2014年7月6日日曜日

ファミリーポートレートレンズ「M.ZUIKO 45mm F1.8」入門

綺麗なボケとキレのある画質。そして、軽量・コンパクトで低価格。そんな夢の様なレンズが、オリンパスのM.ZUIKO 45mm F1.8です。数々の賞を受賞してプロ写真家からも評価が高く、当ブログでも何度も登場しているレンズです。


購入の経緯

2013年6月14日、ついにブラックモデルが登場。満を持して購入したのが、ちょうど1年前。しか~~~し、ほとんど使ってません。いつもパナソニックのLUMIX 20mm F1.7やフォーサーズの50mm F2.0 Macroの影に隠れて、我が家では目立たない存在でありました。(-_-;) なぜそうなってしまったのか。そして、今後どう使っていけばいいのかを考えてみました。
 
OM-D E-M5 + M.ZUIKO 45mm F1.8 | Amazon

 


最短撮影距離の落とし穴

小さい子供を持つ親にとって、このレンズで一番苦労するのが最短撮影距離0.5mという仕様です。普段から子供達と付かず離れず一緒に行動してるので、この距離だとピントが合わないんですよね。撮影する時は、必ず2,3歩後ろに下がらないといけない。そして撮影機会を逃して「20mmか25mmにしておけば良かった」と思う訳です。しかし、45mm F1.8だけが特別ということではなくて、ポートレートレンズと言われているその他レンズの最短撮影距離を調べたところ、すべて0.5mでした。



上の写真は、45mm F1.8を使って何気なく漁師のおじさんを撮影した写真です。アートフィルターの組み合わせで、なんだかカッコイイ写真になりました。2,3歩後ろに下がって人物と周囲の情景を入れて撮る。それこそがポートレートレンズの正しい使い方なのではないか。そう思って撮り始めたところ、このレンズでの撮影が楽しくなってきました。


夢の中の1シーンのような写真、縦横無尽に空中から地上の獲物を狙うトビをドラマチックトーンで撮影。AFスピードはリニアモーター搭載のM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO 程ではありませんが、特に連写を使わなくともしっかりピントが合いました。


ポートレートは会話が基本?

2,3歩後ろに下がって子供達を撮り始めたところ、今度は子供達も 2,3歩近づいてくるようになりました(笑)「ストップ!このレンズは近くから撮れないんだ。そこで止まって」(゚д゚)エッ?!そんなに離れて、このカニを綺麗に撮れるの?と言わんばかりに我が子が不思議そうな顔をしていたのが印象的でした。

少し間を置いてカメラを向けると、子供達の表情が硬くなっていました。そこで「ニッコリ笑って〜」とか「すごいの獲ったね〜」などといつもより多く声をかける必要がありました。ポートレートはコミュニケーション力が大事なんてよく耳にしますけど、相手と距離を置いて撮影することが関係してるんでしょうか。


風景写真は忍耐、忍耐また忍耐

ポートレートレンズは、被写体とかなり離れた位置からであれば風景を入れることが可能です。そして、人物もかなり小さくなります。その状況でも被写体の魅力を見つけて撮影することが大切です。下の写真は、子供達が同じポーズをするまで我慢強く待ち続けてシャッターを切りました。



初夏の浜辺の1枚という感じで、砂浜に座ってぼ〜っと海を眺めている。そんな気持ちになれる写真が撮れました。これからは子供達と距離が出来た時にさっと45mm F1.8に交換して撮影してみようか。とにかく普段からこのレンズを携帯しようと思い始めています。