2022年6月15日水曜日

iOS15: ガレージバンドの外部マイク音割れ対策

iPhoneのガレージバンドに外部マイクを接続すると音割れが発生する問題を回避する方法です。

外部マイクの音割れ問題

現象としてはiPhoneに外部マイクを接続した後、ガレージバンドのAudio Recorder機能の1つ「ボイス」で録音を開始すると、5kHz程度の音(具体的には野鳥の高音のさえずり)のところでビリビリと音が割れてしまう。

我が家の外部マイクの構成は以下の通りです。

  • iPhone 〜 「Apple Lightning- 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」または「ddHiFi TC35i 2021モデル」 〜  「4極ミニプラグ分岐ケーブル」または「RODE SC4」 〜 TASCAM TM-2X

録音中のモニタが必要なときは「4極ミニプラグ分岐ケーブル」、不要のときは「RODE SC4」を繋いでいます。外部マイクはプラグインパワーで動作するタイプで、iPhone13の内蔵マイクよりも臨場感のある音を記録できます。なので、音割れだけが残念ポイント。


 

ガレージバンドの入手

無料です。太っ腹ですね。

 

 

ガレージバンドの基本設定 

自然音をできるだけ高音質で記録したいので、採用するのは限りなくエフェクトを排除した「ボイス」のクリーンな設定になります。


  1. 「曲を作成」または+をタップ
  2. Audio Recorderの「ボイス」をタップ(トラックコントロール:Cleanが設定される)
  3. 歯車/(曲の設定)/詳細/「24ビット・オーディオ」をOnにして完了をタップ
  4. 歯車右下の+をタップしてセクションA/「自動」にして完了をタップ
  5. 左のIN右のアイコンをタップして自動:オフ、スライダを右端、ノイズゲート:オフにして完了をタップ
  6. ●(録音)をタップしてカウントイン後、□(停止)をタップ
  7. 左上▼/「My Songs」をタップ
  8. My Songsを長押しして名称変更:「テンプレート」などに変更する


Audio Recorder機能には、もう1つの録音モードに「音源」が用意されている。「音源」を選ぶと、トラックコントロール:Nice roomが設定されるのだが、これは狭い部屋の反響音を再現する効果(High CutとWet)が含まれている。このモードで録音するとなんと音割れが無くなった。つまり、、、

 

トラックコントロールを調整する

Audio Recorderの「ボイス(Clean)」のデフォルト設定のままだと音割れしやすいのは何故か。前述の「トラックコントロール:Nice room」で使用されている設定には、反響音エフェクト以外にコンプレッサーの設定があり、このパラメーターが音割れの対策にも有効であることが分かりました。以下、CleanとNice roomの良いとこ取りした設定になります。

  1. 上記基本設定で作成した「テンプレート」をタップして開く
  2. トラックコントロールをタップ
  3. プラグインとEQの「コンプレッサー」を40%にする
  4. プラグインとEQをタップ
  5. COMPRESSORの電源をタップして下表の値を設定する
  6. 左上▼/「My Songs」をタップして設定を保存する

 

Clean

コンプレッサー(Squeeze)

40%

Compression Threshold

-16.5dB

Ratio

2.6:1

Attack

32ms

Gain

0dB

Mix

81%

トレブル

0

ベース

0

エコー

0

リバーブ

デフォルト

 

 

録音した音を非圧縮(WAV)で出力する 

  1. 録音したファイルを長押し/共有をタップ
  2. 曲をタップ
  3. 非圧縮(WAV)をタップ
  4. 右上の送信をタップ
  5. "ファイル"に保存またはAirDorpでMacに転送する

 



(おまけ)ワイヤレス充電器

外部マイクを頻繁に繋ぐようになると「ワイヤレス充電器」が欲しくなる。ワイヤレス充電はiPhone8から搭載された機能ですが、Amazonを眺めていたら家具埋込み型が人気がある様子。なるほど確かにあったら便利そうです。