軸手ぶれ補正に追従しないんでしょうか」今年2月のCP+で5軸手ぶれ補正によって凄く助かっていることをオリンパスの説明員に伝えました。そして、この質問をぶつけたんです。説明員の方は、「他社のことは分からないが、この機構がお客様に役立つと信じて開発しました」と教えてくれました。





今から3年前に初めてOM-D E-M5を手にした時、この強力な5軸手ぶれ補正機構に衝撃を受けました。 常々、三脚の煩わしさを感じていたので、これで超望遠レンズでも手持ちで撮影できる!と興奮したことを昨日のことのように覚えています。オリンパスはE-M5 Mark IIで公式に、5軸手ぶれ補正は約5段分の効果があると公表しています。だけど、この5段分の効果っていうのは、分かりにくい表現だと思いませんか?ということで、手持ち撮影の限界に挑戦してみることにしました。

E-M1 + M.ZUIKO 40-150mm F2.8 at 1/400s F5.6 ISO200 40mm

at 1/250s F4.5 ISO200 40mm

at 1/8s F2.8 ISO100 40mm

at 1/10s F2.8 ISO100 40mm

1/5s F2.8 ISO800 40mm


使用した機材は、進化した5軸手ぶれ補正搭載のOM-D E-M1と今注目のレンズ40-150mm F2.8です。検証方法は至ってシンプルで、AモードでF値を2.8に固定後、ISO感度をできるだけ下げて夜景を綺麗に撮影したいという撮影ニーズに合わせて行いました。低振動モード0秒もONにしてあります。最初に撮影したのが街灯の無いイルミネーションの光のみのエリア。ISO400、シャッタースピード1/10sでブレずに撮影できました。

at 1/10s F2.8 ISO400 97mm


1/2s〜4sの写真はぶれぶれでした。続いて、街灯のある少し明るい場所での撮影。ここでF2.8固定、ISO250、1/8sで問題なくブレずに撮影できました。このシャッタースピードが手持ち撮影の限界か。

at 1/8s F2.8 ISO250 40mm

しかし!脇を締めてファインダーを抑えて3点支持。更に息を止めて、そっとシャッターを切れば、もっと低速でもブレずに撮影できるはず!と挑戦したのが東京駅のライトアップされた丸の内校舎。1/2s〜4s辺りで何枚も撮影をトライした結果、自分の限界はOM-Dの力を借りても1/3sであることが判明しました。1/3sになると目の前を通行していた人も消えます。( ̄□ ̄;)!!

at 1/2s F2.8 ISO250 40mm
at 1/4s F2.8 ISO320 40mm

35mm換算で1/80sが手ぶれしないシャッタースピードだとすると、半分ずつシャッタースピードを落としていくと確かに4〜5段分の効果ありです!
  1. 1/40s
  2. 1/20s
  3. 1/10s
  4. 1/5s
  5. 1/2.5s

マイクロフォーサーズで、夜景を手持ちでこれだけ低感度で撮れるとなると個人的には十分です。F値やISO感度を調整することで、人物を止めたりブレさせたり自由自在だ。オリンパスの5軸手ぶれ補正は、もっともっと評価されていいと思う。ソニーα7 IIにも搭載されたしね。これからのカメラには当たり前の機能になるのかな。





関連記事